【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

民主党開票センターにいます

2013年07月21日 19時48分26秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

 民主党開票センターは党本部内に設けられました。質素倹約。報道陣は大勢詰め掛けています。

 午後8時14分から馬淵澄夫・幹事長代行、午後9時5分から細野幹事長、午後10時20分から海江田代表が取材に応じる予定(変更の場合あり)。

 新しい党文化として、当選確実者は「花付け」を廃止。当選(確実)者のプレートをつける演出に変わりました。

 参院選では、大勢判明後も、個別候補者の当落は日をまたぎますから、終電までには帰ろうと思います。

 午前6時過ぎに票が確定して以降の分析やお礼も大事です。


第23回参議院議員通常選挙は2013年7月21日投票 グラフ「参議院非改選勢力図」付き

2013年07月20日 23時54分40秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

 あと3年間の任期がある非改選議員の勢力図をつくってみました。

 2013年(平成25年)7月21日(日)の午前7時から午後8時まで(一部繰り上げあり)に投票する第23回参議院議員通常選挙では、このほかに、向こう6年間の任期がある121人を選び、新しい参議院をつくることになります。

 政権交代ある二大政党政治のまた新しい節目の日になります。

 インターネット選挙運動を解禁する公職選挙法(平成25年4月26日法律10号)の趣旨を考え、当ブログは、7月21日(日)午前0時から午後8時まで更新しません。

 参議院は選挙区と比例代表(非拘束名簿式)で最も複雑な選挙システムです。なので、「信頼できる人から働きかけ」が判断に不可欠だと考えますが、この選挙戦でみなさんはいかが社会と接したでしょうか。

 頼もしいのは、ここ数回の国政選挙で「投票(選挙権)は国民の義務である」という間違った認識が「投票(選挙権)は国民の権利だが、放棄すべきでない」という正しい認識に是正されています。

 60歳代で民主党支持者が健在で、20歳代で自民党支持者が増えるという状況。これまでの「年配者の自民党、若者の民主党」というイメージとは違い、二大政党間の世代別支持割合の偏りがなくなっている傾向が、一部世論調査や街頭演説のようすから見えました。実際にはどうでしょうか。

 民主党の前議員や地方議員がようやく必死になった印象がありましたが、どういう結果になるでしょうか。

 最後に第23回参議院議員通常選挙前の最終金曜日(19日)の経済指標です。

 日経平均株価(225種)1万4589円。
 東証株価指数(TOPIX)1211・98。
 東証1部売買高 36億4305万株。
 NYダウ30種工業平均株価1万5514ドル。
 円ドル相場 100円34銭~36銭。
 円人民元 16・243~16・253円。
 円ユーロ 131円71銭~75銭。
 長期金利 0・805%(第329回10年物国債)。
 日銀当座預金残高 80兆6400億円。


民主党、1人区での踏ん張りで参院比例代表善戦も 衆参ねじれは「官僚の安定」

2013年07月20日 08時29分10秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

[写真]新装された民主党ホール、筆者撮影。

 民主党は昨年末の衆院選ではプリンスホテル宴会場内に設けた「開票センター」を、あすの第23回参議院議員通常選挙では、党本部(借りビル)内ホールに設けることにしました。

 参院第2会派維持は確実とはいえ、現職国会議員数と得票率の減少で、政党助成金(平成6年政治改革4法で設立)が向こう3年間減る見通しのため、少しでも節約し、統一地方選や衆院選への軍資金を確保するかまえ。

 現執行部は常任幹事会で、前衆院議員が代表をつとめる総支部長について、参院選の結果で見直すことを決定しています。

 比例代表の得票数は、候補者ごとに、各市町村(政令指定都市では行政区単位含む)別に出ます。衆院総支部がどの程度集票したかは一目瞭然です。

 第23回参議院議員通常選挙は、日本における二大政党政治の存亡の危機ともいえる選挙です。残り2日間のカギは、31ある1人区で、どれだけ衆院総支部が底力を出せるかにかかっています。きょう1日の、日頃から丁寧に手入れした名簿による、人脈総当たりの働きかけで、比例代表で票が湧き出るでしょう。そして、その産別・団体出身の参院議員の応援で、2年後の統一地方選をステップにして、3年後の衆院選で一気に過半数をとり政権再交代できます。

