北の森から眺めてみれば

北海道に移り住んで十数年。ここから眺めた身近な世界、遠い世界の出来事をつづる日々雑感。

御用学者

2007-02-25 | 政治・経済
Wikipediaによれば「御用学者」とは以下の通りである。

『御用学者(ごようがくしゃ)とは主に権力者におもねる学者を指し、在野の学者とは区別される。
定義自体難しいが、学術的な調査を改竄ないしは解釈し、権力者ないし依頼者に都合の良い結果を導き出す者を言う。具体的な例では、江戸時代に徳川家による政権の安定化が重要課題となり、武断主義から文治主義に切り替え、朱子学を重んじ、上下関係を明確にしようとしたが、そもそも徳川政権の開祖である徳川家康自体が豊臣家から武力で強引に政権を簒奪する人物であり、これを正当化するため、幕府の御用学者である林羅山などに「秀吉公は、秀頼めに天下を治める器量が無ければ、家康に取って代わるように遺言した。」という話まで創作した事などである。

しかしながら、御用学者は一面から見たものであり、いわゆるレッテル貼りに近いものがあるとの指摘があり、使用には注意が必要である。
さらに、今日の現実の社会の中では、例えば有力な学者が政府の公共事業などの施策に対して、自己の信念に基づく意見、思想を審議会などの場で反映させる為に、そうした審議会に呼ばれる立場を確保するべく、ある種の手練手管として、権力へのおもねりと自己の真の主張を両天秤にかけながら駆け引きをする場合があり、御用学者か否かの線引きは困難な側面を有する。駆け引きに失敗して結果として権力へのおもねりの手練手管を権力に利用されるだけの結果となったときには、結果として御用学者呼ばわりされてやむを得ない側面がある一方、駆け引きに成功して自己の信念を政策に反映させることに成功した場合には、反骨の策士と評価される場合もありうる。』

これを読んで私が思い浮かべるのは、典型的御用学者=渡部昇一、舛添要一、竹中平蔵、高坂正堯、曾野綾子、上坂冬子など、そして結果的御用学者=猪瀬直樹、大宅映子などでしょうか。

クラスター爆弾

2007-02-25 | 政治・経済
あれこれ理屈を述べ立てている場合ではない。

「クラスター爆弾」は言うまでもなく、投下した場所にいるすべての生き物を「無差別に」殺傷することを目的とした「非人道的」兵器である。

私はこれは「大量破壊兵器」に優るとも劣らない、いやあるいはもっと非人間的な紛争解決の道具であると考える。

そしてこの兵器を開発し、世界一大量に保有し、なおかつ実際に使用しているのも「大量破壊兵器」同様、アメリカである。

この「ならず者国家」に対して、天罰が下される日は必ず来ると信じたい。そしてこの現状を「容認している」我が国を恥と思う。

耐震偽装のアパグループ

2007-02-07 | スポーツあれこれ
不思議なのはテレビの扱い方である。昨年は「姉歯建築士」「ヒューザー小嶋社長」「イーホームズ」等が連日ニュースで取り上げられ、リポーターの追求も激しいモノだった。途中で腰砕けになったが、国土交通省の大臣にまで疑惑が出されたはずだ。

しかし、今回のアパホテルに関しては、マスコミはほとんど追求らしい追求をしていない。こういう場合本当は、不思議でもなんでもないいきさつ、ウラに何かあるのである。そしてそれが何なのか、ちょっと注意深く見る人なら誰でも気づいているのが、アパグループ代表元谷夫婦と政界、財界、マスコミ著名人の癒着である。

「朝ズバッのみのもんた」も、この元谷とは親しいらしい。あれほど小嶋社長とか、姉歯を罵倒していたのに、元谷に対しては「アパホテルもある意味犠牲者ですよ」などと宣った。この「違い」には、そりなりの理由があるはずである。とっておきのワインなんぞ振る舞ってもらったことがあるに違いない、もっともこれは根も葉もない私の想像だが…。

