自衛隊のイージス艦「こんごう」がハワイ沖で米軍と共同の迎撃ミサイル実験を行ない、米国以外で初めて成功させたというニュースがあった.NHKの第一報を聞いた時、いささか兵器に興味のある私は内心「よくやった」と金正日の顔を思い浮かべながら嬉しい気がした.しかし、色々と調べてみるとこれはとんでもない「ぬかよろこび」であった事に気が付いた.
まず、この迎撃ミサイル、相手方の発射を感知してすぐさま迎撃ボタンを押しても、到達するまでに7分かかったと言う.仮に北朝鮮からミサイルが発射されると、いったん大気圏外に出て再び落下し、日本のどこかに着弾するまでの時間は7~8分と言われる.すると相手の発射を察知してそれに命中させる為には発射後4~5分の大気圏外にあるところで捕捉しなければ意味がないのである.日本の上空まで来てから着弾したのでは核弾頭を搭載していた場合、そこら中に高濃度放射能をばらまく事に変わりない.これでは命中しても意味がないのである.
しかも、北朝鮮のミサイルは地下格納庫から発射の為に地表に出してから、1時間ほどで発射可能になると言われる.この時点で最新鋭のイージス艦はそのミサイルの標的となる地点、つまりどこを狙っているか把握出来るそうである.そこまでは良い.ところが日本列島はたてに長いので、その予想される弾道に迎撃態勢を敷くには数時間かかるのである.舞鶴にいるイージス艦が北海道や沖縄を狙った弾道で迎撃出来る地点まで移動するには、数時間かかるのである.日本列島を守るには「こんごう」のような数千億円のイージス艦があと3隻くらい必要になる.ミサイル迎撃なんて今の技術では非現実的なのである.
ところが、NHKのニュースでは気の早い事に「アメリカに向けたミサイルも迎撃するとしたら、集団的自衛権の行使に当たるので、今後国会で論議になりそうです」というようなことを言っている.地球儀を目の前に置いてみれば誰にでも分かる事だが、もしも北朝鮮から米国本土を狙うとすると、その弾道は北海道・稚内の北のサハリン上空のあたりである.完全に日本のイージス艦の防衛圏外なのである.集団的自衛権云々なんて飛躍も甚だしいバカバカしいくらいの話なのである.
こんな意味のない「非現実的な」ミサイル防衛に1兆円もの我々の税金が使われようとしている.1発100億円の実験が成功したと言って喜んでいる.結局は山田洋行の様な会社と米国軍需産業が儲けているだけなのである.アメリカ国内の軍事の専門家ですら疑問視している「ミサイル防衛網構想」に真剣に取り組んでいる日本は世界の物笑いなのである.ロシアは早々と「迎撃不可能なミサイルを開発し、実験を成功させた」と発表し、冷ややかに牽制している.今や無能な防衛事務屋に成り下がった石破長官なんかに任せていてはダメなのである.頭の良いもののする事ではない.
まず、この迎撃ミサイル、相手方の発射を感知してすぐさま迎撃ボタンを押しても、到達するまでに7分かかったと言う.仮に北朝鮮からミサイルが発射されると、いったん大気圏外に出て再び落下し、日本のどこかに着弾するまでの時間は7~8分と言われる.すると相手の発射を察知してそれに命中させる為には発射後4~5分の大気圏外にあるところで捕捉しなければ意味がないのである.日本の上空まで来てから着弾したのでは核弾頭を搭載していた場合、そこら中に高濃度放射能をばらまく事に変わりない.これでは命中しても意味がないのである.
しかも、北朝鮮のミサイルは地下格納庫から発射の為に地表に出してから、1時間ほどで発射可能になると言われる.この時点で最新鋭のイージス艦はそのミサイルの標的となる地点、つまりどこを狙っているか把握出来るそうである.そこまでは良い.ところが日本列島はたてに長いので、その予想される弾道に迎撃態勢を敷くには数時間かかるのである.舞鶴にいるイージス艦が北海道や沖縄を狙った弾道で迎撃出来る地点まで移動するには、数時間かかるのである.日本列島を守るには「こんごう」のような数千億円のイージス艦があと3隻くらい必要になる.ミサイル迎撃なんて今の技術では非現実的なのである.
ところが、NHKのニュースでは気の早い事に「アメリカに向けたミサイルも迎撃するとしたら、集団的自衛権の行使に当たるので、今後国会で論議になりそうです」というようなことを言っている.地球儀を目の前に置いてみれば誰にでも分かる事だが、もしも北朝鮮から米国本土を狙うとすると、その弾道は北海道・稚内の北のサハリン上空のあたりである.完全に日本のイージス艦の防衛圏外なのである.集団的自衛権云々なんて飛躍も甚だしいバカバカしいくらいの話なのである.
こんな意味のない「非現実的な」ミサイル防衛に1兆円もの我々の税金が使われようとしている.1発100億円の実験が成功したと言って喜んでいる.結局は山田洋行の様な会社と米国軍需産業が儲けているだけなのである.アメリカ国内の軍事の専門家ですら疑問視している「ミサイル防衛網構想」に真剣に取り組んでいる日本は世界の物笑いなのである.ロシアは早々と「迎撃不可能なミサイルを開発し、実験を成功させた」と発表し、冷ややかに牽制している.今や無能な防衛事務屋に成り下がった石破長官なんかに任せていてはダメなのである.頭の良いもののする事ではない.
