goo blog サービス終了のお知らせ 

畑を掘り、木を彫り、石を刻り、の自然人!

退職後、自分に気ままな課題をちょっと与えて遊んでいます。

天然の檜で円空仏を・・・

2016-08-30 19:41:47 | 円空


数ある木材の中でも天然の檜は貴重です。
現在、檜はいわゆる人工林で育てられているのが大半だそうです。

天然の檜は年輪の幅が細かく、反り、曲りなどの狂いや割れが極めて少ないと記されています。

「人はヒノキ、花は桜木、人は武士」と古来より伝えられていますが、この程、運よく天然檜を
いただき、早速に円空仏を制作中です。

鑿を当てていても何の癖もなく、とても滑らかで今まで制作した中で、こんなに気持ちよく
彫ることができるなんて初めてです。
これは多分、天然というだけでなく良材に巡り合ったということでしょう。

檜の寿命は驚くほどで法隆寺五重の塔の心材も、同じく檜だそうです。
そういえば現在、建築中の名古屋城の本丸御殿も全く節のない檜が主に使用されています。
復元作業ということで全部、国産木材ということですが良材を集め、有効に活用するには随分と
神経を使われていることでしょう。

写真の檜林は今回制作中の木材とは関係ありません。
作品は荒彫り段階の円空仏です。

青春キップの旅で発見

2016-08-26 21:51:41 | 篆刻


今年もF氏のお世話で青春キップの旅。和歌山へローカル列車でガタンゴトーン。
以前、在職中は所用で来たことがありますが、旅行としては初めて。
紀三井寺と和歌山城、そして華岡青洲の里へ。

和歌山城近くの「わかやま歴史館」(昨秋オープン)で金印と遭遇!
まるで志賀島の金印の大きさに近似、しかも金印、吃驚いたしました。

金印といえば福岡の志賀島の金印が超有名です。
こちらは中国・漢の皇帝から委奴国王に与えたといわれる僅か2.3cm四方の印。
「漢委奴国王」と刻されています。

まさか和歌山で金印に出会うとは!
この写真の印は紀州徳川家伝来で江戸末期に使用されたとあります。(上記歴史館のホームページより)
親獅子と子獅子、6面体の3つのパーツからなり、計8つの印面を持ちます。
「南海之鎮」の印面は11代藩主・徳川斉順の書に押されています。

正確な大きさ、重さは未記載になっています。
一度、福岡と和歌山の並んでいる金印を見てみたいものです。

また、驚いたことに「ハデ婚」で有名な名古屋の結婚式のルーツは紀州の姫様が尾張に嫁いだ際の嫁入り姿とも
言われているそうです。
名古屋のハデ婚のルーツが紀州とは! 来てみて初めて知ることがあります。

紀州藩の初代藩主・浅野幸長の娘・春姫が尾張藩・初代藩主の徳川義直に嫁入りしたのは慶長20年(1615)、
その花嫁行列は女騎馬武者43人、長持300棹、御駕籠50挺と伝えられています。
紀州箪笥も木材の豊富な和歌山と思えば納得の伝統工芸品です。

紀州では熊野3山など由緒正しい神社が多く、今でも神前結婚式が多いそうです。
引き出物には名物の梅干しが今でも使われているそうで、これは紀州独自の文化のようです。

和歌山名物といえば紀州みかんの年間出荷高230億円、梅は117億円、柿80億円、
そして木炭が有名です。
旅先では地元の魚介類を味わう楽しみもあります。

もうすぐ秋、南高梅入りの焼酎お湯割りの季節到来!
喉が鳴りそう。(梅は勿論買ってきました)






オリンピックも科学の力で

2016-08-21 12:37:45 | 日記


リオのオリンピックも終盤ですが選手たちの奮闘ぶりに感銘を受けます。
金か銀か銅、入賞するかどうかは紙一重の場合もあります。

オリンピックという大きな目標を掲げ、ひたすら努力する姿に国民は感動するのでしょう。

男子50キロ競歩の荒井広宙(ひろおき)選手は民間会社から自衛隊に転出、銅メダルを取る選手の考え方は
並みの選手とは違うようです。

新聞によると自宅に低酸素テントを導入、慣れるに従い高地仕様の体に変身。
イタリアのサンドロ・ダミラノ氏の下で準備・鍛錬・試合・回復の期間を明確に分ける「期分け」の概念、
血中乳酸値、心拍数による体調管理の重要性を知る。