朝青龍の八百長疑惑報道

2007-02-04 | スポーツあれこれ
やっぱり出てきたね。「やっぱり」というのは、こういう報道が出てきたということである。国技の大相撲で圧倒的に強いモンゴル出身の横綱が許せないという「島国根性」観客の減少傾向をマスゴミが黙って見ているわけがない。いや、それは単なる「八百長許すマジ」などという正義感なんかではない。もしかすると協会関係者と打ち合わせ済みなのかも知れないとさえ思う。

私はかねがね「相撲に手加減はつきもの」と思っている。プロはお客さんが沢山呼べて収益が上がってナンボの世界である。それでいいと思っている。相撲だけでなく、同じ意味でプロボクシング、プロ格闘技などもそうである。私が心配していたのはあまりにも朝青龍が強すぎて、観客離れが起きていることである。今回の疑惑報道は「ヤラセ」かもしれない。

相撲協会が朝青龍本人と名指しされた数人の力士に事情聴取したという。マスコミに書かれたからと言ってこれはヘンなのである。協会はまず、この記事を書いた週間文春はじめ似たようなことを取り上げているマスコミに対して事情聴取し、その記事の根拠、証拠を探すべきである。そしてそれが明らかになったら本人達に事情聴取する。これがまともな対応の仕方である。

それをやらずにいきなり本人達に事情聴取するのは、明らかに話題作りとしか思えない。そんな話題で観客を増やそうなんて邪道だが、今の相撲界の現状では仕方ないのだろう。思えば若貴両横綱の時代には、ウラでは色々囁かれていたが、観客動員は順調だったのでそう言う疑惑報道はほとんどなかった。

先日、アマレスのキッドこと山本徳郁が北京オリンピック代表予選としての全日本レスリングに出場して話題になった。その準決勝で、井上選手の巻投げによって右腕関節を脱臼してしまったが、格闘技は真剣になればなるほど怪我は避けられないのである。相撲だって15日間も連続でガチンコ勝負していたらいくら鍛えて並はずれた体力のアスリートでも身体はボロボロになるはずである。

それくらい解って見ているのである。

アニータ再来日

2007-02-01 | ニュース斜め読み
そろそろほとぼりが冷めたと読んだのか、あのチリの売春婦が再来日した。なんでもチリのテレビ局がかつての貢夫で現在服役中の千田受刑者と面会するのをネタにするらしい。アニータ・アルバラードは「彼が何で公金を横領したのかわからない、彼に会えたら聞いてみたい」と言っている。

よく言うね。発覚する前にチリに帰っており、その後もしばらく千田に送金させていた。発覚した途端に「彼とはもう暮らせない」と離婚。端から見ればとんでもない妻の裏切りと見えるが、もしかしたらいずれ発覚することを見越して、はじめから示し合わせていたのかも知れない。務めを終えて釈放されたら千田がアニータの元へ帰る約束でもあるのかしらん。

青森県が千田に横領された金額はおよそ14億円。そのうち約8億円がアニータに渡ったというのだから驚きである。青森県が裁判その他で回収できた金額はたったの5,480万円。ほとんどが元役員の賠償金である。千田の自宅は競売で580万円、アニータの豪邸は7,280万円で競売したが、チリの弁護士に6,440万円を支出したのだそうな。完全におちょくられたね。

さて、今回首尾良く面会できたとして、アニータは千田に何を言うのだろうか。「頑張って少しでも早く出てきてね、わたし待ってるよ」と言うのか、それともろくすっぽ話もせずにテレビ局に再会シーンだけ撮らせてギャラをもらったら、また新しい日本人のパトロンを探すのか。なにしろ一度味をしめているからね。

それにしても南米の女は強いというかエグイというか、日本にも南米出身のタレントがいるが、ケタは小さいものの自信過剰な所なんか結構似ていると思う。