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ミーハーのクラシック音楽鑑賞

ライブ感を交えながら独断と偏見で綴るブログ

ルイージ&N響はやっぱり熱い

2017-04-16 23:53:54 | N響
昨日(15日)NHKホールで開かれたNHK交響楽団第1858回定期公演Aプログラムを聴いてきた。指揮はファビオ・ルイージ。ヴァイオリンはニコライ・ズナイダー。

【演目】(※はアンコール曲)
アイネム/カプリッチョ 作品2(1943)
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ホ短調
※バッハ/サラバンド
  〜 休 憩 〜
マーラー/交響曲第1番ニ長調「巨人」
《18時00分開演、20時05分終演》

1曲目。初めて聴く。ナチスドイツ時代に作られた作品だが、非常に自由かつ快活な作品でちょっと驚き。ただ、途中から睡魔が襲ってくるような単調な部分もある。

2曲目。正直とても聞き飽きている曲である。しかし、身長は2メートルはあろうかという巨漢のニコライ・ズナイダーが奏でるメンコンはアメンボかミズスマシの如く水面をスラスラとなめらかに奏でられ、時には3回転ジャンプをするような躍動感も加わり、これまで聴いてきたメンコンとは一味も二味も違った。次回は是非とも骨太のブラームスかブルッフの協奏曲を聴いてみたい。

3曲目。ファビオ・ルイージといえば、オルフの「カルミナ・ブラーナ」(2014年1月)を思い出す。あの時の情熱的というか狂乱的な指揮ぶりとそれに応えた合唱と演奏はは今でも脳裏に焼きついている。あの時は終演後も拍手が鳴りやまず定期公演では珍しく“一般参賀”まであった。あれから3年余。ルイージの指揮は当時より数倍も切れ味が鋭くなり、オケを煽動かつ先導していく。それに応えるべく木管は旋律を緩急自在に奏であげ、金管は一糸乱れない咆哮を何度も繰り広げ、そして、弦は縁の下の力持ちとなっていた。特にコントラバスは素晴らしかった。

終演後の客席からの怒涛の拍手とブラボーの嵐。加えて楽団員たちもルイージに盛大かつ熱狂的な拍手を送っていた。今回は“一般参賀”はなかったものの、観客および楽団員たちが彼をとてもリスペクトしていることが証明された公演だった。今週のC定期のブラームスの4番が楽しみである。

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