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カナダの映画監督がウイグル主題のドキュメンタリー"On A Tightrope"制作 サンダンス映画祭出品へ

2006-12-03 23:24:48 | アート・文化

映画、ドキュメンタリーの制作が社会問題の世界への紹介となることは多いと思う。
観光ビデオ、中国御用達テレビ番組ではうかがい知ることのできないウイグルの実情について紹介した作品等はあまり知られていないように思う。
さて世界の名だたる映画祭のうち独立系プロダクションの作品を主に紹介する、アメリカのユタ州パークシティで開かれるサンダンス映画祭をご存知だろうか?(私はあまり知らなかった。)

サンダンス映画祭Wiki http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B9%E6%98%A0%E7%94%BB%E7%A5%AD
サンダンス映画祭初心者ガイド http://www.sundanceguide.net/(英語)

このほどその映画祭にウイグルを取材したドキュメンタリーが出品されるとの事である。
ドキュメンタリーの題は"On A Tightrope"チェコうまれカナダ人のPetr Lomさんが監督したという。ノルウェー、カナダの合作ということ担っている。出品されるのはWorld Cinema Documentary部門、外国映画ドキュメンタリー部門とでも訳されるのだろうか?

Onatightrope そのドキュメンタリーはウイグル自治区の孤児院で綱渡り(ダワズDawaz)を学ぶ孤児たちの物語。綱渡りはウイグルの古くからの伝統芸術である。孤児たちは顕名に練習し崇めているが、教師はどうもその意図があやしい。9ヶ月の特訓の後多くの子供たちは才能無しとされる。Lom監督は4人のよりよい生活の為に苦闘する孤児を追う。彼らは練習の苛酷さを話し、その練習は結局無駄となってしまう。しかし彼らは孤児院での生活や共産主義への忠誠を求められること、将来の夢が普通に実現すること語る。全部の孤児たちが綱渡りとしてのキャリアを求めていたわけではないが、彼らは失敗したと感じている。
しかしそれから年配の綱渡りが現れ、新しいコーチとなる。、彼は子供たちに温かく忍耐強く教え今回は成功する。

Lom監督は1968年生まれ、チェコで生まれカナダで育ちハーバードで政治哲学を学ぶが2004年にドキュメンタリー映像作家として転出した。
最初の作品はキルギスでの略奪結婚をテーマにした作品であるという。

http://www.nfi.no/english/norwegianfilms/show_utskrift.html?id=782

ウイグルの綱渡り(ダワズ)についてはこの夏「梅辰どんぶり亭」という番組で目撃した人がいるかもしれない。かなり見事で壮麗なものらしくこのブログでも以前紹介した。
その模様はこちらのサイトこちらで見ることができる。
そのダワズの宗家的な存在としてアディリ・ウシュル氏がいるがこの人は全人大代表である。この綱渡りがドキュメンタリーになったのは実はこれがはじめてではない。2004年に"The Kings of The Sky"という映画が製作されたようで当のアディリ氏も出演していたようだ。現在のウイグル人の状況が民族主義と中国の政治制度のなかで文字どおり”綱渡り”的な状況にあるということが感じられるというような感想が述べられていた。ちなみに映画に出演した新疆雑伎団のカナダ亡命事件が起こるというショッキングな出来事があった。
今回のLom氏の映画がサンダンス映画祭で大きな評価を得られることを期待したい。
中南海の黄昏さんの情報によればサンダンス映画祭には例の産経で紹介された「南京」も出品されるようだ。こちらの方は(以下略

ラビア・カーディル紹介サイト↓

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