100才の小学生(6)

2022-02-26 17:53:00 | 童話
そして、一週間くらい過ぎた頃に、キュウリが「コンコンコン、コンコンコン。」と言って、トマトが「ポンポンポン、ポンポンポン。』と言いました。
みんなが古川ゴン作さんに『キュウリが「コンコンコン、コンコンコン。」と言って、トマトが「ポンポンポン、ポンポンポン。」と言っているよ』と言うと、古川ゴン作さんが『キュウリとトマトが、もう食べていいよ。』と言っているんだよと言いながら、みんなにキュウリを一本とトマトを一個採ってくれました。
みんなは小川の中で冷やしてから食べながら、
『キュウリはおいしいねえ。』
『トマトもすごくおいしいよ。』
と言ってみんなで仲良く食べました。

『古川ゴン作さん、次は何を植えるの?』
『そうだね、お米を育てておにぎりを作り、小麦を育ててパンを作ろうか?』
『うん、お米を育てよう。』
『小麦も育てようよ。』
『そうだね、お米と小麦の両方育てようよ。』
みんなで、おいしいおにぎりとパンができるのを楽しみにして、古川ゴン作さんのお手伝いをしています。

村の小さな小学校に、次はどんなⅠ00才の人が入って来るのか、みんなが楽しみにしています。

おしまい


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