建物でも土台が歪めば、その歪みに合わせて徐々にその上の建造物は
歪んでしまう。
同じように、私たちの身体を支えてくれる足は、土台ともいえる
重要な器官でもある。
履き慣れた靴底の減り方で、後外側や前内側が極端擦れて減ったり
している人は土台が歪み、中心がズレ、知らず知らずのうちに身体に
無理がかかっている。
本来、元気な身体は、足の裏にかかる体重の6分の1を第1趾(足親指)が
支えていることが理想の足なのだが、後外側に体重が掛かっていては、
根気も覇気もなくなってしまう。
以前テレビ番組で、弓道の有段者の足の裏に、一粒の米粒を貼り付けた
ところ、全く的に中らなくなってしまったという実験があったが、
ほんの一粒の米粒が足の裏にあることで中心が狂い、バランスが崩れた
興味深い番組でもあった。
昔から「老化は足から」と言われているが、足の良し悪しが健康状態に
大きく影響し、「足=口+止」が歪めば口が止まり、「不足」の毎日と
なってしまう。
そして“歩み方”はその人の“人生の歩み”とも似ているようだ。