最近は雨天ばかりですが10月27日は奇跡的に雲ひとつない快晴でした。
飛騨の国は標高も若干高く、空気もひんやり、清々しい上天気でした。
円空仏の中でも有名な千手観音菩薩立像収蔵の「清峯寺」に拝観に上がりました。
そして聖観音菩薩像・善女竜王像併せて三尊です。
ご説明では円空さんが亡くなる五年ほど前の造仏だそうです。
このお寺は常住のお坊さんが不在で、お近くの方に予約して拝観です。
写真の石碑から徒歩3~4分程度坂道を登った場所にお寺はあります。
詳しくご説明があり、その親切ぶりにも嬉しい気持ちです。
写真撮影もお許しいただき、ゆっくり拝観し撮影もさせていただきました。
どうして円空仏収蔵場所によって撮影の許可、不許可があるのか不思議です。
そして円空仏は収蔵されているお寺にお邪魔して拝観するのがベストだと実感しました。
今回はマイカーでしたが車中での会話、現地の空気、清冽なお寺の雰囲気、樹木も
眺めながら一歩一歩円空仏に近づいていく、その一挙一動に思い出が深くなります。
こうしてお寺で拝観しますと「拝む」という気持ちになります。
博物館ですと便利ですが美術品を拝見、という気分になります。
撮影は許可されましたが敢えてポスターをここに掲示です。
「一位」の木でも円空仏制作していますが植栽の一位を見たのは初めてです。
聞くところによりますとある程度の老木でないと実がつかないそうです。
棟方志功さんも訪れておられるようで版画が掛かっていました。
一角には円空さんにもゆかりの白山神社もあります。(写真に)
ご説明いただいている、すぐ後ろの建物に三尊収蔵です。
今回は両面宿儺像で著名な「千光寺」「飛騨高山まちの博物館」、高山・「国分寺」
の計4ケ所で円空仏を拝観できました。
この3ケ所は撮影禁止です。
ただ単に円空仏を真似るのではなく、円空の精神性をどのように表現するのか、が
大切なことを改めて学びました。