北の森から眺めてみれば

北海道に移り住んで十数年。ここから眺めた身近な世界、遠い世界の出来事をつづる日々雑感。

やはり、原監督

2005-10-06 | スポーツあれこれ
 結果的には落ち着くべきところに落ち着いたというべきか。あと数年先のことだろうと思っていましたが、意外に早かったですね。しかし、問題は山積しています。一番の問題は、前回のようにフロントが権限を振りかざし、監督の思うようなチーム作りが出来ないといった「伝統的」体質が改まるかどうかでしょう。原とフロントの確執は本当に解決したのかどうか。

 この球団は金はたっぷりあるくせに、それを若い選手の育成に使おうとせず、専ら高額な即戦力の補強に使ってきたという点。今回の堀内監督も結局はまさにそのようなやり方を踏襲して失敗したのであり、巨人がその運営体質を改めない限り、歯車が噛み合えばぶっちぎりで優勝、故障者などでひとつ歯車が狂うとチームはガタガタの下位争いと言うことになる。

 もしも、少しでも反省が生きれば、3年計画くらいで優勝を争えるチーム作りと言うことになるんでしょうが、果たして巨人がそれを許すかどうか、疑問ですね。世間の失笑覚悟で原を復帰させたと言うことは、そのへんは腹をくくっているらしいと見るのが妥当ですが、あの老い先短いオーナーが待ってくれるかどうか。いずれにせよ一度離れたファンはそう簡単には戻りませんよ。

 少し飛躍しますが、私は日本のプロ野球はMLBと連携して、真のワールドシリーズ(例えば、MLBプレーオフ進出のチームとセ、パの優勝チーム、それに韓国、台湾それぞれの優勝チームがトーナメント形式で優勝を争うと言った形)を実現する方向を目指すべきであると思います。そうすることによってMLBのファンの目をアジアにも向けさせることになります。

 なにはともあれ、原も星野も偉いなぁと思います。