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畑を掘り、木を彫り、石を刻り、の自然人!

退職後、自分に気ままな課題をちょっと与えて遊んでいます。

日曜日の万年筆

2015-06-30 08:49:29 | 日記


「鬼平犯科帳」「剣客商売」で有名な池波正太郎。(1923-1990年)67歳で逝去。
池波正太郎のエッセイ集はみんな、しゃれています。「食卓の風景」「散歩のとき何か食べたくなって」「よい匂いのする一夜」
「池波正太郎の銀座日記」「江戸切絵散歩」など。

「私は、昭和初期に旧制小学校を卒業し、12歳で茅場町の株式仲買店で働いた。以後の数年間は、ふしぎな自分の生活を
振り返って見ると体中に冷や汗がにじんでくる。(中略)そのときの数年間のさまざまな遊惰な経験が時代小説を書くという
今の仕事にむすびついてくれているのだから、私は運のよい男というべきだろう」。

「国の徴用を受けて軍用機の精密部品を作る工場に配属され、旋盤機械と格闘、他の人間が3日で覚えるところ、私は1ケ月も
かかってしまう」。

「物をつくる手順を感覚で躰に覚え込ませることが今の私の仕事の基盤になっているのだ」。

タクシーに乗る。いくぶんかのチップを含め予めポケットに千円・五百円・百円の貨幣を入れておき、車を降りるとき瞬時に
料金を渡す。
年賀状は約千枚を半年前から毎日少しづつ手書きする。
毎日食べたものを日記につけており、「夕飯、何しますか」と聞かれてもこの日記を開き、即座に答える。
原稿用紙に向かう時間は毎日3時間が限度。

息抜きに池波正太郎のエッセイを読んでいると気分がよくなります。

池波正太郎は絵も得意で、写真の表紙カバーは本人の作。
手元にあるこの本は平成7年発行のもの。同じく「池波正太郎の銀座日記」も同年。「江戸切絵日記」は平成11年発行。
題名から推測すれば万年筆で原稿を書いていたのでしょう。

万年筆の復活

2015-06-29 07:54:05 | 日記


スマートフォンやパソコンが普及し、手書きの機会は減っています。
だからこそ手書きの貴重さが評価されているのです。
昨日の新聞には業界全体では2013年国内出荷本数は約341万本と5年で80万本増え、輸入額も3割以上増えて
いるとあります。

万年筆の良さは「とめ・はね・はらい」を付けやすく美しく見えるのが魅力。

写真上は今から約40年前にいただいた「ウォーターマン」で現在も使用しています。
下はパイロットの軸が伸縮式でこれもほぼ同年代もの。

ウォーターマンは1883年フランスのルイス・エドソン・ウォーターマンが初めて万年筆を製造開始しました。
現在でも8,000円から270,000円まで幅広く販売されています。
日本でもパイロットとかセーラー万年筆などから様々な製品が販売されています。

手書きは個性が出て、上手でなくてもそれが結構味があるというものです。

円空仏・教室の会員作品展開催しました

2015-06-26 19:45:23 | 円空



円空仏を制作されている方は全国に大勢居られることでしょう。
今回の作品展は初心者からベテランクラスの方まで多彩ですが出来栄えの評価は皆様からご覧になって如何でしょうか。
会場は岐阜市・中部電力の貸しギャラリー「パレットルーム」です。

円空仏を制作させていただいて思いますことは、出来上がった作品の出来栄えもありますが、制作開始から完成までの
心・無にしての精神性、一生懸命励む制作過程が貴重な財産ではないでしょうか。

出品者は現役の人もあり、傘寿近くの方まで様々です。女性会員の不在なのがちょっと残念ですが。
現在、会員数は講師を除き16名で出品点数は計約80点、写真はその一部を掲載しています。
講師は岐阜県在住の水野 芳春氏(作品は写真最上部の左上)で、制作に際しては虚心坦懐の精神を強調されています。

木を切ってはいけない島

2015-06-26 10:04:10 | 円空


1996年12月に世界遺産に登録された厳島神社。厳島神社のある宮島の中央にあるのが「弥山(みせん)」。
「厳島」は「宮島」の別名で「神様をあがめまつる島」という意味ですから「神の島」として大切にされてきました。
厳島神社の成り立ちはご存知の方が多く、省略。

「神様の島」である宮島には農地はなく、木を切ることも禁じられています。
そのため弥山には太古の原生林がそのまま残っています。

この島で戦をした毛利元就は神の島を血で穢すことを気にして戦死者がでると、すぐさま島の外に送り、血がついた
土はけづりとったといいます。
合戦のあと、社殿を作りなおしたり、鳥居を再建したりと、清盛と同じくらい大規模な造営をしています。

円空さんが宮島を訪れたとしたら造顕はどうされたのでしょうか。

天草砥石(天然石)を購入しましたが・・・

2015-06-25 19:18:39 | 円空



天草へ出かける機会があり、天然砥石で有名な天草砥石を購入しました。
円空仏の制作ではノミの手入れが欠かせません。2-3作品制作後はノミを砥石で磨いています。
しかし、砥石の知識は全くありません。天然砥石と人造砥石の性能の区別もつきません。
天然砥石は角が取れた楕円形の砥粒ですが人造は角のある6角形状の砥粒だそうです。

検索中、偶然見つけた「TOJIRO:NET」の「豆知識」「砥石入門」に分かり易く記載されています。
勿論、他にも検索ページがあると思うのですが。検索能力が乏しくて。

天草砥石は凝灰岩のみの上白と凝灰岩に赤い層が波紋状に混じった荒目の赤(虎砥)があります。
小生は赤を2種類(荒目と中仕上げ)を購入しました。
なにしろ素人ですので、どこまで研いで仕上げることができるか不明です。

写真右は砥石の模様をお見せするためですが砥石には勿論、天草四郎の絵はありません。