宗男日記から

ムネオ日記
２００８年１０月９日（木）
　朝の一便で札幌に向かう。
　約束していた団体訪問、挨拶廻りをしていると、「昨日の予算委員会での質問をテレビニュースでみました」「今朝の北海道新聞でも、アイヌ民族は北方四島においても先住民族であると中曽根外相が答弁で表明されていましたが、良かったですね」と多くの人に言われる。
　北海道において、先住民族としてのアイヌ民族の歴史、文化はやはり特別の重さ、尊さがある。今朝の北海道新聞朝刊３面の記事を紹介したい。
アイヌ民族 「北方四島にも先住」 中曽根外相が見解表明
　中曽根弘文外相は八日の衆院予算委員会で、アイヌ民族について「日本列島北部周辺、とりわけ北海道に先住する民族と認識している。『北部周辺』には北方四島も含まれる」と述べた。アイヌ民族が北方四島についても先住民族であるとの見解を政府が公式に示したのは初めて。
　新党大地の鈴木宗男代表への答弁。河村建夫官房長官は、北方四島を除く千島列島とサハリンに関しては「アイヌ民族が先住民族であるかどうか判断する立場にない」と述べるにとどめた。
　鈴木氏は「北方領土の返還も『この島はアイヌ民族が先住民族。アイヌ民族は日本国民だから島を返して』というアプローチが（ロシアに）できる」と主張した。
　衆参両院は今年六月、「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」を可決した。
（１０月９日北海道新聞朝刊３面）
　新党大地の理念である「大地に還り、大地に学ぶ」は、自然を敬い、自然に感謝するアイヌ民族の考えからとったものである。北方領土問題の解決、サハリンからの天然ガス・油の供給についても、アイヌ民族が先住民族であったという事実を元にロシアと交渉することができる。これからも現実的解決に向けての多面的、重層的アプローチを考えていきたい。
　夕方議員会館に、外務省北東アジア課の人が竹島問題の広報冊子である「竹島問題を理解するための１０のポイント」を持ってきた。私の質問主意書で、なぜ全国会議員に配付しないのかと問い質したので、慌てて配ってきたものと思う。それなりに反応したことは評価するが、領土問題、国家主権が侵されている事実を、もっと深刻に、真剣に外務官僚は受け止めるべきではないか。
　夕方東京に戻り、東京でお世話になっている会社訪問等をする。夜はマスコミ関係者との定例の懇談会。様々な角度から貴重な、知られざるお話を承る。政治は動いていると実感する
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本日提出した質問主意書３件
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№３４　各省による不適切なＯＤＡ予算の実施に関する質問主意書
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№３５　自殺した自衛官を巡る訴訟問題はじめ自衛官自殺問題に対する防衛省の対応並びに認識に関する再質問主意書
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№３６　千島列島におけるアイヌ民族の先住性に関する質問主意書
鈴 木 宗 男
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新党　大地　
鈴木宗男　オフィシャルページ　
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宗男日記から

ムネオ日記
２００８年１０月８日（水）
　１４時１５分から半まで、１５分間ではあるが予算委員会で質問に立つことができた。予算委員会でも「大地」の名を残すことができた。
　アイヌ民族の重要性、不法占拠されている竹島問題への政府の対応を問い、拉致問題も領土問題も国家主権が侵されているという点では一緒だと言わせてもらう。他には、「北方四島の先住民族はアイヌ民族である」との外務大臣の答弁を引き出すことができた。
　検察の取調の中で、参考人、後に証人になる人への取調の全面可視化をすべきと質す。４月２２日の決算行政委員会での鳩山法務大臣（当時）の答弁は「検討したい」というものだったので、その後の進捗について尋ねた。森英介法相は「鳩山前大臣の答弁も踏まえ、今後とも検討していきたい」とのことだった。
　また、グルジア・南オセチア問題にも触れる。南オセチア人はグルジアがイヤでロシア国籍を取っている。ロシアは自国民保護のため行動したのである。こうしたグルジアと南オセチアの関係をよく勉強して、ロシアに間違ったメッセージを送ることのない様、外相に促した。
　麻生総理に「自民党総裁選挙に４回出て目的を達成された。運という字は『軍(いくさ)』が『之(はしる)』と書く。戦っていないと運は来ない。戦った結果総裁選挙に勝った。その意味で選挙をして、国民の信を問うのが麻生総理の立場ではないか。決断すべき時だ」と迫ったが、「今日も株価は下がっている。選挙より景気対策が優先だ」と、従来の言い回しであった。
　１５分の間にこれだけのテーマを政府にぶつけることができ、それなりの手応えを感じた。更に更に声なき声に耳を傾け、国益の観点に立って、北方領土、竹島問題の解決に向けて取り組んでいきたい。アイヌ民族の歴史、文化を学び、取り入れ、自然との共生を深めていくことも環境対策に大きな寄与をするものと確信した次第である。
