カピバラさんの2泊3日(5)

2015-07-27 21:27:53 | 童話
3時になったので僕達は休憩をして、残り半分のキュウリとニンジンを食べ、水筒の水を飲みました。

『疲れたね。』
『そうね。』
『もうじきだから頑張れ。』

そして、僕達はまた歩き始めました。

暫くしてからお父さんが
『あそこを曲がるよ。』
と言って細い道に入って行きました。

今度は道幅が狭く、所々に草が生えていて歩きやすかったです。

道の右側に池があり、アメンボがスイスイと走っていました。

『楽しそうだね。』
『水の上は涼しいし、スイスイ走れるので楽しいよ。』

向うから耕耘機がやって来て、運転していたおじいさんが、
『気を付けて行きな。』
と言いました。

お父さんが田舎に住んでいるカピバラさんの家を聞くと、
『まっすぐ一時間ほど行ったら森が有り、その森の前の神社を右に曲がって十分位行った所の、大きな杉の木のある家だよ。』
と教えてくれたのです。

『やっと近くまで来たのね。』
とお母さんがほっとして言いました。


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