畑を掘り、木を彫り、石を刻り、の自然人!

退職後、自分に気ままな課題をちょっと与えて遊んでいます。

初夏の味覚・・・たけのこ

2018-04-30 15:53:06 | 日記


サラリーマン諸氏にとって嬉しいゴールデンウイークが始まりました。

「みんな、家族連れやカップルなどで観光地に出かけて、思い出残る
 休暇なんだろうね」
「私たちは普段、いつも時間たっぷりだから、この1週間ほどは
 静かに過ごしましょうね」

今年は初夏の訪れも早く、夏野菜の植え付けをこの2日間ほどで
済ませました。

いつもの苗やさんでナス・キュウリ・トマト・ゴーヤ・スイカ・ピーマン
などを購入しました。
苗もホームセンターなどでなく、内職的にこの季節だけ苗を販売されて
いる小さなお店で購入しています。
お店といっても庭先で販売されている、という風景です。

植木の間や玄関先に苗が並んでいます。
ご年配の奥さんと娘さんらしき二人で販売されています。

苗の購入はいつもこうしたお店でちょっとした会話を交わしながら
長年のお付き合いです。

長年のお付き合いと申せば昨日、いつものイタリアンレストランで
夕食をとり、お店の方と雑談していましたら
「たけのこ、たくさん頂いたんですけど、よかったらお持ちになります?」

「えっ、いいんですか。それではお言葉に甘えて少し頂戴して・・・」

先日も菩提寺のお坊さんからたけのこを頂戴したばかり。

掘りたての「たけのこ」って、格別の味です。
天ぷらでも煮物でも色々と楽しめます。

ゴールデンウイークは自宅でたけのこを味わう、という自然のプレゼントを
満喫する小さな幸せです。

書道界の改革

2018-04-26 09:53:49 | 篆刻


自然界は様々なことを教えてくれます。
例えば「セミ」も脱皮してこその生存です。

小生自身はリアル経済界から引退して今ではもぬけの殻の如くですが。

新聞・雑誌などを眺めていても「現状に留まっていること、即ち死だ」
などと経営者の厳しい言葉に遭遇します。

先日も書道の先輩が
「某大手新聞社系の書道作品展は毎年見ているけど力作がずらっと並んでいて
 壮観だよね。
 だけど鑑賞者はいつ行ってもちらほら程度で寂しい感じだね」

「書道展ってどこの作品展もビックサイズがずらっと並んでいて見ていても
 結構疲れるよ。
 そのサイズも家庭内ではとても飾れない大きさで、その大きな作品が
 2段にも3段にも懸けてあると首も痛くなる感じだよ。
 
 特に高齢になって作品をひとつひとつじっくり眺めていたら時間も
 1日中必要なくらいで、さっと通り過ぎる見方になってきたよ」

「作品展って、ふつう見る時間は長くても最高2時間くらいだね。
 その間、どうやって数百点の作品を見たらいいんだろう」

「大手新聞社系の作品展の会報を読んだら読みやすい調和体(漢字と仮名
 まじり)にもっと力を入れると記載されていたけど、幹部の人も改革に
 一生懸命ということはわかるね。
 読める字をという提案だけど、それ以前の前提条件を検討しなくては」

「公募展って数百点もの作品が並び、そしてサイズも大きいでしょ。
 どうやって限られた時間で鑑賞したらいいんだろう。
 いちいち全部読もうとしたらどのくらい時間は必要なんだろう」

「だって、むかしの人の漢詩など読めるわけないし、仮名でも読める
 ひと、どれほどいるんかな。
 調和体でも読めない字が多いし、単に読むことが目的なら本を
 読めばいいし」
 (結構、辛口の発言ばかりで・・・)

「幹部の方の議論も必要だけど若手の意見や鑑賞者の本音の意見も
 必要と思わない?
 例えば製造メーカーの権限の強い幹部のご意見はご意見として、
 中堅管理職や消費者(鑑賞者)の意見も聞いてみたいよね」

「食品や電化製品などの業界では若手社員の提案や消費者モニターを使って
 調査をしているでしょ。
 いわば製造メーカーの幹部だけで議論しているって、どうなんだろう」

「新聞社サイドもどの程度分かっているか知らないけれど、論評は
 しずらいだろうね」

(う~ん、とても厳しい意見でした。
 この業界に長くやっておられる方のご意見ということで、書道界の
 将来を案じておられるからの辛口発言と推察しました。
 確かに会場に足を運び全部じっくり鑑賞するって難しいです。
 ただ篆刻は出品点数も少なく1~2時間あれば見れますが)

現代・サラリーマン背広の色は?

