僕はどっちかな?(1)

2020-11-11 09:11:28 | 童話
僕の家には大きな犬がいます。色は白で名前はタロウです。
僕とタロウは仲良しで、いつも僕がお昼寝する時は、寝そべっているタロウに寄り掛かって寝ます。
時々、体が重たくて目がさめるとタロウが僕に寄り掛かって寝ています。その時僕はタロウに『ワン』と言います。するとタロウは目がさめて立ち上がります。

今日もタロウが僕に寄り掛かっていたので、僕は『ワン』と言いました。するとタロウが『なぁに?』と言いました。
僕は『僕に寄り掛かっていると重たいから起きなよ。』と言いたかったのですが、『ワンワンワン。』と言ってしまいました。
『わかった、わかった、起きるよ。』とタロウが言いました。

僕は、お母さんが作ってくれたクッキーを、タロウと一緒におやつの時間に食べようと思って『ワンワン』とタロウに言いました。するとタロウが『おやつを食べるの?』と言ったので、僕はなんだか変だなぁと思いました。

おやつを食べ終った時に、お母さんが
『お買い物に行くけれど、一緒に行く?』
と言ったので、僕は『ワン』と応えました。するとタロウが『僕も一緒に行く。』と言いました。お母さんは『はいはい、では3人で行こうね。』と言いました。


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