異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

【戦争反対!憲法守れ!】8/9午後、名古屋岩の上教会と緑区9条の会が、交差点を挟んでスタンディング!

2015-08-10 14:32:06 | ご案内

8/9(日)午後、名古屋岩の上教会のメンバーと緑区の9条の会が、交差点を挟んでスタンディング!!

 

 本日日曜日の礼拝式後名古屋岩の上教会のメンバー(大人14名、子ども6名)と、教会の近くの302号線小坂小交差点で,戦争法案に反対する教会の意思を示すスタンディングをしました。戦争反対、憲法守れ、子ども達に平和な未来を!のプラカードに交差点を信号で待つドライバーの方は目を向けて下さり声をかけて下さる方もいました。

交差点の向かい側には、”アベ政治を許さない”プラカードを持った緑区の9条の会の方も駆けつけて下さいました。私たちは最初に讃美歌 ”勝利をのぞみ”を歌って始め、相馬牧師より緑区の皆さんに向けて教会からのメッセージがあり,

その後緑区在住で民主党議員の近藤昭一さんがFBで私たちのスタンディングを知って、急遽応援に駆けつけて下さり、立憲主義、民主主義を壊すこの安保法制化を断固阻止しなければならないことを国会議員の立場で市民の皆さんへ呼びかけて下さいました。

緑区に住む安保法制化に反対する市民の皆様と共闘し、なんとしてもこの法案を廃案にするまで、教会としてこれからも声を上げ続けなければと思いました (三輪祐子さんFBより

 

スピーチする相馬牧師

 

 

名古屋岩の上教会  http://blog.livedoor.jp/iwanoue/

302号「小坂小」交差点におけるスピーチ

 

2015年8月9日(主日)午後0:30~1:00
名古屋岩の上教会 牧師・相馬伸郎
 
 滝の水の皆さま、私たちは、イエスさまを主、キリストと信じ、告白する者たちです。私たちは、名古屋岩の上教会です。私は、牧師の相馬です。私たちは今、初めてこのように屋根のない場所で、声を挙げさせていただきます。
   私たちはたった今まで教会で、礼拝を捧げていました。礼拝式では、いつものようにこの町の皆さまのために、平和と祝福を神に祈りました。私たちの教会には、この町の人々の平和と祝福を祈る務めがあるからです。そのようなキリスト教会として、今、どうしてもこのように声を挙げなければならないと差し迫った思いで、ここに立っています。それは、この国と政府が、取り返しのつかない過ちを再び犯そうとしていると、真剣に考えているからです。
   しかし、すべての発言の前に、先ず何より、私たちキリスト教会は、自ら、先の戦争において政府の方針に従って戦争に加担して神と人々の前に罪を犯しました。これ以上ない罪を犯したことを改めて神の御前に悔い改め、皆さまの前にお詫びを申しあげます。

   今年の夏は、敗戦70年を記念すべき夏です。恐ろしい戦争に突き進んでしまった過去の日本に真剣に向き合い、二度と同じ過ちを繰り返してはならないと、為政者たちをはじめ私たち市民一人一人が心に噛みしめるべき夏です。また同時に、この70年間、曲がりなりにも他国に出かけて行って戦争しない国であり続けられたことを喜び祝い、この日本の国の歩みをひろく世界に広げるべき夏です。ところが今、私たちの国は、かつての恐るべき全体主義国家、専制主義国家、ファシズム国家に決定的に戻ろうとしています。

   私たちの国がどういう国であるのか、また、どういう国であるべきかを、もっとも明らかに示すのは日本国憲法です。私たちの日本国憲法は、政府の行為によって二度と戦争を起こさないことを世界の人々に約束し、私たち自身に向けても誓っています。どうしてでしょうか。あの戦争によって私たちは苦しめられ、何よりも、アジアの隣国を苦しめてきたからです。その苦しみ、痛み、悲しみをいやというほど味わったからです。そして、戦争こそは、人間のいのちそのもの、また、人間の尊厳そのものである基本的な人権を吹き飛ばしてしまうものだからです。ですから、私たちの憲法は、決して二度と、武力をもって他国に出かけて行って戦争をしないこと、つまり、集団的自衛権を行使しないことを世界中に高らかに宣言しています。
    