 街頭演説をみていると、60代前後の民主党支持者は意外と多いようです。過去4年間で、民主党ではなく「政権交代ある二大政党システム」の支持者が増えたのでしょう。スキャンダルまみれだった頃の自民党を知らない20代では自民党支持者が増えていて、年代ごとの二大政党の支持者の偏りが少なくなっています。

 衆参ねじれの解消は、官僚による安定した既得権益の維持につながります。これを見越してか、法人税下げに反対する財務省国税庁が、首相が先月視察した会社の申告漏れをリークしたとおもわれる動きがその証左です。自民党の安定ではなく官僚の安定になります。政治を国民の手から官僚に取り戻すことになります。踏ん張りが必要です。

 あるいは自民党が衆参単独過半数ならば逆に民主党にチャンスが出てくる可能性もあります。そのためには、とにかく底力を見せるしかありません。

 「2枚目は民主党」という1人区党組織の訴えが民主党を救います。


ちょっとヒトコト 山口那津男さん、「国会が開けない」に反論 衆・災害特は閉会中処理をしている

2013年07月19日 21時51分59秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

[写真]第23回参院選東京選挙区候補者で、公明党代表を兼ねる山口那津男(山口なつお)さん、公明党ホームページから。

 公明党代表の山口那津男さんが、東京選挙区(定数5)の立候補者だということを知らない人が多いようです。私は民主党の鈴木寛候補を応援していますが、報道によると、山口さんは最終盤での浸透に、やや気負いがあったのか、きょうの演説で次のように発言したそうです。

朝日新聞から引用はじめ、緑着色は筆者]

「失敗に学ばない野党は許せない」公明・山口代表

■山口那津男・公明党代表

参院選特集ページはこちら
 山形で記録的豪雨の災害が起きた。こういう時に現場に行って調査する。どういう対策が必要か、国会を開いて審議をする。ところが、野党の皆さんは(首相)問責決議案を通して(国会を)閉じてしまったので、閉会中に国会を開く手続きが取れていない。国会を開きたくても開けない。3年前も同じ失敗をやった。あの時も民主党の議長の下で西日本で集中豪雨の災害が起きた。しかし、国会を開けと言っても手続きを取っていないので開けなかった。失敗に学ばない。国民生活を考えない。そういう民主党であり、野党の姿だ。そんな野党は許せない。(東京都江戸川区の街頭演説で)

[引用おわり] 

 「閉会中に国会を開く手続きが取れていない」と言っていますが、衆議院では取れています。議事録です。

国会議事録から引用はじめ、青着色は筆者]

第183回国会 災害対策特別委員会 第11号
平成二十五年六月二十六日(水曜日)
    午前九時四十分開議
 出席委員
   委員長 坂本 剛二君
   理事 うえの賢一郎君 理事 小里 泰弘君
   理事 林田  彪君 理事 原田 憲治君
   理事 平口  洋君 理事 吉田  泉君
   理事 山之内 毅君 理事 石田 祝稔君
      井上 貴博君    伊藤 忠彦君
      泉原 保二君    大見  正君
      神山 佐市君    北村 誠吾君
      工藤 彰三君    笹川 博義君
      高鳥 修一君    竹下  亘君
      二階 俊博君    林  幹雄君
      藤丸  敏君    古川 禎久君
      松本 文明君    務台 俊介君
      湯川 一行君    吉川  赳君
      黄川田 徹君    三日月大造君
      上野ひろし君    高橋 みほ君
      宮沢 隆仁君    濱村  進君
      樋口 尚也君    佐藤 正夫君
      椎名  毅君    高橋千鶴子君
      小宮山泰子君
    …………………………………
   衆議院調査局第三特別調査室長           石川 晴雄君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 閉会中審査に関する件
     ――――◇―――――
○坂本委員長 これより会議を開きます。
 この際、御報告いたします。
 今会期中、本委員会に参考のため送付されました陳情書及び意見書は、お手元に配付いたしておりますとおり、災害弔慰金の支給対象の拡大を求めることに関する陳情書外三件、災害復旧事業費等の一括交付金化等を求める意見書外三十四件であります。
     ――――◇―――――
○坂本委員長 次に、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。
 まず、二階俊博君外十一名提出、防災・減災等に資する国土強靱化基本法案につきまして、議長に対し、閉会中審査の申し出をするに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
○坂本委員長 起立多数。よって、そのように決しました。
 次に
 二階俊博君外十六名提出、東南海・南海地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律案
 及び
 二階俊博君外十五名提出、首都直下地震対策特別措置法案
並びに
 災害対策に関する件
以上の各案件につきまして、議長に対し、閉会中審査の申し出をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○坂本委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました
 次に、閉会中審査案件が付託になりました場合の諸件についてお諮りいたします。
 まず、閉会中、委員派遣を行う必要が生じました場合には、議長に対し、委員派遣承認申請を行うこととし、派遣の目的、派遣委員、派遣期間、派遣地等所要の手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○坂本委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
 次に、閉会中審査におきまして、委員会に参考人の出席を求め、意見を聴取する必要が生じました場合には、その出席を求めることとし、人選及び日時等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○坂本委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
 本日は、これにて散会いたします。
    午前九時四十二分散会

