イヌにベルを鳴らしてから食べ物を与えることを繰り返していると、
食べ物を与えなくても、ベルの音だけで唾液(よだれ)を垂らすように
なるというロシアの心理学者イワン・パヴロフが行った有名な条件反射の
実験がある。(パブロフの犬)
「ベル」→「餌(食べ物)」→「よだれ」 ↓
「ベル」→「餌(食べ物)」→「よだれ」 ↓
「ベル」 → → → →「よだれ」
日本人が梅干を見ると口の中に唾液が溜まってくるのも
同じ条件反射だが、梅干を知らない外国人にはそれが起こらない。
この条件反射を利用してイヌを訓練すると、問題行動が回避出来、
実に賢いペットになるそうだ。
逆に犬をケージに入れ、ブザーを鳴らせてから棒で痛く突付くを
繰り返していると、ブザーが鳴っただけで唾液や胃液は止まってしまう。
現代のように心理・社会的ストレスの多い世の中では、若年者から老年者に
至るまで様々なストレスを受けて、こころの病に陥る人々が増えている。
「仕事をする・勉強をする」→「叱られる・比較される・非難される」→
「不愉快・嫌なこと」を毎日繰り返していると、
知らない間に条件反射の回路が形成され、「仕事をする・勉強をする」→
→「不愉快なこと・嫌なこと」となり、こころも沈みがちとなってしまう。
「仕事をする・勉強をする」→「ほめられる・褒美がもらえる」→→
「嬉しい・気持良い」という条件反射の回路を作ってほしい。
他人や家族がほめてやったり、高く評価することが一番大切だが、
自分自身も「愚痴」や「不平不満」の多い生活をしていたら台無しである。
一日、愚痴や不平不満を言わずに、ポジティブに感謝して、
×(バツ)を+(プラス)に思うように行動してみてはどうだろう....。