   そもそも憲法は、権力者の権力をしばるための国家の最高法規です。政治家や公務員が自分勝手に政治をすることを決して許していません。憲法を破ろうとするなら、それは、国民の代表でもなく、政治でもありません。私たちの憲法には、国民が、つまり市民のひとりひとりが政治の主人公であることを、主権者であることを高らかに宣言しています。 
   間違ってはなりません。国のあり方を決めるのは、政府にあるのでも自民党や公明党の議員たちにあるのでもありません。私たちにあるのです。ところが今、政府、自民党公明党は、日本を戦争する国にするためだったら、政治は憲法にもとづいて営まなえればならないこと、つまり立憲主義政治も、人類の普遍的な価値である主権在民も関係がない、「法的安定性」も、「国民主権」も無視してかまわないと考えています。安倍首相自身が、その名を覚えられてもいない11本もの戦争法案を一括して通して、それを実行するならば、それはもはや、政治とは呼べません。それを独裁と言うのです。私たちは、この国を独裁国家にしてしまうことを、決して見過ごすことはできません。それを許せば、そのとき、人間であるわたしたちひとり一人が自分の尊厳を失ってしまうことを意味するからです。そのときには、今ここで、このように発言する自由も、心に信じ、これを表明する自由をも奪われてしまうでしょう。 
   皆さま、政治や宗教は、うさんくさいと目を背けていたなら、国家権力者に騙されて、後悔してもしきれない目に遭ってしまいます。最近、麻生大臣が、自分の派閥の議員に向けて、こう言いました。「この法案が通るまで、黙っていろ」その発言は、自分のところの武藤議員が、こういうことを言っているからです。「本来の日本を壊したのは、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重だ」つまり、日本国憲法への真っ向からの挑戦です。ここに、この法案、この政府の本音があります。もし、この戦争法案が通ってしまえば、日本は戦争を始めるでしょう。そのときには、わたしたちは御国、国家のために生きるように圧迫されるはずです。しかし、聖書は言います。そもそも人間は、国家のために生れて来たのではありません。
   もし今ここで、わたしたち市民が声を挙げなければ、青春と人生を謳歌し、この国をもっと健やかな国にできたはずの数多の戦没者、被害者の無念、悲しみや怒りを無駄にしてしまうことになるのではないでしょうか。今なお世界中で、報復に次ぐ報復を繰り返している戦争の加害者であり被害者たちの絶望を深めることになります。

   2000年前、私たちの主イエスは語られました。「平和を造り出す人は幸いです。その人は神の子と呼ばれる」そう仰った主イエス・キリストは、十字架で私たちの罪を償って身代りに死んでくださいました。その三日目に死とその力を打ち破ってご復活してくださいました。この出来事によってこそ、この地上、この世界に、神の国の平和は造り出されたのです。そうです。神の御子でいらっしゃるイエスさまによって、今や、この現実の世界のただ中に、すでに神の国、天国は力強く始まっています。神の平和の国は、教会を通して始まっています。誰でも、この主イエスをキリストとして信じる人は、神の国に入っているし、入れるのです。その人もまた、神さまの子どもとされているのです。私たちキリスト教会には、責任があります。それは、この神の国の平和が始まっていることを皆さまにお伝えすることです。そして、これを地上に実現するために働くことです。
   主イエスは、仰いました。「剣をさやに納めなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる。」この平和をつくりだすための戦いは、どんなに強力な武器でも実現できません。戦争で戦争を終わらせることは、できません。この事実を、人類はもう十分に学んだのではないでしょうか。もう、新しい時代が始まっているのです。平和をつくり出す方法は、人と人とが心を開いて向かい合い、お互いの命を大切にしあい、お互いの違いを理解しあおうと話し合うことにあります。愛と赦しにもとづく正義によってこそ実現します。

   これらのことは、実に、日本国憲法の価値観と相通じるものです。そして、この価値観は、実は、全人類の悲しく厳しい苦しみと涙の戦争の歴史の上にもたらされたものです。まさに人類の叡智の結晶でもあります。私たち名古屋岩の上教会は、そして牧師である私は、平和を守ろうとするすべての方々、人のいのちと平和をかけがえがないと考えるすべての宗教とも協力したいと思います。そして、安倍政権とその戦争法案を廃案にするまで立ち上がりたいと思います。

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   驚くことに、フェイスブックで聞きつけてくださった、緑区の9条の会の方々も、私たちが到着する前に、何の打ち合わせもなく、自発的に、すでに実行しておられました。ありがとうございました!
   何よりも驚かされたのは、民主党衆議院議員の近藤昭一氏のご参加です。きちんとお話するのは、この日が初めて!です。お誘いしたのでもなく、炎天下(ちょうど、日陰の場所となっていましたが・・・)30分、プラカードを掲げてくださいました。
   驚きは、さらに続き、わたしは、上記の「スピーチ」をさせていただきましたが、当初、小さなハンドマイクで行うつもりでした。ところが、調子が悪く、これは肉声でするしかない・・・と覚悟を決めました。すると、なんと!拡声機をもって、ひとりの他教会のキリスト者が応援に駆けつけてくださいました。かくして、想定外の連続で、大きな音量でのスピーチをさせていただきました。
   このスタンディングの圧巻は、近藤議員のスピーチです。急きょ、わたしの後にお願いいたしました。近藤昭一さんは、まさに超党派組織の「立憲フォーラム」の会長でいらっしゃいます。憲法99条の「憲法擁護義務」を中心に市民に訴え、立ち上がって下さるように訴えておられました。実に、このスピーチこそ、書き起こして、皆様にもおわかちしたいものです・・・。(その後、初めてお会いした方々に、炎天下の渇きを癒していただくために、礼拝堂にお立ち寄りいただき、しばし、歓談のときが与えられました。自慢で申し訳ないですが、さすが教会です。突然のお客様でしたが、どなたかたが、おもてなしの心でホットドックをつくってふるまってくださいました。)

