北の森から眺めてみれば

北海道に移り住んで十数年。ここから眺めた身近な世界、遠い世界の出来事をつづる日々雑感。

北京五輪の聖火リレー

2008-04-29 | スポーツあれこれ
 私は一党独裁政権の中国を理解できる。というか、中国共産党の言い分が理解できる。
つまり「アメリカをはじめとした帝国主義勢力に、国内で自由なスパイ活動を許せばクーデターや動乱をおこし、それに介入する口実を与えることになる。」その先には傀儡政権樹立、実質支配があるのは世界中の「後進国」の歴史が物語っている。

 だから中国は民主化を進めようとしながらも、それを「教えてやろう」という態度の欧米先進国に対しては強い警戒心を持っているのだと思う。欧米諸国は中国のチベットや内陸の少数民族自治区に対する自治権抑圧を声高に指摘するが、本来そう言う抑圧を続けてきた自分たちの過去には反省がない。そもそも欧米諸国にそんなことを言う資格などないのである。

 しかし、今回のオリンピックの聖火リレーは、「オリンピックを開催できるまでに民主主義的な政治が行われ、経済発展の成果によって自力で世界中の賓客を迎えることの出来る力を付けた」と誇示したい中国(共産党)の思惑とはかけ離れた印象をもたらしたと思う。国境なき記者団の「手錠五輪旗」がその印象となり、実体を良く表しているように見える。

 元はといえばチベット自治区に於ける暴動に端を発しているが、これが自然発生的なものなのか中国側の「やらせ」によるものか、情報の開示がないために不明であるが、昔から亡命政府ダライ・ラマにより主張されてきたように宗教弾圧、経済統制が著しくチベット人達の自尊心を傷つけてきた現実が背景にあるのは確かであり、世界中がもう知っていることなのである。

 それなのに一方的にダライ・ラマ側を非難し、何が何でも自分たちの主張を押し通そうとする中国(共産党)の姿勢はやっぱりマイナスなのである。こんな聖火リレーならやらない方がましなのだ。もつと早くにダライ・ラマと話し合い、チベットの要求を聞くのが本来の共産主義のあり方である。本来共産主義思想には弾圧・抑圧などあり得ないはずである。


タミフル疑惑

2007-03-16 | スポーツあれこれ
インフルエンザの特効薬と言われるタミフルに対する疑惑が問題となっている。副作用として自殺的な異常行動を誘発する可能性があると言うことであるが、どうもこのニュースに関連した一連の報道を見ていると「煮え切らない」ものを感ずる。

まず、このクスリを認可し国としての備蓄を進めている厚生労働省は、少しでもこうした疑念を払拭するために全力で再調査(検査)し、国民がタミフル服用に際してどう判断したらよいのか、その正確な情報を開示することである。
 今のところそうした緊急な再検査は行われていないにも関わらず、異常行動との「因果関係なし」という結論を出し、もう一方で「処方に当たっては注意を」と呼びかけている。まるで人ごとのように責任逃れに終始しているように見える。

また、このタミフルについて以前に調査し、因果関係無しと判定した横浜市立大学の横田俊平教授は、同大の小児科講座がタミフルの輸入販売元である中外製薬から1,000万程度の奨学寄付金を受けていたことが分かり、追求されると「研究結果がそれによって左右されることはない」と会見した。
医者の良心を信ずるなら、確かにその通りなのであろうが、普通に考えて何らかの利益供与を受けている会社の製品について、人の命にとって安全であるかどうかと言う判断を含む研究はしてもいいけど、公に発表する立場では出来ないのではないだろうか。

どうも最近の医者は苦痛を訴えて病院へ行くと、診察した後に「このクスリを出しましょうか?」とか「じゃ検査しましょうか?」とやたら聞いてくることが多い。患者としては正しい情報があればそれで判断できるかも知れないが、ろくに説明もしないでやたらに金のかかる検査や多種の薬の処方を勧められているようで、迂闊に返事できないのである。

西武球団の青田刈り

2007-03-15 | スポーツあれこれ
発覚しましたね。社会人野球の選手と、早稲田大学の選手に多額の「汚職時代」いや違った「御食事代」。狙いはもちろんドラフト前の「逆指名」をしてもらうため。

このニュースを聞いたとき、すぐに頭に浮かんだのは巨人の高橋由伸選手でした。彼は慶應時代六大学屈指のスラッガーと呼ばれていて、マスコミでは「逆指名確実」「本人が迷っている」という報道でした。

結果的には巨人を指名したのですが、その時の記者会見が何とも腑に落ちないモノでした。私はテレビに出る人は、じっくり見る方ですが、この時の高橋選手は何とも苦痛の表情に見えました。

「本当は巨人なんかに行きたくないけど、親も学校の監督も先輩も寄ってたかって巨人にしろと言うから仕方なく親孝行だと思って巨人にしました」と顔に書いてありました。きっとこの時もかなり巨額のお金が高橋家に入ったことでしょう。私の勝手な推測ですが。

あくまでもウワサですが、あの時彼は自分を育ててくれそうな球団としてスワローズ(当時野村監督)、ベイスターズなどを考えていたようです。しかし、まず親が大の巨人ファン、そして慶應OBの元藤田監督などから、巨人にしろと言われて従ったらしい。

それ以来、私の中では高橋由伸という選手は、大学生にもなって自分の進路も自分で決められない軟弱男…というイメージが定着し、案の定巨人では伸び悩んでいます。選手会長なんかもやりましたが例のストライキの時も、ナベツネさんに「高橋クンはまだ子供だから分からないだろうけど」などと子供扱いされていました。まだそこから脱皮できていないんですね。良い選手なんだけどね。

彼が本当に大人になるには、そして超一流の選手になるにはFA権を行使して巨人を飛び出すしかないのですが、このままだと一生巨人で埋もれそうです。良い選手なんだけどね。と、あくまでも私の個人的見解でした。

耐震偽装のアパグループ

2007-02-07 | スポーツあれこれ
不思議なのはテレビの扱い方である。昨年は「姉歯建築士」「ヒューザー小嶋社長」「イーホームズ」等が連日ニュースで取り上げられ、リポーターの追求も激しいモノだった。途中で腰砕けになったが、国土交通省の大臣にまで疑惑が出されたはずだ。

しかし、今回のアパホテルに関しては、マスコミはほとんど追求らしい追求をしていない。こういう場合本当は、不思議でもなんでもないいきさつ、ウラに何かあるのである。そしてそれが何なのか、ちょっと注意深く見る人なら誰でも気づいているのが、アパグループ代表元谷夫婦と政界、財界、マスコミ著名人の癒着である。

「朝ズバッのみのもんた」も、この元谷とは親しいらしい。あれほど小嶋社長とか、姉歯を罵倒していたのに、元谷に対しては「アパホテルもある意味犠牲者ですよ」などと宣った。この「違い」には、そりなりの理由があるはずである。とっておきのワインなんぞ振る舞ってもらったことがあるに違いない、もっともこれは根も葉もない私の想像だが…。