new japanese 2018/01/18 公開
ドローン、海で溺れそうな少年ふたりを救助!
空から浮き輪を落とすだけで人命救助に!
1月18日のこと、オーストラリアのニューサウスウェールズ州にて、34万ドル(約3千770万円)の巨費を投じて開発した救助用ドローンが、溺れた少年たちを助けてその効果を発揮したとBBCが報じています。
同州のベン・フランクリン政務官がThe Sydney Morning Heraldに語ったところ、「救助までかかったのはたった70秒でした」とのこと。“リトル・リッパー”と呼ばれるこのドローンは、海で溺れかけている十代の少年ふたりの元にひとっ飛びし、上空から畳まれたポッド(棒状の浮き輪)を投下。着水するなり膨らんで、彼らの生命を救ったのでした。
ドローンは現地のライフガードに与えられたもので、カメラも搭載されていることから、一連の救助活動を撮影しています。
ライフガードのジェイ・シェリダン監督は「いつもなら、ガードたちはこれより数分かかることでしょう」と語っています。リトル・リッパー君は浮き輪を落とすだけですが、人間より高速移動ができるのはかなりの強みです。
政府によるドローン導入は、2015年に発表した1300万ドル(約14億円)を使うサメ対策の一貫で、リアルタイムで海を監視する目的でほかのドローンたちも宙空を飛んでいるようです。少年たちが救出されたレノックス・ヘッドもまた、その地域だったので発見が早かったのでしょうね。
世の中には火炎放射するドローンもある中、人命救助という崇高な目的を持ったドローンもいるわけです。十人十色ならぬ、十ドローン十色ですねぇ。
Image: Facebook
Source: BBC, The Sydney Morning Herald
Melanie Ehrenkranz - Gizmodo US[原文]
(岡本玄介)