北の森から眺めてみれば

北海道に移り住んで十数年。ここから眺めた身近な世界、遠い世界の出来事をつづる日々雑感。

清原の巨人

2005-04-28 | スポーツあれこれ
 プロ野球が開幕して早一ヶ月。巨人は一体どうなってしまったのでしょう?と一応心配している風を装っていますが、実は私はヤクルトを応援しています。アンチ巨人というほどではないのですが、どちらかというと巨人は嫌いな方です。はっきり言うとナベツネとか監督があまり好きになれないのです。いや、巨人にも好きな選手はいます。阿部捕手とか、上原投手とか。清原も元々は好きな選手でしたが、西武を出る前くらいから体重オーバー気味で、動きが鈍くなってからは魅力を感じなくなっていました。今年は結構良いかも知れませんが、結果がついてきませんね。

 さて、今年はその清原を四番に据えて、ペナント奪還をめざす巨人ですが、なぜこんなところで足踏みしているのでしょうか。私は原因はやはり清原にあるような気がします。いいえ、清原本人が足を引っ張っているとか言うのではなくて、ベンチのチーム作り全体がどうも「チーム一丸」というイメージになっていないような気がするのです。清原の存在が、首脳陣におおきなプレッシャーになっているような気がします。巨人は清原抜きでも立派にチームとして成立するはずなのです。では、どうしたらよいのでしょうか。

 色々考えてみましたが、結論を言うとやはり「清原を出す」方が良いのではないでしょうか。例えば阪神あたりに。その方が客は呼べると思います。清原にとっても「水を得た魚」となるのではないでしょうか。横浜でも結構行けるかも知れません。あれだけの「名のある」選手です。「巨人」という名としっくりこないのは当然かも知れません。勝手な論評です。

他人事ではない事件

2005-04-27 | 生活・文化
 JR尼崎の事故。不慮の事故。偶然にしてこの事故の犠牲になった方々のご冥福を祈ります。
誰もが「自分だっていつ同じ目に遭うか分からない」という思いを持ったことでしょう。

 線路のすぐ脇が住宅街というシチュエーション、実に身の回りに多くありませんか?東京の西武鉄道、この間踏切事故のあった東武鉄道沿線などでは当たり前の風景ですよね。私の住んでいる北海道の渡島でも、数年前にスリップした乗用車が観光バスにぶつかり、その反動でバスが陸橋のガードを壊して下の函館本線の線路に転落した事故がありました。不幸中の幸いと言うべきか、丁度そのとき旅客列車が通過していなかったので、バスの単独事故で済んだのですが、特急列車なんかがそこに突っ込んで脱線・転覆していたらと思うと、ぞっとします。

 今回このニュースに関連して色んな角度から取り上げられている中で、私はやはり会社組織のあり方というか「あるべき姿」といった事に思いが行ってしまいます。JR西日本です。この運転士を取り巻く周囲の状況を考えると、いつでも、誰でもこの運転士になる可能性があります。
 日常的に何事もなく進められている旅客輸送は、海であれ空であれ陸であれ、ひとたび事故となると悲惨な状況になるものであり、それだけ人命に対する責任の重さを伴っている事業なわけです。しかし、それにもかかわらず、運転士や車掌、運行管理者などの地位が軽んじられているのではないでしょうか。
 「オーバーラン」や「遅刻」をした運転士が始末書を書かされたり、「草むしり」をさせられたりとは、あんまりではないでしょうか。「合理化」という改革の指向が労働条件の劣悪化や、利益至上主義に走っているとしたら、大間違いだと思います。

バーレーン戦について

2005-04-02 | スポーツあれこれ
 人口60万人のバーレーンと1億2000万人の日本の代表マッチ。ため息が出てしまいました。FIFAランキングから見ても、こんなに苦戦する相手ではないはずです。

 何が足りないのか、試合後考え込んでしまいました。選手はまちがいなく一生懸命やっていました。試合後ベンチウォーマーだった選手のバカな不満が聞こえてきたりしましたが、代表選手は皆最高の舞台で最高のプレーをしようと必死だったと思います。それでも、やっぱり何かが足りない。
 色んなところで色んな人が意見を言っています。みんなそこそこ当たっています。しかし、私はバーレーンと日本のサッカーの歴史、強化対策、選手層、過去の実績…様々な角度から考えてみてやっぱり日本代表には、決定的に何かが足りない(持っているモノをちゃんと出していないと言う意味で)と思うのです。

 分かり切っていることとして、ストライカー不在はハンディとして解決されないままです。協会はストライカーを育てるためにどういう強化策を講じているのでしょうか。自然に育ってくるのを待つしかないのでしょうか。平山や大久保、田中達也やカレン・ロバーツなどにオオカミのようなストライカーに育って欲しいと思うのですが。今まで、ユースで活躍して期待されていてもA代表に入った途端、借りてきた猫になってしまう選手が多いようです。
 日本人の精神的風土なのでしょうか。