   今や、政党だとか宗教だとか、そのようなことは、まったく関係がありません。夢や空想ではなく、本当に、この国が壊れ、法治国家、立憲主義国家、民主主義国家としての日本の「戦後」70年が終わろうとしています。自民公明をはじめ、全国会議員には、少なくとも中学生でも教えられる、「基本の基」である立憲主義を学んで欲しいです。これを無視するなら、法治国家の基本を破壊することです。
   しかし、わたしたちにはおおきな希望と手ごたえがあります。少しずつ、わたしたちの憲法の素晴らしさがいよいy浸透してきているということです。百歩譲って、国会でどんな議論をしてもかまいません。安全保障のことは、まさに国政の根幹なのですから。しかし、国会審議での議論を国民が知れば知るほど、これは、平和をつくるためのものでないことは、バレバレになってしまいました。そして、立憲主義を破壊したら、何が起こるのかを感覚で感じ取って下さる方々が、増え広がっています。
   これを、いっときのブームにすることなく、この敗戦後最大のピンチを市民がもう一度、敗戦に向き合い、反省を深め、これを今に生かす道を歩み出す夏にしたいと思います。「政治」の主人公が民にあり、一市民が、どんな政党の、どんな政策だろうが憲法前文に記されている憲法の理念から逸脱しようとするなら、「これは、おかしいよね。」「これは、まずいよね」と声を挙げる、そのような国に押し上げて行ければ、この絶望的な状況を乗り越えてゆくことは、可能です。そして、それは国会議員任せにしてはならず、市民として、大人として声を挙げることが、借り物の民主主義ではなく、まさに自分たちで獲得する民主主義となるだろうと思います。それこそが、あの戦争犠牲者たち、今は、声を挙げられない先祖、先達のためにもなるでしょう。そして何より、明日と未来をつくる子どもたち、青年たちのために、大人の責任ではないでしょうか。

   私たちもまた、これからもこの町の人々の幸福、何よりも救いのために祈り続けてまいりたいと思います。そして、その祈りとことばに真実な人間になりたいと、願っています。

   教会の頭にして国家の頭でいらっしゃるイエスさま、私たちの罪を赦し、あなたご自身のお約束である神の国をこの地上に完成してください。そのために、神の子たちを、あなたの教会を用いてください。
                                   Soli Deo Gloria!
 
 

 

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名古屋岩の上教会の戦争法案に対する声明

    2014年7月、安倍内閣は、集団的自衛権行使の容認を閣議決定しました。この度、この閣議決定にもとづき安全保障関連法案と称して11本の戦争法案を衆議院において、圧倒的多数の憲法学者たちの違憲であるとの声を無視し、また、80パーセント以上の市民が法案成立は拙速に過ぎるとの声をも無視して強行採決しました。これに強く抗議致します。
    戦争は、人間の生命を軽んじます。私たちの憲法によっても高らかに宣言されている人類普遍の価値である基本的人権をも軽んじ、人間の尊厳そのものである思想や信教の自由を弾圧します。私たちの憲法は、先の敗戦の痛切な反省の上にたって成立したものであり、戦争を放棄したことを内外に誓っています。
そもそもこの法案は、現憲法が明白に禁じる憲法違反です。憲法とは、国の最高法規であり、それは、内閣や国会議員他が自分勝手な政治を行わせないために縛りをかけるためのものです。もし、国民の声を代表すべき政治家があくまでも自分たちの主張を貫いて法案を成立させるなら、立憲主義を破壊し、民主主義を形骸化させることになります。およそ政治の名に値しない独裁と言わざるを得ません。
   私ども日本キリスト改革派教会は、先の大戦においてキリストの福音を大胆に証しし、神の真理を貫けず、むしろ政府の政策に協力し、戦争に加担した罪責を負っています。私ども名古屋岩の上教会は、神と人々の前に二度と同じ罪を繰り返さないことを誓って新しく創立した教会の志を継承し、教会と国家の頭でいらっしゃる主イエス・キリストの「平和を造り出しなさい」とのご命令に従います。よって、ここに戦争法案の撤回を強く求めます。

主の2015年8月9日
     日本キリスト改革派教会 名古屋岩の上教会小会 
議長・牧師 相馬伸郎

 


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