今夜も東の方向で昇って間もない月が赤い光を放っている。27日において、望(満月)になる時刻は18時16分、月の出は16時09分(群馬)であった(群馬県立天文台HP)。わたくしが視点に選んいるスポットでは、月が近くの山並みから平地にくらべて約1時間以上遅れて昇る。そのため、同日では、程なく望になる状態の月が山並みから昇った。
画像は「望、18時16分での月」である。その輝きは、わたくしの人工水晶体に置き換えた眼には眩しいほどであった(撮影でのISO感度 160、シャッタースピード 1/400秒、絞りf値 9、望遠 200 mm、トリミング)。
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月が昇る頃、山並みの上空にほどよい大きさの雲が流れてきた。そして、その雲は昇ったばかりの赤味を帯びた月の光に染まった。画像では、雲に対して露出を合わせているので(ISO感度 3,200、シャッタースピード 1/50秒、絞りf値 7)、月に対しては露出オーバーとなっている。
月が昇った位置である。スポットを選べば(たとえば、西側の山並みに登るなど)、暗くならないうちに、この時季ならではの山肌の彩りと満月の組み合わせを撮ることができたかもしれないが(苦笑)。
月が雲の上に昇ったとき、露出を月に合わせてみた。画像は17時34分での月である(ISO感度 800、シャッタースピード 1/400秒、絞りf値 9、ホワイトバランスはオート)。
18時15分での月。16分に設定したタイマーで、望の瞬間までカウントダウンをしながらにて(ホワイトバランスはオートに設定)。
そして、「望の画像(一枚目)」である。
「月光彩雲」
ところで、18時20分過ぎに、昇りはじめた頃と同様に、大きな雲が月の位置まで流れてきた。月が雲に隠れる直前に、輝いている月によるものならではの彩雲が現れた。彩雲はあたかも月が波打ち際にあるかのような彩りを帯びた(ISO感度 2,000、シャッタースピード 1/20秒、絞りf値 9)。
以後、月は雲に隠れた。しかし、22時頃、天頂まで昇った月が再び輝きを取り戻し、明るい月とその輝きによる月光彩雲が天頂を彩った。
彩雲の形と色彩は雲の位置、形、そして厚みに応じて多様に変化した。
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締めの画像は今夜の月(21時半頃)、月の姿はなんとなくユーモラスである。
27日、29日、桐生市にて。
先月では、満月のときを含めて月の輝きとそれによる彩雲に魅せられるものがありました。
温かいコメントありがとうございました。