異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

<ご参考に>日本平和学会 「安保法制100の論点」について

2015-09-26 14:59:48 | 紹介

日本平和学会-PSAJ

http://www.psaj.org/%E5%AE%89%E4%BF%9D%E6%B3%95%E5%88%B6100%E3%81%AE%E8%AB%96%E7%82%B9/

 

安保法制100の論点

日本平和学会 「安保法制100の論点」について

 いわゆる「安全保障関連法案(安保法案)」は、第3次安倍政権が2015年5月に閣議決定して後、国会のみならず広く日本社会で議論の焦点となっている法案である。この法案は、これまでの日本の安全保障政策を大きく変更するものであるだけでなく、多くの憲法学者が指摘するように、日本国憲法違反である可能性が高い。さらに、当該法案は、自衛隊法、国連PKO協力法、周辺事態安全確保法をはじめとする合計10もの安全保障関連法の一括改正を目指すものであり、その対象となる争点の多さに比して、個々の争点に対応した具体的な検討や議論は、国会においてもまだ十分になされているとは言い難い。この「安保法制100の論点」は、日本平和学会としてこの問題が本来内包する無数の論点を数え上げ、暫定的な議論の整理をしたものであるが、その端的な趣旨は、当該法案の是非以前に、それを判断するための前提として、きわめて多くの検討すべき論点が未だに存在するという事実を広く確認することにある。

 この試みを進める上では、君島東彦会員と川崎哲会員が主任を務めるワーキング・グループをつくり、阿部浩己会員、堀芳枝会員、清水奈名子会員がグループの委員として論点を提起・整理し、執筆者の選定等を行った。この執筆者には、個々の論点を議論する上でもっともふさわしいと思われる会員が選ばれた。したがって、個々の論点についての見解は、学会の「統一見解」ではなく、あくまでも個々の執筆者に帰するものである。

 日本平和学会は、1973年に設立されて以来、特定の政治的立場を超えた、現代に生きる万人にとっての平和の条件を科学的に探求すべく議論を積み重ねてきた。しかし、「積極的平和主義」の掛け声の下に進行する現行の事態については、その方向性の是非にかかわらず、現在最低限の学問的熟議や論理的検討が必要不可欠となっているという認識に立つものである。この「100の論点」が、安保法制やより広く日本の平和問題について、今後広範に展開すべき国民的議論の一助になれば幸いである。

日本平和学会第21期会長 佐々木寛

 

2015年8月15日現在

日本平和学会「安保法制 100の論点」(論点リスト)

 

日米関係と東アジア

1. 戦後の日米関係を、いまどのように評価できるでしょうか。

2. 砂川事件とは何だったのでしょうか。

3. 「60年安保改定」「60年安保闘争」とは何だったのでしょうか。

4. 戦後日本の「専守防衛」政策はどのようなものだったのでしょうか。

5. 戦後日米関係の中で沖縄は何だったのでしょうか。

6. 湾岸戦争後、日米安保体制はどう変わってきたのでしょうか。

7. 「日米安保村」、アーミテージ報告とは何なのでしょうか。

8. 沖縄と米軍基地の現状はどうなっているのでしょうか。

9. 北朝鮮と日本との関係はどうなっているでしょうか。

10. 韓国と日本との関係はどうなっているでしょうか。

11. 「中国の台頭」をどのように考えればよいのでしょうか。

12. 現在の米国の安全保障戦略はどのようなものでしょうか。

13. いま米国と中国の関係はどうなっているでしょうか。

14. 中国と日本との関係はどうなっているでしょうか。

 

世界の紛争と暴力の現状

15. 世界の軍事費と軍事産業の現状はどうなっているでしょうか。

16. テロとは何でしょうか。

17. イスラエル/パレスチナ問題の現状について教えてください。

18. 「イスラーム国」とは何でしょうか。

19. 対テロ戦争とは何でしょうか。

20. 貧困と紛争・テロとの関係をどのように考えるべきでしょうか。

 

安倍政権の「軍事化」政策

21. 安倍政権の基本政策として「積極的平和主義」という言葉をよく聞きますが、これは何なのでしょうか。

22. 「戦後レジームからの脱却」とは何を意味するのでしょうか。

23. 日本会議とは何でしょうか。

24. 防衛装備移転3原則、安保法制、ODAの軍事化──いわゆる3本の矢──について説明してください。

25. 安倍政権の「軍事化」政策と日本経済の関係はどうなっているのでしょうか。

26. 日本の学術研究の「軍事化」の現状はどうなっているのでしょうか。

27. 安倍政権の教育政策をどのように評価しますか。

28. 安倍政権の女性政策をどのように評価しますか。

 

国際社会から見る安保法案

29. 2015年の日米防衛協力の指針(ガイドライン)とは何でしょうか。

30. 国際政治学の立場から安保法制をどのように評価しますか。

31. 国際法学の立場から安保法制をどのように評価しますか。

32. 国連憲章において、集団的自衛権はどのように位置づけられるのでしょうか。

33. 集団的自衛権はこれまでどのように行使されてきたのでしょうか。

34. 最近の国連平和活動報告書(2015年6月16日)の内容も含めて、国連平和活動はいまどうなっているでしょうか。

35. 国連PKOは平和の創出に役立っているのでしょうか。

 

