畑を掘り、木を彫り、石を刻り、の自然人!

退職後、自分に気ままな課題をちょっと与えて遊んでいます。

東北・南相馬市の磨崖仏

2016-04-24 16:11:43 | 円空


2011年3月11日の災害から5年が経過しましたが爪痕は大きく復興への足取りや地域の皆様の生活のメドは依然
厳しいようです。

以前、三重県の磨崖仏をご紹介申し上げましたが、東北・南相馬市に「大悲山石仏」があることを知りました。
栃木県宇都宮市の大谷磨崖仏、大分県の臼杵磨崖仏と並んで日本3大磨崖仏のひとつだそうです。

大悲山の石仏は薬師堂、阿弥陀堂、観音堂と3ケ所がありますが、災害の影響があって薬師堂の磨崖仏だけが以前の
姿をとどめている旨、南相馬市のホームページに記載されています。
写真もホームページからです。
観光客の誘致のためぜひ全国的にPRして足を運んで欲しいと記載されています。

大悲山の石仏は今から約1千年前の制作とされています。
写真の磨崖仏は幅約15m、台座からの高さは約5mで薬師仏が5体、菩薩像が4体となっています。
また樹齢約1千年の大杉もあり高さ45m、樹周8mの堂々たる杉です。

河北新報の記事によりますと大悲山・石仏の守り手もおられるとのことで、石仏はやはり地元の方にとって厳しい生活
の下にあって庶民の味方となり心の支えになっていることでしょう。

円空仏は福島県での存在は耳にしたことはありませんが、石仏と同じような親しみと信仰を集めているようです。