畑を掘り、木を彫り、石を刻り、の自然人!

退職後、自分に気ままな課題をちょっと与えて遊んでいます。

未来予測

2016-04-27 19:31:10 | 篆刻


鉄腕アトムで有名は手塚治虫さん(1928-1989)は今から30年ほど前に色々予測されています。

*21世紀には老人大国となり若者の数が極端に減り精神障害や老人ぼけの人たちが増え続ける

*介護ロボットが活躍する

*交通網は全国的に網の目のように発達する

*開発工事で自然破壊が進む

*男女均等法が徹底して職場での女性進出が活発になる

*中國や韓国の発展により脅威が増す

*半導体産業では世界を凌駕し宇宙ステーションにも日本製機器が使用される
 (半導体は一時は凌駕していたかも知れませんが今では劣勢に)

地球誕生して46億年だそうですが人類が誕生したのは300万年ほど前と言われています。
人間はいわば新参者。それが「万物の霊長」とか申して。
そしてここ僅か100年ほどで人間のせいで自然は大きく傷ついています。

総論は別として各論で申せば
日本人は非常に柔軟性があり外国文化を上手に採りいれてきましたが、例えば20年後、30年後の日本の
文化はどんな姿になっているのでしょうか。
日本の伝統産業や芸能、芸術などはどの分野が生き残っているのでしょうか。

小生には身近な例で
篆刻とやらは将来生き残っているや否や。
関連する書道は芸術性オンリーですが篆刻は実用性と芸術性の両方を持ち合わせています。
実用性は落款印などで、書道や日本画には必須です。
芸術性の発揮は公募展に出品する5-7cm角の作品作りです。当に方寸の世界。

もともと篆刻は極めてマイナーで、恐らく20年後、30年後もしぶとく生き残っていることでしょう。
篆刻という趣味は始めて2-3年経験すれば、その後は10年、20年と楽しむ人が多いです。
脱落するひとは稀です。脱落する方は1年ほどでやめていかれます。
その理由は奥行が深く、「小宇宙」と言われるくらいで勉強しようと思えば際限がないくらいです。

昨年、中国へ参りましたときの篆刻作品展の来場者には驚きました。
日本では考えられないくらい大勢の若者が熱心に観覧にきていることです。
漢字はすっかり簡体字になっていますが学校教育では旧・漢字の授業もあると聞きます。
翻って日本では書道展はどこも閑散としており、見る人にとって敷居は高いようです。

書道界の未来は運営するひとが若い世代に交代しないと、ちょっとどうかな、という声も聴きます。
日展でのあの大きな作品はどうやって自宅で飾るの?と聞かれても小生も返答に困ります。

様々な趣味があります。
皆様はどのように予測されているのでしょう。

「宇野千代さん」と「平櫛田中さん」

2016-04-25 16:16:51 | 円空



宇野千代さん(1897-1996)99歳で逝去、平櫛田中さん(1872-1979)107歳で逝去。

以前、何かの本で読んだのですが木彫家・平櫛田中さんは100歳のとき20年分の木材を買い入れたとか。

丁度、宇野千代さんのエッセイを読んでいましたら平櫛田中さんについて「愉しく生きる」という題で書いて
居られます。
宇野千代さんと平櫛田中さんは同時に芸術院賞を受賞されています。
そのとき平櫛田中さんは100歳! 千代さんは75歳。
因みに「田中」の雅号は旧姓の苗字で「でんちゅう」といいます。

平櫛さんは89歳のとき、伊勢の大神宮から神馬を8体制作を依頼され、それを聞いた人は
「あの齢で8体とはね」と、とてもできないだろうと噂をしましたが平櫛さんの返事は
「私は老人で急ぎ仕事は出来ないが、1年に1体づつ納めて、8年目に8体を完納しよう」
そのことば通り98歳で神馬8体を完納されたとか。

生命力というものは年齢では計られない。
死は予測するものではない、と宇野千代さんのことば。
「今日から明日以後のことに希望をつなぎ、その希望に向かって突進する」
突進という言葉はいいですね。高齢になって突進する機会は稀ですから。