　朝８時の便で小松空港から羽田へ。議員会館でお客さん対応。あっという間に一日が過ぎてしまう。
　ノーベル物理学賞に一度に日本人３人が選ばれた。更に今日、ノーベル化学賞にまた日本人１人が選ばれる。大変な快挙である。こうした明るいニュースは国民に対して大きな勇気や励みになる。偉大な研究に努められた受賞者の方々に、心から敬意を表したい。
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本日提出した質問主意書２件
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№３４　事故米不正転売問題に係る農林水産省の責任等に関する再質問主意書
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№３５　ミャンマーで起きた邦人殺害事件の真相究明に向けた政府の取り組み等に関する再質問主意書
※ 質問主意書の内容は下記の衆議院ＨＰでご覧頂けます。
衆議院ホームページ
鈴 木 宗 男
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鈴木宗男　オフィシャルページ　
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宗男日記から

ムネオ日記
２００８年１０月７日（火）
　町村信孝自民党衆議院議員・前内閣官房長官は６日、仙台市での自民党政治フォーラムで、中山成彬前国土交通相の日教組批判を擁護していると新聞記事になっている。
「ＴＰＯはまずかったが、中身は一つの神髄を突いている」などと述べ、中山氏を擁護した。
町村氏は「日教組が子どもたちの道徳教育は一切やりませんという道徳教育粉砕運動をずっとやってきた」と指摘した上で「学校秩序を乱す子どもがどうしてこんなに生まれたのか。まさに日教組の運動のつけがきて先生らがいじめられる。あの方針は間違ってたと言わなければうそだ。中山前国交相はそれを直そうとした」と語った。中山氏は町村派の事務総長だった。
（１０月７日北海道新聞４面）
　官房長官在任中なら当然問題になる発言だ。「神髄を突く」と言うなら、中山大臣をなぜ守らなかったのか。辞任騒動の時は黙っていて、今になって中山大臣を褒(ほ)め称(たた)える態度は解(げ)せない。
　政治家が言葉に責任を持たない。言葉が軽くなっていることを危惧するものである。
　秋季全道高校野球大会で鵡川(むかわ)高校が優勝し、春のセンバツに選ばれることが濃厚になった。小さな町の小さな高校の快挙である。
　佐藤茂富(しげとみ)監督の指導力に生徒が応えた結果であるが、野球部の寮で部員と一緒に生活し、野球だけで日常生活、私生活まで熱血指導している姿が素晴らしい。私も何度か佐藤監督にお会いし、その度に「鈴木さん、頑張りなさい」と激励を受けている者として、今回の優勝は本当に感激である。
　今まで２１世紀枠で２００２年センバツ大会に出場し、秋季全道大会を制覇して臨んだ２００４年大会に続き、三度目となる来春のセンバツ大会での活躍を、今から楽しみにしたい。
　この決勝戦の試合時間は８８分。敗れた北海学園札幌の選手も、マナー良く一所懸命全力で闘ったことがわかる。一時間半以内に終了した中身の濃い決勝戦であったことを考えると、２１世紀枠で北海学園札幌も選ばれることを期待したい。
　今日の予算委員会は野党側の質問で、昨日の与党質問とは違った緊張感があった。やはり立場が変わると違うものである。
　明日、総括の予算委員会が開かれ、採決されるが、そこで１５分間、私に質問時間が与えられた。国民新党と会派を組んだ効果である。短い時間ではあるが、思いの丈を聞いてみたい。
　８時４５分函館発で札幌丘珠空港に着き、大変お世話になった札幌の宮嶋政幸さんの告別式に参列し、弔辞を読む。故人を偲(しの)び、ご厚誼の数々に心から感謝する。
　午後の千歳発に乗り、羽田で乗り継いで小松空港に飛ぶ。福井県に行き、糸川正晃代議士の会合に出席し、応援演説。福井県にも私の後援会があり、人間関係は広く持っているので、できるだけの協力をしていきたい。
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本日提出した質問主意書３件
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№３１　独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構理事長による公費での世界周遊の是非に関する質問主意書
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№３２　国民の年金記録が杜撰に扱われた問題に対する歴代社会保険庁長官等の責任の取り方に関する質問主意書
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№３３　在ドイツ日本大使館が借り上げた高級ホテルの利用率等に関する質問主意書
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本日受領した政府答弁書６件
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№１２　ミャンマーで起きた邦人殺害事件の真相究明に向けた政府の取り組み等に関する質問主意書
