北の森から眺めてみれば

北海道に移り住んで十数年。ここから眺めた身近な世界、遠い世界の出来事をつづる日々雑感。

栗原、佐々木選手との遭遇

2005-01-16 | スポーツあれこれ
 先日、ある会合で函館国際ホテルに行ったときエレベーター前でバレーボール日本代表メンバーの栗原めぐみ、佐々木みき両選手を見かけました。翌日に試合を控えているらしくパイオニアのジャージを着ていましたが、やはり背が高く、そのわりに顔が小さく見えるのでスラリとした印象で目立っていました。近くにいた人が気がついて「あっ、めぐちゃんだ」とか「佐々木だ」と行っているのが耳に届いても、意に介していない風でした。こんな場所で一々反応していられないのでしょう。「スターを見かけたけど、なんかツンとしていた」という投稿がありますが、まさにそれでした。

 私はそれを見てバレーボールというプロスポーツの人気を思いました。プロスポーツの選手というのは本人が意識しようとしないとに関わらず「スター」なのです。試合があって遠征地にいるときファンが声をかけたり、サインを求めたりしたらできる限り応えた方が良いと思うし、もしそれができない事情の時は、はっきりそう伝えて断ればよいと思うのです。無視するというのはどうもいけません。
 もちろん、まるっきりプライベートな時間を過ごしているときは別ですが、仕事で行動しているときは「プロスポーツのスター」というスタンスを持った方がいいのではないかと思いました。

映画「プライベート・ライアン」について

2005-01-16 | 生活・文化
 棚の整理をしていて、数年前に「プライベート・ライアン」を(ビデオで)観た時残した手書きのメモがありました。

ライアン夫人殿
 深い喜びとともにご子息ジェームス・ライアンが、ヨーロッパ戦線から無事帰還の途についたことをお伝えします。前線の報告によればご子息は家族を襲った不幸な知らせが耳に届いた後も、独裁と悪政を世界から一掃するこの作戦で果敢に戦われました。
 陸軍の長官及び陸軍の全兵士、また全国民の感謝を捧げ、ジェームスの側で幸せな歳月を送られることをお祈りします。しかし、ご子息の帰還があなたや他の多くの家族が払った犠牲を償うものではありません。そこで危機感と心痛に満ちた暗黒の夜、私を支えてくれた言葉を贈りたいと思います。
 “願わくは神があなたの苦しみを和らげ、幸せな思い出だけを残すことを。自由の祭壇に捧げた尊い犠牲、それを誇りとしてください。エイブラハム・リンカーン”
心より敬意を込めて。  マーシャルアメリカ陸軍参謀総長

 多くの兵士の命を預かる司令官が、ライアン家の四人兄弟のうち上の三人が戦死したことを知り、残ったジェームス君を戦線から帰国させたときに送った手紙です。
 司令官としてなかなか慈愛に満ちた名文の手紙だと思います。しかし、今現在イラクで「戦死」した兵士にも似たような手紙がブッシュ大統領の名前で送られているかと思うと、同じ様な受け止め方ができるでしょうか。
 私はこの映画は決して「反戦のメッセージを込めた映画」とは思いません。むしろ、お国のために死ぬことは誇りであり名誉なことと国民を納得させるための映画であると思います。それが良いとか悪いとかは言いません。ただスピルバーグという監督はそのような人物なのだということをしっかり覚えておきたいと思います。