今年も残すところわずかになりましたが、
今年の心に残った出来事は、素敵な患者さんに出会えたことです。
10年程前に旦那さんが亡くなり、一人住まいの81歳になる女性ですが、
長年患っているリウマチのために手足の関節は変形して、
家事や歩行などの日常生活に支障をきたしています。
病苦に耐え、人生の苦難をも乗り越え、ややもすると眉間に皺を寄せ
陰険な顔つきになりがちですが、その方の優しいまなざしと素敵な笑顔に
私自身のこころが癒されていました。
苦しみ、迷い、孤独感、絶望感などの逆境を経験した人だからこそ、
そこから立ち上がってきた“本当の幸せ”が分かっている心和む方です。
「一笑一若」という言葉がありますが、笑い、上機嫌の生活は、
自分自身も若返り、周りの人たちも幸せにしています。
”和顔施”は人間関係のパスポートです。
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