犬のタマと猫のポチ(4)

2015-01-30 21:18:38 | 童話
『ポチ君、わたしを飼ってくれるようになったので、ずっと一緒にいようね。』
『ああ、良いよ。だけど、君の名前はなんて言うの?』
『まだ名前は付けてもらっていないよ。』
『名前が決まったら教えてね。』
『ああ、いいよ。』

子猫に家で飼うことにしたことを話していないのに、子猫はうちで飼うのを知っていました。

子猫の名前は、テレビまんがに出てくるかわいい猫の名前のタマが良いと思いました。

『お母さん、子猫の名前はタマでいい?』
『おまえが子猫の世話をするんだから、おまえの好きな名前でいいわよ。お父さんもそう言うと思うわ。』
『よしっ、タマに決めた。』

僕は犬小屋に書いてあるポチの文字の横にタマと書きました。

『2匹仲良しの家になったね。』
すると、タマが
『よろしくお願いします。』
と言ってペコリと頭を下げました。

『やっぱり、タマはお話しができるんだ。』
すると、ポチが
『本当は僕もお話しができるんだよ。』
と言いました。

『なんだ、みんなお話しができるんだね。』
『そうだよ。』
『うん、そうだよ。』


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