新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

秋の粟島探鳥行(2018-1) メボソムシクイ上種のうちメボソムシクイ?

2018-10-05 05:37:50 | ムシクイ科
メボソムシクイ上種 学名・Phylloscopus borealis s.l.

 秋の粟島探鳥行(2018-1)の最大の目的は,ムシクイ類の渡りを観察することでした.

 島では,内浦の海岸線と畑,牧平の畑に接した林でムシクイ類と会うことができました.

 撮影できたムシクイ類の全ては,かってメボソムシクイと分類されていたメボソムシクイ上種に属するものでした.

 かってのメボソムシクイ(Phylloscopus borealis)は,複数の亜種を含む多形種とされていました.

 現在は,コムシクイ(Phylloscopus borealis),オオムシクイ(P. examinandus),メボソムシクイ(P. xanthodryas)の3種の独立種に分けられて

います.

 ところが,この3種は,外部形態(羽色など)が似通っており,野外では,鳴き声の違い以外での識別は困難とされています.

 日本鳥類標識協会誌の Vol.26 No.2 2014 に掲載された齋藤武馬・茂田良光・上田恵介著「メボソムシクイ上種3種の外部形質を用いた識別方

法」を参考に識別を試みてみました.

 その結果は,コムシクイを除く,オオムシクイ,メボソムシクイのどちらかだろうというものでした.

 その理由は,この渡りの時期,姿が見えてもほとんど鳴かないこと,鳴き声を聞いても写真の個体の鳴き声であると確認できないこと.

 識別の手がかりとなる,初列風切最外羽(P10)と最長初列雨覆(PC)の長さの差が明瞭に確認できる画像を得ることがきわめて難しいこと,により

ます.

 その中から,もしかしてメボソムシクイ?と思われる個体について紹介します.

 今回の観察の中で,P10がPCよりも長く,羽色がより黄色く見えるだろうという個体です.

 今回,粟島で観察されたメボソムシクイ上種については,数回に分けて投稿する予定です.

メボソムシクイ上種のうちメボソムシクイ?
撮影日時 2018.09.27 撮影場所 新潟県・粟島


メボソムシクイ上種のうちメボソムシクイ?
撮影日時 2018.09.27 撮影場所 新潟県・粟島


メボソムシクイ上種のうちメボソムシクイ?
撮影日時 2018.09.27 撮影場所 新潟県・粟島


メボソムシクイ上種のうちメボソムシクイ?
撮影日時 2018.09.27 撮影場所 新潟県・粟島


メボソムシクイ上種のうちメボソムシクイ?
撮影日時 2018.09.27 撮影場所 新潟県・粟島


メボソムシクイ上種のうちメボソムシクイ?
撮影日時 2018.09.27 撮影場所 新潟県・粟島


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2 コメント

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Unknown (kaorin)
2018-10-05 06:56:04
連続で可愛い鳥を見させて貰って
嬉しいです♪

何ともいえないナチュラルな色とフォルム!

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kaorinさんへ (sakaturagan)
2018-10-05 07:13:26
おはようございます.
ムシクイの仲間.
いいですよね!
もう.名前なんかどうでもいいや!
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