[引用おわり]

 このように、衆議院では会期末処理ができていますから、閉会中審査としての国政調査権の発動はできます。なお、山口発言とは関係なく、筆者が自主的にけさ9時確認したところ、理事会などを開こうという話は衆院各会派から出ていないようです。

 与党(自民党)が安定多数を持っているときでも、災害対策特別委員長は、野党(社会党)に割り振っていた伝統がありました。これは、国会空転などの政局になっていても、災害対策特別委員会を開こうというところから、野党審議復帰の糸口になるという、与野党双方にとって有益な議会の知恵だったそうです。

 ところが、きょうの山口発言は、逆に政局に使っており、国政選挙中(国会閉会中)の伝統的な与党による野党攻撃なので、このようにエントリーをおこして反論しました。山口さんも朱に交われば赤くなる、自民党のまねはなるべくしないでください。

 さて、こういったエントリーで話が変わって恐縮ですが、「ゼッタイに公明党に投票する人」の中で、「比例区で誰に入れようか」思案している人。部外者が立ち入る話ではありませんが、魚住裕一郎候補もしくは若松謙維(わかまつ・かねしげ)候補に入れて欲しいと思います。おそらく党内では、魚住さんが東海、若松さんが北海道・東北ということになっているんだろうと思いますが、魚住さんと若松さんは元新進党です。ぜひ入れて欲しいと考えます。選挙後の参議院公明党の会長には、非改選の荒木さんや、魚住さん、若松さんといった人が会派をリードして欲しい。そうすると、民主党と公明党の間で、「糸口」ができると考えます。それもまた、「安定は希望」への糸口なのかもしれません。 


自民党総裁の安倍晋三首相が先月視察したばかりの「岡野工業」脱税報道 国税庁がアベノミクス首相さす?

2013年07月19日 16時19分45秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

 
 安倍晋三首相(自民党総裁)が先月、視察したばかりの会社の脱税(所得隠し、申告漏れ)が発覚しました。

 これはお昼のNHKニュースがスクープで報じたもの。すでに修正申告を済ませているようで、首相が視察した時点で、社長が国税庁から指摘を受けていたことは確実です。安倍首相の視察先は、経産省から出向している首相秘書官が裁量をもっていると思われます。

 国税庁からリークした可能性が高く、アベノミクスで投資減税などの法人税下げをねらう安倍首相を、財務省が「さした」可能性があります。

 投票日の2日前に、NHKの主要ニュース(お昼のニュース、ニュース7、おはよう日本7時台)で首相が先月視察した企業の「脱税」が報じられるのは極めて異例。NHK社会部は凶悪事件の減少で存在感が低下しており、報道したと考えれます。

首相官邸FBから引用はじめ]



岡野工業という町工場を視察しました。

岡野雅行さんという名物社長さんが経営するこの会社。実は世界で1つしかない技術を持っています。

「痛くない注射針」。
痛くない注射は、赤ちゃんから大人まで、国境を越えて世界のあらゆる人々にとっての共通の夢だったのではないでしょうか。私も実際に経験しましたが、この針は腕に刺されても全く感じない。0.18mmという世界最細の注射針を1分間で500本ものスピードで作り上げて行きます。しかも、欠品率はゼロ。1本の欠陥品もないそうです。

今、医療市場は年間2兆円の輸入超過ですが、日本の医療技術を持ってすれば、これを輸出産業にすることができます。こうした技術をどんどん世界に輸出していけば、経済成長と医療の安心とで一石二鳥。日本もまだまだ成長できます。

