新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

ノスリ 猛禽の眼

2016-09-16 05:09:19 | タカ科
ノスリ 学名・Buteo buteo 英名・Common Buzzard

 山麓の電信柱の天辺に,ノスリがとまっていました.辺りを見回し獲物を探しているようでした.

 ノスリは,マグソダカ(馬糞鷹)などの方言で呼ばれ,タカ科の鳥の中では少し蔑まれてきたようです.農耕地などの身近な場所でよく見られたこと,ネズミなどを捕食するため狩りのしかたが緩慢に見えること,鷹狩りに使われなかったことなどがその原因と考えられます.

 このノスリの眼,虹彩を見てください.幼鳥なので黄色味がかった明るい色をしています.成鳥の虹彩は,暗色で黒っぽく見えます.猛禽の眼は,年齢,性別を映し出す鏡です.

ノスリ 幼鳥
撮影日時 2016.09.15 撮影場所 新潟県新潟市


ノスリ 幼鳥
撮影日時 2016.09.15 撮影場所 新潟県新潟市


ノスリ 幼鳥
撮影日時 2016.09.15 撮影場所 新潟県新潟市


ノスリ 幼鳥
撮影日時 2016.09.15 撮影場所 新潟県新潟市


ノスリ 幼鳥
撮影日時 2016.09.15 撮影場所 新潟県新潟市


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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-09-16 09:03:05
猛禽類の目は特徴的ですが、そこまでいろいろ分かるのですね。
幼鳥とは、今年成長した鳥のことでしょうか。

ふと思ったのですが、(昨日のカラスを思い出して)
鳥は、何年くらい生きるのでしょう。
カラスの寿命は50年くらいと、
動物園の動物の寿命表に書いてあり、
驚いたことがあります。
ペットのオウムは長生きですね。
自然界は厳しいので、
長く生きるのは難しいかもしれませんが、
どうなのでしょう。
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コメントありがとうございます (sakaturagan)
2016-09-16 17:47:41
 幼鳥,成鳥という言葉の定義は,厳密にいうと大変難しい言葉の羅列になってしまいます.
 そこであえて簡単にいうと,生まれたときから飛べる羽が生えるまでをヒナといい,初めて飛べる羽が生えそろった鳥を幼鳥といいます.
 幼鳥期間は,次に羽が生え換わるるまでの間です.スズメなどでは,冬を前に幼鳥の羽毛から第1回冬羽に衣装換えします.これで幼鳥の時期を終え,若鳥になります.次に繁殖を迎える衣装(生殖羽とか夏羽といわれます)に着替えると成鳥ということになります.
 しかし,カモメやタカの仲間などは,生まれてから1年以上かかって完全な成鳥の衣装に衣替えします.完全な成鳥の羽になるまでを亜成鳥ということもあります.
 また,換羽の順序から第1回冬羽,第1回夏羽,第2回冬羽,第2回夏羽と順次続いていきます.
 ウーン.書いている自分がこんがらがってきました.わかりやすく書いたつもりがかえって混乱させてしまったかも知れません.
 野鳥の寿命については,ちょっと勉強の時間をいただけると大変ありがたいです.実をいうと,ブログに書いているほど鳥に詳しくないのです.
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ありがとうございます (読者)
2016-09-16 19:23:48
詳しいご説明、ありがとうございます。
自分の目では、到底見ることの出来ない鳥たちを
いつも楽しみに観察させていただいています。
新しい発見、わくわくします。
鳥たちが元気に過ごせますように。
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