大事なことのために他のことが多少犠牲を生じても仕方がない
という意味で「背に腹は代えれない」という言葉を使うことがあるが、
五臓六腑が収まっている腹は、背とは交換できないほど大事なところだと
いうことだ。
そうなると、腹に比べると背はそれほど重要ではないというわけだが、
背にある骨には、内臓の働きを支配する“脊髄”の神経が収まっている。
また東洋医学的には、背に沿って内臓の働きを高めるツボがびっしり並び、
例えば、背にある「六華の灸(別名“胃の六つ灸”」は胃の働きを高める
大切なツボで、お腹へのツボ刺激なしで効果が現れる。
ツボ刺激療法では、腹より背の方が重要な場所とも云える。
まずは、背を真っ直ぐに伸ばし、夏バテ、疲労回復、内臓強化のためにも、
背の両脇を上から下まで、背を労わりながら刺激をくり返してもらいたい。
“背”の重要性が実感できるだろう。
。