以前にもアップロードしていますが「篆刻」には今から約2千年以上前の漢字の書体、「篆書体」というフォントが使用
されています。
このフォント、篆書体が現在でも「お菓子」の名前にも使用されています。
ほんの一例ですが金沢の超有名な森八の「長生殿」にも。(写真参考)
金沢は加賀百万石のまちであり、茶の湯の盛んなところです。
現在、金沢市や近郊に茶室を訪ねれば、ゆうに100軒は超えるそうです。
以前は森八の出店は名古屋駅前にもありましたが最近はどうなんでしょうか。
金沢のお菓子で有名なのは森八の長生殿・黒羊羹、柴舟小出の紫舟・新菓苑、諸江屋の加賀宝生・花うさぎ、
中田屋のきんつば、などとあります。
和菓子は大別して、生菓子、半生菓子、干菓子の3種。
ものの本によれば
生菓子には蒸し饅頭などの蒸し物、きんつばのような焼き物、草餅のどの餅物、練羊羹などの練り物
半生菓子には栗饅頭や最中、州浜など
干菓子には落雁、煎餅などの焼き物、金平糖、千歳あめ、あられなどの米菓、豆菓子、揚げ物、砂糖漬け菓子など
特に、上生菓子などは茶席の主菓子(おもがし)として、干菓子とともに茶の湯世界になくてはならぬもの。
ご当地、尾張地方も茶の湯は結構盛んで、気が向けば自宅でも美味しい和菓子でお抹茶を楽しむこともあります。
老舗の和菓子屋さんも健在です。
「長生」とは縁起の良いことばですね。
諸江屋さんにも確か篆書体文字の干菓子があったような気がしますが。