こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

カッコソウの花、2016年4月

2016-04-20 | 鳴神山と周辺

自生している日本のサクラソウの多くは絶滅の危機に瀕していると聞く。その中にあって、カッコソウは環境省の「種の保存法」によって保護されている。そして、このものは自分達が住んでいる街の山(鳴神山)の固有種である。

今年もカッコソウの花が見られる時季となってきた。この花を前にして、私はいつも感動、疑問、そしてもどかしさを覚える。例えば、この花がなぜ鳴神山の固有種になっているのであろうか。どうして、自分の眼で見ているように、デジカメで花の色を写し撮ることが難しいのか。


 

日差しを浴びているとき、思わず惹きつけられてしまうほど花の色は美しい。しかし、デジカメのディスプレイには、白飛びが起きている画像が現れる。


カッコソウの花は異花柱花性であり、雌しべが短い短花柱花と長い長花柱花が存在する。そして、異花柱花間でのみ種子繁殖ができる。

短花柱花(雌しべが見えない)。

 

長花柱花(この花では雌しべが蕾のときから外に出ている)

 

撮影、4月中旬、「桐生市自然観察の森」などにて。

 



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2 コメント

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鳴神山のカッコソウが咲いたのかと (mino)
2016-04-21 08:31:50
おはようこざいます
鳴神山のカッコソウが咲いたのかと思いました(笑)

特異な繁殖形態だったのですね。
知りませんでした。
何とか今年も行きたいと思いながら、時間の制約と
天候がかみ合わず、悔しいです。
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カッコソウ (kotsunagi567)
2016-04-21 09:43:34
minoさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
鳴神山の花を出したかったのですが、山の移植地ではまだ撮りたい時季になっていませんので、
今回はカッコソウの保護に力を入れている施設での花をアップしました。
時間の制約と天候のかみ合いについては同感です。
今年も、どこかで花談義のチャンスがあることを期待しています。
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