2018-04-23 21:35:45 | 日記



箪笥の中には捨てられない背広が未だ眠っています。
今でも必要なのは礼服3着、冬用・夏用は勿論捨てられません。

そしてブレザーも数着。
上下お揃いの背広も数着。

退職直後には数々の思い出と共に10着程度は処分しました。

日常、今ではちょっと改まった席用にブレザーを着用する程度です。

「現役時代のスーツって、どうしてる?」
「結構、思い切って捨てたよ」
どなたに聞いてもほぼ同じご返答です。

久しぶりに都会をウオーク。
丁度、お昼時とあって上着をオフィスに置いてランチタイムのようです。

陽春ですっかり初夏模様ですが、どなたもご着用の色は黒、黒、そして黒!
黒でなくても限りなく黒に近い濃紺色です。

近くで見ますと無地だったりストライプの入った黒色ばかり。
見ていても暑苦しい色ばかり。

目立ってはいけない時代背景を感じます。
みんな同じ仲間意識。

場所を変えてデパートのゴルフウエアの売り場へ。
街中とは180度場面は変わって鮮やかな色彩ばかりのウエアのオンパレード。

(う~ん、ゴルフウエアも時代と共に色を楽しむムードになって来たんだ)

至って地味な色を纏ったシニアには場違いな感じです。
日頃、お世話になっているスーパーの売り場とは別世界です。

じっくり観察しますと都心のデパートはまるで美術館のよう。
商品の陳列方法、陳列された商品構成やデコレートされた装飾などゆっくり
眺めていますと洗練された売り場の提案力を感じます。

そしてデパートのお客さんは身につけた服装もおしゃれ感があり、
ただ単に目的の商品を購入するためだけでなく、売り場の雰囲気も楽しむ
非日常世界感があります。

色彩にも明暗が。

心地よい刺激を受けたちょっとしたタウンウオッチングでした。

春の院展を鑑賞して

2018-04-19 19:29:17 | 日記


院展(日本美術院)の綱領には一部抜粋しますと
「日本美術院は芸術の自由研究を主とす
 教師なし先輩あり
 教習なし研究あり
 (中略)」
(以上、図録から)

岡倉天心から始まり、そして紆余曲折、現在の姿に発展
しています。

4月22日まで名古屋・松坂屋美術館で開催中です。

19日の午前10時過ぎに入館。
来館者数の多さにビックリ。
名古屋など地方は美術館も少なく、鑑賞の機会が少ないため
喝感が強く、こうした美術展は来館者も多いと思われます。

東京から始まり全国各地17会場で開催とありました。

出品作品は同人の方、招待・特待その他となっています。
親切なのは同人の方は解説文が別刷りで配布されており
作品との距離感が近づきます。

短文からピックアップしますと
手塚雄二氏「風に立ち向かう姿を描きたい」
清水由朗氏「冬の庭先に咲いた薔薇が寒風に揺れる様子を観察し、
      描きました」
村岡貴美男氏「具象画にも抽象画にも見え、平面的にも立体的にも
       見える作品をめざしました」


院展の作品サイズは40~50号くらいで日展と異なり、圧迫感が
なく鑑賞し易い雰囲気です。

デパートでの開催ですからついでに買い物、ランチなどもでき
便利な会場です。

論評力はゼロですが、単純な観察では同人の方は落款印使用の方が
大半です。
同人以外の方は落款印使用はほぼゼロです。

落款印も印泥で押してあるのか、描いてあるのかよくわかりません。
篆刻家が制作されているだろうと推測される印もありました。

モチーフの選び方、描き方の技術、更に作品から醸し出される感性、
ということを意識しながらの極めて自己流の鑑賞方法です。
製作者の方のこの作品に懸ける入魂を感じながら、ひと時の
会話の如きです。 

受賞作品と入選作品の差は小生の鑑賞力では全くわかりません。

(どのようにしてこのモチーフを選ばれたのだろう)

篆刻は文字の呪縛がありますが絵画は自由です。

お客さんはやはり女性が多く、ざっと7割程度は、と思われます。
(鑑賞後、デパートを回遊されるのでは)

同人の中では月間誌「文芸春秋」表紙絵を描かれている松村公嗣氏の
お名前もありました。

藤の花を愛でて・・・

2018-04-17 18:36:29 | 日記


拙宅の庭の一角に今年も元気に藤の花が見事,咲いてくれました。

以前にもご披露しましたが痛々しいほどの老木です。
と申しても手入れの方法も分からず、秋には剪定を、そして年数回
肥料を撒いているくらいです。

満開の藤の花のあいだから抜けるような青空を眺める。
淡い紫色で心も静まります。

昔から紫色は高貴な色とされ、その理由もいろいろあるようですが
聖徳太子の時代、紫色が最上位の位階の色とされ、最下位は黒色と
されています。

また、江戸時代以前は衣類の染めで紫色に染める植物の根がとても
貴重で、それも高貴な色の理由のひとつのようです。

また、すし店では醤油のことを「むらさき」と申しておりましたが
醤油は塩の8倍もの価格で貴重だったと記載されています。

最近は回転すし店が多く、醤油は手元に置いてあり、「むらさき」も
死語になりました。

大相撲でもまわしの色は幕下以下は黒色で、本来は茄子紺か紫色が
まわしの色と決められていたようですが、TV時代になって随分と
派手な色も登場しています。

そういえば訪問先に品物を持参するときも紫色の風呂敷に包んで
参りました。
拙宅にも紫色の風呂敷が数枚あります。

最近は簡素化なのか略式なのかデパートなどの紙袋に入れたまま
持参する人が多いようですが。

はなし変わって中国では黄色が最も高貴な色とされています。
(歴史的に色々理由がありますが・・・)

藤の花を見ていろんなことを思い出しました。