僕の電車のお客さん(2)

2021-10-08 11:07:47 | 童話
『上り坂になったので石炭をたくさん燃やします。』
『シュシュッ、ポッポ、シュシュッ、ポッポ。シュシュッ、ポッポ、シュシュッ、ポッポ。』
『トンネルに入りま~す。わ~っ、煙がいっぱいだ、シロ、大丈夫かい? お父さんとお母さんは大丈夫かな?
そうか、客車は窓が閉まっているから大丈夫だね。』
『やっと上り坂の頂上になりました。』
『シュッ、シュッ、シュッ、シュッ。』
『ポ~ッ、ポ~ッ。』

そして、蒸気機関車は「次の駅」に着きました。お父さんとお母さんはこの駅で降ります。
『はい、ありがとうございました。切符はこの箱に入れてください。』

僕とシロが運転する蒸気機関車はもっと遠くの駅へ走って行きました。
『シュッ、シュッ、シュッ、シュッ。』
『ポッポ~ッ。』
『シュッシュッ、ポッポ、シュッシュッ、ポッポ。シュッシュッ、ポッポ。ポッポ~ッ。』


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