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№１３　政治とカネの問題に係る内閣の認識に関する質問主意書
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№１４　後期高齢者医療制度を巡る政府の対応に関する質問主意書
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№１５　麻生内閣における経済政策に関する質問主意書
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№１６　国土交通省所管の財団法人における職員旅行費用返還の実施状況等に関する質問主意書
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№１７　北方領土海域で発生した日本船拿捕事件への外務省の対応並びに説明等に関する質問主意書
※ 質問主意書の内容は下記の衆議院ＨＰでご覧頂けます。
衆議院ホームページ
鈴 木 宗 男
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宗男日記から

ムネオ日記
２００８年１０月６日（月）
　宮崎１区の中山成彬自民党代議士が引退表明したことに伴い、東国原宮崎県知事が国政に転出するのではとニュースになっているが、興味本位の報道に首をかしげる人が多いのではないか。
　行政と立法では立場が基本的に違う。それぞれの経験を活かすのは良いことだが、東国原氏は知事になってまだ１年９カ月、しかも行政のトップ、責任者である。くるくると立場が変わることを東国原知事本人はもちろん、県民も望まず、東国原知事の国政への転出を望んでいる人は少ないと思うのだが。
　衆議院予算委員会が始まったが、与党側の質問者はすりあわせ宜しく出来レースの様で、緊張感は感じられなかった。読者の皆さんの受け止めはどうだろうか。
　民主党への今日の割当時間は少なく、明日からの野党の質問を待ちたい。共済後の質問者であった民主党の長妻昭議員の年金問題についての質問は、それなりに聞かせるものだった。選挙を控えた国会質疑は、国民の選択に極めて大きな影響を与えるものと思う。
　８時から渡島管内長万部町(おしゃまんべちょう)をスタートし、檜山管内せたな町、江差町、森町、鹿部町と廻り、函館市に入る。それぞれの場所で国政報告、選挙情勢を話す。
　熱心な新党大地・鈴木宗男後援会の皆さんにお会いし、勇気百倍である。あわせて、心ある皆さんに感謝の気持ちで一杯だ。
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本日提出した質問主意書３件
・
№２８　国家主権に対する政府の認識に関する再質問主意書
・
№２９　我が国が抱える領土問題についての政府広報冊子に関する再質問主意書
・
№３０　新学習指導要領解説書における領土問題の記述に関する再質問主意書
※ 質問主意書の内容は下記の衆議院ＨＰでご覧頂けます。
衆議院ホームページ
鈴 木 宗 男
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ムネオ日記
２００８年１０月５日（日）
　解散がいつか、投票日がどうなるかわからない中で、各党、各候補者は事務所開き・臨戦体制に入っている。自民党は先週末の世論調査を見て腰が引けてきた感じだ。同時にその調査で民主党の支持もいっぱいいっぱいにきている。時間をかせげば与党に有利になる。ここは我慢のしどころと考えていることだろう。時間がたてば新たなスキャンダルが出てこないとも限らない。
　明日から始まる補正予算審議で民主党がいかほど国民の目線で政権政党として堂々たる論戦を展開できるかである。いずれにせよ、麻生首相はメディアが決めうちした、１０月２６日、１１月２日の投票日は潰つぶしてきた。
　平成２１年予算政府原案は年内に作らなくてはならない。逆算すると１２月上旬から中旬に税制論議も済まさなくてはならない。こう言ったことを勘案かんあんすると、１１月中に選挙を終えなくてはならないことになる。１１月１６日、ぎりぎり２３日までにケリがつくことになると、私なりに計算しながら準備を進めていく。備えあれば憂うれいなしである。
　最近また凶悪事件の発生が目に余る。母親が子を殺す、大阪でもビデオ店放火、世の中が荒すさんでいる。いつもいう事だが、政治が関係している。小泉政権以後、弱肉強食、格差の拡がり、国民がやる気を失い自暴自棄じぼうじきになっている。それが無差別殺人にあらわれている。
　新党大地、鈴木宗男は節度と道義を重んじてきた「日本のよき伝統」を守ろうと訴えていく。失ってはいけない「人としての心を取り戻そう」と叫んでいきたい。その為にも私は新党大地の旗を高く掲げて頑張っていく。
　午前中札幌市内を廻り、１３時から空知管内栗山町で新党大地・鈴木宗男後援会の会合。丁度、後援会の渡会孝司会長の傘寿さんじゅの誕生日とも重なり皆さんでお祝い申し上げる。
　１８時渡島管内八雲町、２０時同じく長万部町で新党大地・鈴木宗男後援会の会合。出席者に国会の動き、麻生首相の考え、各党の選挙状況などを私なりの分析で話させていただく。関係者はいよいよだとの思いで力強く激励してくれる。
　全道各地に人間関係があることにあらためて感謝したい。
鈴 木 宗 男
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