「健康法というのは、体操をするとか、歩くとか、あれを食べるとか、これを食べないとかいうことでは
ない。
いつでも何かを追いかけて行く目的があって、張り切っている状態でいること」だと。
(こういうことを言うのは説教臭いな。別に人に押し付ける気持ちはないけど。とも)

最近、同年代の人から「もう歳だから」    できれば禁句に・・・

写真の作品は良寛さんで、多分良寛さんの生き方が好きだったのでしょう。

また、宇野千代さんの名言集は結構面白いです。(検索できます)

東北・南相馬市の磨崖仏

2016-04-24 16:11:43 | 円空


2011年3月11日の災害から5年が経過しましたが爪痕は大きく復興への足取りや地域の皆様の生活のメドは依然
厳しいようです。

以前、三重県の磨崖仏をご紹介申し上げましたが、東北・南相馬市に「大悲山石仏」があることを知りました。
栃木県宇都宮市の大谷磨崖仏、大分県の臼杵磨崖仏と並んで日本3大磨崖仏のひとつだそうです。

大悲山の石仏は薬師堂、阿弥陀堂、観音堂と3ケ所がありますが、災害の影響があって薬師堂の磨崖仏だけが以前の
姿をとどめている旨、南相馬市のホームページに記載されています。
写真もホームページからです。
観光客の誘致のためぜひ全国的にPRして足を運んで欲しいと記載されています。

大悲山の石仏は今から約1千年前の制作とされています。
写真の磨崖仏は幅約15m、台座からの高さは約5mで薬師仏が5体、菩薩像が4体となっています。
また樹齢約1千年の大杉もあり高さ45m、樹周8mの堂々たる杉です。

河北新報の記事によりますと大悲山・石仏の守り手もおられるとのことで、石仏はやはり地元の方にとって厳しい生活
の下にあって庶民の味方となり心の支えになっていることでしょう。

円空仏は福島県での存在は耳にしたことはありませんが、石仏と同じような親しみと信仰を集めているようです。

藤の花が今年も・・・

2016-04-22 09:01:24 | 日記


昨日の大雨で熊本地方はさぞ大変なことになっていたと推察いたします。
ごく普通に生活できている小生は単なる傍観者で、言葉もありませんが。

我が家の小さな庭の一角に今年も藤の花が咲いてくれました。
ご覧いただけますように幹も無残な姿でかなり傷んでいます。
修復方法が分からなくて藤の木に申し訳ない気持ちです。

藤の花は紫色で古来より高貴な色とされています。
京都にも紫宸殿があり、中国にも紫禁城がありいずれも「紫」が付いています。

花言葉は「決して離れない」

清少納言のうたに「色あひふかく 花房長く咲きたる藤の花 松にかかりたる」
藤の花は女性で、松は男ということで女性が男にしだれかかる様子だそうです。

阪神タイガーズに「藤浪」選手がいますが藤の花房の意味とあります。
藤浪選手の誕生日は4月12日になっていますから丁度藤の花の季節だったのですね。偶然に!

この地で有名な藤の花は愛知県津島市の天王川公園(川とありますが池のごとく)でそれは見事なものです。
近くには由緒ある津島神社もあり、元・横綱 大鵬関もここを名古屋場所の稽古場にしていました。

地震の備え

2016-04-20 15:51:16 | 日記


九州・熊本地方と中心として今回の大地震、しかも想像を絶する地震の回数。
こんな地震はかってあったのでしょうか。
被災地の方の苦しみ、先行きへの不安など考えますとブログをアップする気力も失せてしまいます。
親族が大分県にありますが、今のところ日常生活は出来ているようですが気分的に安定されないようです。

日頃、地震への備えなどパンフに記載されていますが今回のような地震ではどこまで有効などでしょうか。
せいぜい、倒壊する恐れのある家具などの部屋で就寝しないことくらいと思ってしまいます。

この地、中部地方でも記録には大地震が発生しています。

ごく普通の日常生活をすることが今、被災地の方々の希望と思いますが、まずは蒲団の上で一刻も早く
就寝できますように・・・