>日本の上空まで来てから着弾したのでは核弾頭を搭載していた場合、そこら中に高濃度放射能をばらまく事に変わりない.これでは命中しても意味がないのである.
核分裂爆発されるより、成層圏で四散してくれたほうが百兆倍マシです。
>北朝鮮のミサイルは地下格納庫から発射の為に地表に出してから、1時間ほどで発射可能になると言われる.
燃料注入の話ですか?
燃料注入“だけ”なら一時間程度で済みますが、燃料運搬、人員移動、物資輸送等の準備を含めると数日かかります。
しかも、ミサイルはある程度の数をまとめて叩きこまなくては意味が無いので、大規模な軍の動きを必要とする以上、発射予兆自体を直前まで隠蔽することは不可能でしょう。
>球儀を目の前に置いてみれば誰にでも分かる事だが、もしも北朝鮮から米国本土を狙うとすると、その弾道は北海道・稚内の北のサハリン上空のあたりである.
グアムとハワイを忘れてます。
あなたは少しは軍事情報に詳しいかも知れないが、この防衛構想が「希望的観測」の域を出ていない事を把握出来ないのでしょうか.
「成層圏で四散してくれたほうが百兆倍マシ」私もそう思います.しかし、実験は標的にしやすく設定された仮想ミサイルに対する迎撃実験であり、実際のミサイルとは全然違います.専門家によると成層圏で迎撃出来るなど、夢のまた夢だそうです.
「ある程度の数をまとめて叩きこまなくては意味が無い」ミサイルのすべてに対応出来るでしょうか.ムリです.
グァムとハワイは米国本土ではありません.そんな例を出さなくとも「沖縄」で充分です.
いずれにしてもミサイル防衛構想には一隻1200億円のイージス艦が数隻、一発100億円の迎撃ミサイルが数十発必要なわけでしょう?
誰がそんな費用を負担するとお思いですか?
たまには覗いてみて下さい.参考になりますよ.
http://www.kamiura.com/
どの辺が「希望的観測」なのか具体的に示してくれませんか?
SM-3やPac3の能力ですか?情報収集体制ですか?それとも法整備の関係ですか?
>しかし、実験は標的にしやすく設定された仮想ミサイルに対する迎撃実験であり、
この時点で間違っています。
今回の自衛隊の実験は初めてだから、迎撃ハードルを下げて行っただけに過ぎません。
実際に11月の段階で米軍が、予告無し、しかも弾道弾2発の同時迎撃に成功しています。
実験・訓練というものは徐々にハードルを上げていくものです。高い命中率を誇る「AIM-7スパロー」だって最初は散々でしたからね。
>実際のミサイルとは全然違います.専門家によると成層圏で迎撃出来るなど、夢のまた夢だそうです.
どこの専門家ですか?
日本にはいい加減な自称軍事専門家(田岡俊次や神浦 元彰)が多いので、“耳障りに良いというだけで”無批判に受け入れないようにしましょうね。
それに、今実験で確実なのは「補足したミサイルは迎撃可能」と言う事です。
>ミサイルのすべてに対応出来るでしょうか.ムリです.
それでは、あなたは当然北朝鮮のミサイル発射能力をしているのでしょうね?
ちなみに「ミサイル発射能力≠ミサイル配備数」と言う事くらいは知っていますよね?
>いずれにしてもミサイル防衛構想には一隻1200億円のイージス艦が数隻、一発100億円の迎撃ミサイルが数十発必要なわけでしょう?
他に代替措置がなければ仕方ないですね。
それに、イージス艦導入は単に護衛艦隊エリアディフェンスに必要なミサイル艦の代替導入も兼ねているので、追加的な予算措置として扱うのはありえませんね。
>たまには覗いてみて下さい.参考になりますよ.http://www.kamiura.com/
ああ、ことごとく予測を外す事で有名な“逆神”神浦氏のサイトですか。
で、このサイトでボケネタでも探せばよろしいのでしょうか?
【珍説】
またハワイやグアムの米軍基地を狙っても、日本海上空の高度1000キロ以上の大気圏外を飛翔する。とても最大射程が500キロ程度のSM3では到達しない。SM3で迎撃することは物理的に無理なのである。
【ツッコミ】
SM3の射程距離は500km“以上”です。
通常、この手のミサイルの射程は極秘になっており、○○km以上と表示するのが通例。
500km以内とする根拠は一体何処から持ってきたのかは知りませんけど、主義主張のために白でないものを黒とするのは卑怯ですな。
MEADS 中空域機動防空システム
NATO(米・ドイツ・イタリア)と共同で開発中の次世代防空システムでパトリオットの後継に位置付
けられている(2012年から配備予定)
イギリスやオランダ、ドイツのミサイル駆逐艦はミサイル迎撃システムをそれぞれ開発したり、その計画もあります
イスラエルは米国と共同開発のアローミサイルという迎撃ミサイルを配備しています
ロシアの最新地対空ミサイルS400には弾道ミサイルを迎撃できる能力もあるそうです
技術と資金のある国家ならミサイル防衛はもはや特別のものでは無くなりつつあるのが現状です