新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

コアジサシの砂浜-7 ずっこけたコアジサシ

2016-06-09 05:40:04 | コアジサシの砂浜
コアジサシ 学名・Sterma albifrons 英名・Little Tern

 砂浜をトコトコと歩くコアジサシ.アレッ,ずっこけてしまいました.砂浜の窪みに足をとられてしまったようです.

 足の短い僕は,思わず赤面してしまいました.

コアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


 6月,7月は,超多忙です.ブログの投稿が不定期になってしまいます.ご容赦ください.

コヨシキリ 青森県・仏沼にて

2016-06-08 02:23:30 | ヨシキリ科
コヨシキリ 学名・Acrocephalus bistrigiceps 英名・Black-browed Reed Warbler

 霧の仏沼で,コヨシキリのさえずりが響き渡っていました.

 朝日が昇るに連れて,コヨシキリの歓喜の歌が最高潮を迎えたのでした.

コヨシキリ
撮影日時 2016.05.31 撮影場所 青森県三沢市・仏沼


コヨシキリ
撮影日時 2016.05.31 撮影場所 青森県三沢市・仏沼


コヨシキリ
撮影日時 2016.05.31 撮影場所 青森県三沢市・仏沼


コヨシキリ
撮影日時 2016.05.31 撮影場所 青森県三沢市・仏沼

オオジュリン 青森県・仏沼にて

2016-06-06 05:56:03 | ホオジロ科
オオジュリン 学名・Emberiza schoeniclus 英名・Common Reed Bunting

 仏沼は,深い霧に包まれていました.「ビェン ビェン チュウ」.聞きなれない鳥の声です.乳白色の葦原の中でさえずっていたのは,オオジュリンでした.

 「ビェン ビェン チュウ」.変な鳴き声だと思うでしょう.でも,僕にはそう聞こえたのです.鳥の鳴き声を人に伝えるのは,本当に難しい.ネッ.わかるでしょう.

オオジュリン 雄・夏羽
撮影日時 2016.05.31 撮影場所 青森県三沢市・仏沼


オオジュリン 雄・夏羽
撮影日時 2016.05.31 撮影場所 青森県三沢市・仏沼


オオジュリン 雄・夏羽
撮影日時 2016.05.31 撮影場所 青森県三沢市・仏沼

オオセッカ 青森県・仏沼にて

2016-06-05 05:43:54 | センニュウ科
オオセッカ 学名・Locustella pryeri 英名・Marsh Grassbird

 青森県三沢市の仏沼を訪れる機会がありました.仏沼でオオセッカに逢いたい,諦めかけていた夢でした.その夢が実現したのでした.

 「ジュビジュビジュビジュビ」,あちこちから湧き上がるオオセッカのさえずり.さすが仏沼でした.

 オオセッカ,新潟ではこれまでに2回観察したことがあります.はるか昔の新潟空港,そして2010年6月の福島潟.いずれもさえずりを聞くことができましたが,姿は垣間見る程度でした.

オオセッカ
撮影日時 2016.05.27 撮影場所 青森県三沢市・仏沼


オオセッカ
撮影日時 2016.05.27 撮影場所 青森県三沢市・仏沼


オオセッカ
撮影日時 2016.05.31 撮影場所 青森県三沢市・仏沼


オオセッカ
撮影日時 2016.05.31 撮影場所 青森県三沢市・仏沼


オオセッカ
撮影日時 2016.05.31 撮影場所 青森県三沢市・仏沼


オオセッカ
撮影日時 2016.05.31 撮影場所 青森県三沢市・仏沼

オオムシクイ 北上中(2016)

2016-06-04 06:01:50 | ムシクイ科
オオムシクイ 学名・Phylloscopus examinandus 英名・Kamchatka Leaf Warbler

 オオムシクイは,新潟では旅鳥で,春の渡りでは5月の下旬から6月の初旬にかけて多数が北上してゆきます.

 昨年,「オオムシクイ 現在北上中」と題して投稿したのは6月9日でした.

 今年は,5月23日に新潟市の海岸松林ではじめてさえずりを聞き,姿を観察しました.24日から31日まで新潟を離れていたので,この間の記録はありませんが,6月1日,3日と新潟市の海岸松林で渡りを見ることができました.とくに6月3日は,海岸松林のいたるところでで「ジジロ・ジジロ」「チョチョリ・チョチョリ」のさえずりと「ジッジッ」という地鳴が聞かれ,渡りの最盛期かと思われるほどでした.

オオムシクイ
撮影日時 2016.06.01 撮影場所 新潟県新潟市


オオムシクイ
撮影日時 2016.06.01 撮影場所 新潟県新潟市


オオムシクイ
撮影日時 2016.06.03 撮影場所 新潟県新潟市


オオムシクイ
撮影日時 2016.06.03 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシの砂浜-6 衝撃! シロチドリの卵を抱くコアジサシ

2016-06-03 04:53:48 | コアジサシの砂浜
コアジサシ 学名・Sterma albifrons 英名・Little Tern

 衝撃の画像です.

