先日、政治に関する事で「北海道新幹線」について投稿したら、さるお方から反論コメントをいただきました.
以下引用、変換ミスがありますが原文まま
『北海道新幹線は黙ってても本州の人間が一杯使うのでご安心を。首都圏&東北⇔北海道って行き来する手段が飛行機しかないのって冗長性が無さ杉です。予備の回線やHDDを持たないコンピュータシステムと同じですね。何かのトラブルったら洒落にならんのに。交通手段も同じ。冗長性が必要です。
新幹線の問題をゼネコン、政治のせいにすり替えて反対する輩には憤りを感じます。』
このひとが「冗長性」をどう解釈しているのか疑問もありますが、一応ここでは「選択肢」と置き換えておきます.
私は、世の中に一刻を争う仕事をしている人たちがいる事は承知しています.その人たちにとっては吹雪などで飛行機が欠航した時(私も何度か遭った)新幹線に切り替えることができればいいなと思うのは分かります.
しかし、欠航しない場合新幹線の座席は空席となります.つまり無駄になります.そういう無駄は避けた方が良いと思うのです.選択肢が多いという事は、チョイスする側には都合が良くても、提供する側には不都合なのです.
現実問題として、新幹線の工事には莫大な予算が使われます.出来た新幹線がいつも本州と北海道を行き来する人たちで満杯ならあっても良いでしょう.しかし本当にそうなるでしょうか.見積もりしたのが国土交通省かJRか知らないけれど、見込みが甘くないでしょうか.客数がその通りに行かなかった場合「赤字路線」となり、営業すればするほど国の借金に拍車をかける、という可能性が大きいのです.いままでそう言う例ってあまりにも多かったですよね.
北海道の高速道路も同じで、本州からドライブに来た人ならご存知でしょうが、北海道では一般道路が市街地以外はほとんど「準高速道路」です.函館-小樽間の国道5号線もほとんど対面交通の1×1上下2車線ですが、カメラの監視区域とパトカー従走の場合を除き、平均80~100km/時です.工事費の高い高速道路なんか作るより、国道・道々を片道2車線に広げ、分離帯を設けるだけで充分です.もちろん速度制限は高速並みとします.その方が利用者にとっても納税者にとっても有益です.
そして余った予算を地元建設業者、流通業者を使って農産物の自給率を高める事に使ったり、自然の景観を活かした観光施設の充実に使ったりした方が、北海道全体の経済波及効果は大きいはずです.地域医療の充実、介護施設と乳幼児教育施設のコラボレーション、産品直売流通システムなど、生活に密着した施設と社会システムの構築が求められていると思うのです.
ただ本州からの資本の流入だけを期待した交通網の整備だけしても、労働力や資源を吸い取られるだけという気がしますね.
東京から移り住み、現在北海道に暮らしていて思うのは、気持ちの豊かさです.
時間をお金に換算して「無駄を省かなければ」と思っていた頃の私には気が付かなかったのですが、実際はこの無駄な時間が心地よいのです.
以下引用、変換ミスがありますが原文まま
『北海道新幹線は黙ってても本州の人間が一杯使うのでご安心を。首都圏&東北⇔北海道って行き来する手段が飛行機しかないのって冗長性が無さ杉です。予備の回線やHDDを持たないコンピュータシステムと同じですね。何かのトラブルったら洒落にならんのに。交通手段も同じ。冗長性が必要です。
新幹線の問題をゼネコン、政治のせいにすり替えて反対する輩には憤りを感じます。』
このひとが「冗長性」をどう解釈しているのか疑問もありますが、一応ここでは「選択肢」と置き換えておきます.
私は、世の中に一刻を争う仕事をしている人たちがいる事は承知しています.その人たちにとっては吹雪などで飛行機が欠航した時(私も何度か遭った)新幹線に切り替えることができればいいなと思うのは分かります.
しかし、欠航しない場合新幹線の座席は空席となります.つまり無駄になります.そういう無駄は避けた方が良いと思うのです.選択肢が多いという事は、チョイスする側には都合が良くても、提供する側には不都合なのです.
現実問題として、新幹線の工事には莫大な予算が使われます.出来た新幹線がいつも本州と北海道を行き来する人たちで満杯ならあっても良いでしょう.しかし本当にそうなるでしょうか.見積もりしたのが国土交通省かJRか知らないけれど、見込みが甘くないでしょうか.客数がその通りに行かなかった場合「赤字路線」となり、営業すればするほど国の借金に拍車をかける、という可能性が大きいのです.いままでそう言う例ってあまりにも多かったですよね.
北海道の高速道路も同じで、本州からドライブに来た人ならご存知でしょうが、北海道では一般道路が市街地以外はほとんど「準高速道路」です.函館-小樽間の国道5号線もほとんど対面交通の1×1上下2車線ですが、カメラの監視区域とパトカー従走の場合を除き、平均80~100km/時です.工事費の高い高速道路なんか作るより、国道・道々を片道2車線に広げ、分離帯を設けるだけで充分です.もちろん速度制限は高速並みとします.その方が利用者にとっても納税者にとっても有益です.
そして余った予算を地元建設業者、流通業者を使って農産物の自給率を高める事に使ったり、自然の景観を活かした観光施設の充実に使ったりした方が、北海道全体の経済波及効果は大きいはずです.地域医療の充実、介護施設と乳幼児教育施設のコラボレーション、産品直売流通システムなど、生活に密着した施設と社会システムの構築が求められていると思うのです.
ただ本州からの資本の流入だけを期待した交通網の整備だけしても、労働力や資源を吸い取られるだけという気がしますね.
東京から移り住み、現在北海道に暮らしていて思うのは、気持ちの豊かさです.
時間をお金に換算して「無駄を省かなければ」と思っていた頃の私には気が付かなかったのですが、実際はこの無駄な時間が心地よいのです.