安保法案の問題点──内容

36. 日本国憲法の平和主義はどのようなものでしょうか。

37. 2014年7月1日の閣議決定はどのようなものでしょうか。

38. いま国会で審議されている安保法案の全体を簡潔に説明してください。

39. 自衛権行使3要件の変更は憲法上可能なのでしょうか。

40. 「存立危機事態」とは何でしょうか。

41. 「後方支援」とは何でしょうか。

42. 安保法案によって可能になる自衛隊の活動は他国の武力行使と一体化しないのでしょうか。

43. 「武力の行使」と「武器の使用」の違いは何でしょうか。

44. 安保法案のもとで日本はイラク戦争のような戦争に自衛隊を派遣するのでしょうか。

45. 自衛隊員の武器使用権限の拡大は何をもたらすのでしょうか。

46. 法案に規定されている国会承認は歯止めになるのでしょうか。

47. シビリアン・コントロールは維持されるのでしょうか。

48. 安保法案は自衛隊員にどのような変化、インパクトをもたらすでしょうか。

49. 安保法案の成立後、徴兵制が導入される可能性はありますか。

50. 安保法案は紛争地で活動しているNGOに負のインパクトを与えないでしょうか。

51. 安保法制のもとで、国民の「協力」「動員」はどうなるでしょうか。

 

安保法案の問題点──手続

52. 特定秘密保護法について説明してください。

53. 法案の国会審議のあり方は議会制民主主義に反していないでしょうか。

54. 今回の法案のような憲法解釈の変更は憲法上可能でしょうか。

55. 安倍政権のやり方は立憲主義に反していないでしょうか。

56. 安保法案が成立した場合、その憲法適合性を争うために、どのような憲法訴訟が可能でしょうか。

57. 安保法案が成立した場合、日米関係はどうなるでしょうか。

58. 安保法案が成立した場合、憲法改正問題はどうなるでしょうか。

 

安全保障のとらえ直し

59. 安全保障とは何でしょうか。

60. 安全保障のディレンマとは何でしょうか。

61. 国境とは何でしょうか。

62. 抑止力とは何でしょうか。

63. 沖縄の駐留米軍は日本が他国から攻撃されないための抑止力になっているのでしょうか。

64. 軍事力に依存する考え方と女性の地位はどのような関係にあるのでしょうか。

65. 武力紛争において女性に対してどのような暴力が行使されるでしょうか。

66. 人間の安全保障とは何でしょうか。

67. 批判的安全保障研究とは何でしょうか。

68. 世界の核軍縮をめざす動きは、いまどうなっているでしょうか。

69. 原子力発電所は安全保障の観点からみてどのような問題を提起するでしょうか。

70. 現在も続く核抑止政策のもとで、犠牲になってきたのは誰なのでしょうか。

 

歴史から見る安保法案

71. 日本はなぜアジア太平洋戦争に突き進んでいったのでしょうか。(1)軍と政治の問題

72. 日本はなぜアジア太平洋戦争に突き進んでいったのでしょうか(2)資源と経済の問題

73. 靖国神社とは何でしょうか。

74. 民族差別・他民族蔑視とアジア太平洋戦争はどのような関係にあったのでしょうか。

75. ナチスの台頭から何を学ぶべきでしょうか。

76. 政府による言論統制と戦争遂行の経験から何を学ぶべきでしょうか。

 

戦争責任・戦後責任

77. ドイツの戦争責任の果たし方から何を学ぶべきでしょうか。

78. 日本はこれまでどのように戦争責任を果たしてきたでしょうか。

79. 日本がアジア太平洋戦争の加害責任を果たすことが日本の安全を高めるのではないでしょうか。

 

東アジアの共通の安全保障

80. ヨーロッパにおける共通の安全保障の追求の経験──OSCEなど──から何を学べるでしょうか。

81. 東北アジア非核兵器地帯はどのようにして可能でしょうか。

82.平和をつくる主体、住民の安全を守る主体としての自治体の役割・可能性について教えてください。

83. 東アジアにおける市民外交にどのような可能性があるでしょうか。

 

軍事力依存の縮減

84. 軍事力に依存しない安全保障の例として、コスタリカの経験について教えてください。

85. 核兵器に依存しない安全保障政策の例として、ニュージーランドの経験について教えてください。

86. 世界各地にある非核兵器地帯条約およびモンゴルの「一国非核地位」について教えてください。

87. 非武装の文民による平和維持、住民保護とはどのようなものでしょうか。

88. 平和への権利、平和的生存権とは何でしょうか。

 

平和をつくる人々

89. 草の根の人々はどのように安全を保障し、平和をつくってきたのでしょうか

90. 戦後日本の平和運動はどのようなものだったのでしょうか。

91. 憲法9条をめぐって、どのような憲法訴訟があったのか、教えてください。

92. 沖縄の平和運動はどのようなものだったでしょうか。

93. 平和を求める芸術家、文化人の活動にはどのようなものがあるでしょうか。

94. 関係当事者の対話による関係修復をめざす修復的正義とは何でしょうか。

95. メディアと戦争と平和の関係について説明してください。

96. 戦争のリアルを語る体験者の役割について教えてください。

97. 戦争体験を次の世代が共有するための装置──平和博物館──について教えてください。

98. 暴力を克服し、平和をつくるために、大学、研究者、知識人はどのような役割を果たせるでしょうか。

99. 市民運動の世界的な連帯の可能性について教えてください。

100. SEALDsとは何でしょうか。

+α ポーポキの「ねこにもわからない『安倍総理の安保法制』」

 

ダウンロード
ポーポキの「ねこにもわからない『安倍総理の安保法制』」
ポーポキの「ねこにもわからない『安倍総理の安保法制』」
+α.pdf
Adobe Acrobat ドキュメント [294.7 KB]
ダウンロード

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。