トレーニングも昔のような方法には限界があり、最新科学トレーニングの導入があって初めて国際舞台で
活躍できる選手になれるということなのでしょう。

この科学的トレーニング方法は他の種目でも当然で、そうしたトレーニングに耐え、ハートも強くなくては
一流選手にはなれない時代のようです。

翻って小生の日常生活はノホホンとして、選手たちの活躍ぶりに拍手するしかない能力に愕然とします。
オリンピックが終わったら総括して自分の生活リズムに参考になるようなヒントを得たいものです。

左官の枠を超えて

2016-08-14 10:03:56 | 日記



挟土秀平氏はNHK大河ドラマ「眞田丸」の題字でも有名です。
元々は飛騨の左官やさん、しかし左官の枠を超えての表現力は目を見張ります。

左官といえば現代建築ではこうした手仕事が活躍する分野は限られつつあります。
それを建築現場を足場にしつつ、芸術にまで表現を発展されていることに驚き、敬服です。
自然の力を借り、引き出して。
その左官をベースにした作品の領域は想像を超えます。

説明によりますと使用する材料は
 土
 水
 3ミリの砂
 1ミリ以下の砂
 5ミリの藁
 1-3センチの藁
 5センチ以下の藁
 水に溶かした和紙
 麻の繊維
 海藻を溶かした糊
 砂利
 石灰
 墨
 樹の皮
 雲母
 枯葉
 砂鉄
 植物の蔓
 糸
 竹
 などなど。

作品をここでご紹介は出来ませんが全く新しい表現法は今まで見たことがありません。
材料は全て、自然界にあるもの。

自然界にある石や木を材料にして制作している小生は特に身近に感じました。

岐阜県高山市「光ミュージアム」で開催中です。(有料)
この美術館の規模にも驚きを隠せません。
絵画の常設展と手島右卿(てしまゆうけい)氏の書のコーナーもあります。

そういえば片岡鶴太郎氏は手島右卿賞をこのほど受賞されています。(ここには展示されていません)
光ミュージアムはある宗教団体の運営ですが、拝観には特別なことはありません。

大橋巨泉の生き方

2016-08-06 19:39:27 | 日記


巨泉さんは昭和一桁生まれの最後の方。
だれでもいつかはサヨナラするときが来ることを痛感しました。

2004年に「ゲバゲバ70年!」という自叙伝を出しておられます。

イタリアで浅野順子と再婚したとき教会の神父が
「私は日本の法律を知りません。
 だから貴方がたが日本の法律に従って離婚することは自由です。
 しかし、たとえ離婚しても、この教会では貴方がたはまだ夫婦なのです。
 では末長くお幸せに」
なかな名文句だと思います。
結婚式で離婚の話は日本では恐らく禁句でしょう。

巨泉さんは最後まで奥さんを大事にされたようです。

また巨泉さんは
「日本のテレビ会社は人気の出たタレントを浪費して消耗させる業界だ」
まさしく、人気が出て頻繁にTVに出演していても、あっという間に消えるタレントの多い事。

また現在のTV番組はまず、どのタレントを使うかを最初に決め、それから内容を考える、だから
良い番組はできないよ。とも。

以前はまず良い台本があり、それからどのタレントを使うか考えたので結構面白い番組作りが
できたが最近は安上がり番組が氾濫。

それから健康上での巨泉さんのアドバイス。
捻挫したらすぐに医者に。
「捻挫一生」といって治療が遅れると一生苦しむ、とあります。
これは巨泉さんの経験から。

巨泉さんは敢えて悪役のイメージを被り、しかし一貫した哲学があったようです。

しかし、こんなに暑くてはブログアップする気力も減退し、ペースダウンも必要かも、と
思う心境です。