 砂浜で抱卵していたコアジサシが立ち上がり,トコトコと歩き出しました.そして,この後に衝撃の行動が観察されたのです.

 コアジサシが立ち止まったのは,なんとシロチドリの巣の上です.嘴でシロチドリの卵に触れています.卵を壊してしまうのでしょうか? いいえ,嘴で卵をお腹のほうに引き寄せています.そして,座り込んでしまいました.コアジサシがシロチドリの卵を抱いたのです.驚きの出来事でした.さすがにシロチドリは黙っておらず,コアジサシは巣から追い出されてしまいました.この間,1秒に満たない連写でした.

 この行動は,どういうことなのでしょう? 自分の巣とシロチドリの巣とを間違えたのでしょうか? そんなはずはありません.コアジサシは,観察中に何度か巣を離れ,そのたびに正確に自分の巣に戻っていました.自分の1卵の巣よりも3卵のシロチドリの巣に誘惑されたのでしょうか? 大変興味深い行動ですが,僕の浅薄な知識では説明できないのが残念です.

 色々と調べてみたところ,早川雅晴さんが「コアジサシの卵への穴あけ行動」(STRIX Vol.17 159-163:1999)で,コアジサシが隣接するコアジサシの巣の卵に嘴で穴を開けた例,同所的に繁殖するシロチドリの卵にあけられた穴がコアジサシによるものである可能性を報告されています.しかし,コアジサシがコアジサシの他巣の卵を抱いたり,シロチドリなど他種の卵を抱いたという報告は見つけられませんでした.

 コアジサシもシロチドリも,巣の中の卵は,尖端を中央にして放射状に綺麗に並べられます.抱卵する面積を小さくする工夫です.しかし,コアジサシが抱いた後のシロチドリの卵の並べ方は乱れていました.勿論,卵に穴があけられた形跡はありませんでした. 

シロチドリの卵を抱くコアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリの卵を抱くコアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリの卵を抱くコアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリの卵を抱くコアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリの卵を抱くコアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリの卵を抱くコアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリの卵を抱くコアジサシ.シロチドリに追い出される.
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシが抱卵した後のシロチドリの卵
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市




コアジサシの砂浜-5 コアジサシとシロチドリの争い

2016-06-02 06:25:27 | コアジサシの砂浜
シロチドリ 学名・Charadrius alexandrius 英名・Kentich Plover
コアジサシ 学名・Sterma albifrons    英名・Little Tern

 コアジサシを観察するために座り込んだ砂浜.その目の前に,偶然にもコアジサシとシロチドリが営巣していました.2つの巣の距離は,なんと1.5メートル.距離が近ければ軋轢が生じ,争いが起きるのは必然です.両者の間で頻繁に威嚇,攻撃が繰り広げられました.

 シロチドリは,コアジサシよりも積極的でした.ペアでコアジサシを挟んで威嚇したり,翼を広げて突進したりの攻撃を行っていました.対するコアジサシは,頭の羽毛を逆立てて威嚇することもありましたが,ほとんどがその場から飛んで逃げるのパターンでした.

 コアジサシの雄は,給餌のとき意外はほとんど巣に姿を見せませんでした.しかし,シロチドリの威嚇を受けている抱卵中の雌を守ろうと,両者の間に割って入ることもありました.

 これらの争いを見ていて感じたのは,単独で営巣するシロチドリは,同種や他種に対する防衛本能が強く,集団で繁殖するコアジサシは,それが比較的弱いのではないかということです.もしかすると,防衛本能が生じる巣からの距離がコアジサシでは短く,シロチドリでは長いのかもしれません.色々と考えさせられる両者の関係です. 

コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市



コアジサシの砂浜-4 シロチドリの抱卵

2016-06-01 09:20:36 | コアジサシの砂浜
シロチドリ 学名・Charadrius alexandrinus 英名・Kentish Plover

 コアジサシが営巣する砂浜で,シロチドリのペアが盛んにコアジサシに対する威嚇行動を繰り返していました.いったい,両者にどんな関係があるのでしょうか?

 砂浜を歩いてきたコアジサシが抱卵に入ると,シロチドリの雌はコアジサシへの威嚇をやめて歩きはじめました.

 立ち止まったシロチドリの足元には,3個の卵が見えました.コアジサシの巣は,シロチドリのの巣から1.5メートルほどしか離れていなかったのです.こんな近くで両種が営巣しているとは驚きでした.争いが起きるのも,もっともなことです.

 シロチドリは,卵の周りの砂を足で掻き出します.シロチドリの巣は,少量の木片などが使われていますがほとんど砂の窪みです.卵は,風で運ばれた砂ですぐに埋もれてしまうのです.雌は,羽毛を広げて抱卵斑が卵に触れるよう包み込み,抱卵を行います.卵が砂で埋もれていては,体温が卵に伝わりにくいでしょう.

 抱卵班とは,腹部の羽毛が抜けて皮膚が裸出した部分をいいます.卵に抱卵班をあて,体温で卵を温めるのです.

シロチドリ 雌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市