こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

今年の桜、 城山(山城址)での彩り (2023年)

2023-03-29 | 

先週後半から、当地では他の関東地区と同様にどんよりとした天気が続いている。昨日までの5日間において、日照時間は合計 13.2時間(平年比39%)であった(気象庁HP・日照時間一覧表、3月29日)。

今日は、日の出直前まで上空を覆っていた厚い雲が去り、霞んでいるものの晴天の状態が午後まで保たれた。その結果、近くの山(城山、別名 柄杓山、391 m)の山腹から頂上において、ソメイヨシノによる彩りが目立つようになった。

山頂には桐生城址がある。ここでは、数百本のソメイヨシノの大木が花を開く。

 

ソメイヨシノ、点在するヤマザクラ、萌葱色を帯びはじめた山肌、青空、そして明るい感じの積雲(綿雲)、これらはこの時季ならでの取り合わせである。

当方のささやかな願いは「桜よ、山肌での萌葱色が濃くなるまで頑張って。 」である。

 

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午前6時頃にて、ひつじ雲がまだ残っているときでの彩り

 

午前6時前にて、雲間からの朝日が山頂付近を照らし出すときを待って

 

29日、午前6ー9時にて、ホワイトバランスは太陽光(5,500 K)。

 

 日の出直前にて(上空を覆っていた厚い雲は、ひつじ雲の状態に変化した後に消え去った、午前6時前)。

 

今年は、この山においても、ソメイヨシノの花が例年になく短い時間で咲き揃った。

10日前にて(花がほとんど開いていない)。

 

 

 

 


庭の春告げ花、 グンカイツツジ (光源氏)、 ホトケノザ(サンガイグサ) (2023年3月)

2023-03-12 | 

このところ、3月中旬とは思えないほど暖かい天気が続いている。そして、日中は近くの山並みがいわゆる春霞にしては強すぎるほど霞んで見える。スギ花粉が非常に多く飛散しているためだろうか。

さて、庭では、自分達にとって春告げ花である「ゲンカイツツジ(玄海ツツジ、園芸種「光源氏」)」が花を開きはじめた。このものでは、葉が出る前に花が咲く。

花の色は言葉では表現でないほど美しいが、デジカメが不得意としているたぐいでもある。

 

花では雌しべが雄しべにくらべて著しく長い。これは自家受粉を避けるためである。

 

ツボミ(蕾)が開く途中での姿も全開しているものに劣らず美しい。

 

薄日の光を浴びているときの色に、当方は惹かれている。

 

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庭では、ホトケノザ(仏の座、シソ科オドリコソウ属、本州・四国・九州・沖縄に分布)も朝の光を浴びている。

 

牧野富太郎博士は、春の七草の一つであるホトケノザ(キク科、コオニタビラコ、黄色の花を開く)と混同されないように、このものをサンガイグサ(三階草)と名付けた(花の大歳事記、角川書店)。

葉が段々についている。

2023年度前期連続テレビ小説(NHK朝ドラ)「らんまん」は

牧野富太郎博士をモデルとしたオリジナルの物語とのことである(NHKホームページ)。

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余談ながら、ホトケノザは越年草(2年草)として、しばしば群落をつくる。

桐生市新里町(赤城山の山麓)にて(2017年3月)

 

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今年も朝日を浴びるネジバナ

 

このものは、我が家にとって戸外においても冬の寒さに耐えられる貴重なラン(蘭)である。

 

撮影:12日他

 

 


今日の花粉光環 (2023年3月)

2023-03-02 | 
今週後半から朝夕は冷たい空気で包まれるが、日中は先月までの厳しい寒さを忘れさせるような暖かい天気が続いている。そして、「十年の一度」との表現がマスコミにたびたび登場しているほど、多くのスギ花粉が飛散しはじめた。当方はスギ花粉を苦手としているが、思わずレンズを向けたくなるような花粉光環がこの時季ならではの大気光学現象として見られるようになった。
 
さて、この日、当地では午後から春一番を思わせるような強い風(4−6 m/sec、北北西)が吹いた。その結果、太陽の周りに虹色の光環が現れた。ちなみに、スギ花粉の飛散量は午後2時頃と夕刻に多くなるといわれている。
 
 
近くの施設で、サンシュユ(山茱萸)の蕾が膨らみはじめたので、これと花粉光環を組み合わせてみた。
 
 
太陽を直接およびファインダーで見ることは危険であるため、この画像はトライアンドエラー(和製英語、Google
翻訳によると trial and error)による結果である。
 
 
蕾のクローズアップ
 
 
サンシュユはミズキ科の落葉小高木であり(高さ五メートル程度)、江戸時代に原産地(中国・朝鮮半島を原産地)から薬用植物として渡来した。花が満開になると木全体が黄金色に見えるのでハルコガネバナ(春黄金花)との別名がある(花の大歳事記、角川書店)。
 
 
電柱に備えられているトランスに太陽を隠して
 
 
花粉光環は他の光環と異なり多重の虹模様になっている(楕円形)。このものは太陽光がスギ花粉(直径 30-40 マイクロメートル(μm))によって回折されるために現れる(1マイクロメートル =0.001ミリメートル(mm))。余談ながら、PM2.5は2.5 マイクロメートル以下の微細粒子状物質である。
 
 
太陽が近くの山林に沈む直前、雲に光環が映るときを待って
 
 
 
 
 
 
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この日の空模様は変化に富んでいた。
 
午前7時頃
 
 
午後5時半頃
 
 
 
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撮影、2日、桐生市にて。
 
 
(公開後、書き加えました。3月4日午前)