技術で成長する日本。また一つ、勇気が湧いてきました。

[引用おわり]

「痛くない注射針」岡野工業、1億円所得隠し 国税指摘(朝日新聞) - goo ニュース

 金型製造やプレス加工を中心に、町工場から世界水準の商品を発信している金属加工会社「岡野工業」(東京都墨田区)が東京国税局の税務調査を受け、2011年12月期までの数年間で1億円超の所得隠しを指摘されたことが分かった。重加算税などを含めた追徴税額は約5千万円とみられる。

 同社は「取引先への手数料の支払いをめぐって国税局から指摘を受けたが、架空の経費ではない。見解の相違はあったが修正申告し、納税した」としている。

 関係者によると、同社は取引先に部品を発注して代金を渡したが、代金の一部を還流させる一方で架空の経費を計上し、11年12月期までに1億円を超える法人所得を隠したという。

 民間信用調査会社によると、同社は1972年設立で従業員5人。「刺しても痛くない注射針」や携帯電話の電池ケースを開発するなどし、各業界を代表する世界の大手企業から受注している。

 ◇

 同社は社員5人ほどの会社ですから、1人あたり2000万円前後の脱税額。さらに、社長は、取引先に先払いで払ったものの品物の質が低いから代金を返させたという趣旨の説明をしていますが、あまり「先払い」というのは、町工場の世界では耳慣れない取り引きのように思えます。 

 このように、以前では考えられない報道があるなかで、次のように変わらない報道があります。



「連合、緩む結束に危機感 一部労組、自民支援の方針」

 この記事は、15年前の参院選の日経新聞の記事です。このように、「連合が結束(団結)がゆるみ、一部が自民党に投票している」という記事は、組織のお祭りである参院選のたびに繰り返されるネガティブ・キャンペーンです。これは、日経新聞などが主要広告主の日本経団連の意図を考えて打つミスリード記事で、経営者による組合つぶしの一環です。毎回続くこのようなネガティブ・キャンペーンに惑わされないようにしましょう。 


埼玉・東京・神奈川、京都・大阪・兵庫の6都府県で電話!FBメッセージでもいいよ【追記あり】

2013年07月19日 08時56分31秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

 最終盤になりました。

 金曜日、土曜日、日曜日の3日間となります。

 改正公職選挙法でも引き続き、日曜日の午前0時から午後8時まで選挙運動ができません。投票依頼の電話、ブログ、フェイスブック、Twitterの更新はできません。 有権者の電子メールによる投票依頼もできません。ただし、日曜日は、民主党に確実に投票してくれる友人・知人に対して、当日投票所に行ったかどうかの確認の電話、電子メール、ケータイメール、FBメッセージ、TwitterDMはできます。さらに、投票所までクルマなどで案内することもできます。

 逆算で、きょうは金曜日です。そして、あすは土曜日です。投票依頼は残り2日間です。投票依頼は、電話、FBのウォールのほかメッセージ(チャット含む)、TwitterのつぶやきのほかDM、リツイートでもできます。有権者は、電子メールでの投票依頼はできません。投票依頼の数や時間帯にはいっさい制限はありません。具体的に「だれだれに投票してください」という表現を使って問題はありません。未成年は運動できずFBのシェア、Twitterのリツイートすらできません。

 民主党支持層が60歳代が厚めになってきた一方、20歳代で自民党への支持が厚くなっています。世代ごとの支持政党の違いが少なくなってきたのが特徴です。調査では「投票は有権者(選挙権者)の義務である」という憲法上誤った認識は是正され、「投票は有権者の権利だけど(だから)棄権すべきではない」という正しい考え方が20歳代を中心に広がっており、歓迎すべきです。ですから、ここから、具体的に「投票依頼」を受けることで、社会の一員として再確認されたうれしさから、投票率が上げられる可能性がでてきました。

 具体的には、きょう金曜日と土曜日で、「埼玉・東京・神奈川」と「京都・大阪・兵庫」の6つの選挙区で、集中的に投票依頼する情勢になっています。

 日本で暮らしていて、この6つの都府県に知り合いがいる人は多いと思います。40年会っていない初恋の同級生も含めて、投票依頼しましょう。ここで勇気を持って投票依頼・働きかけをしないと、来るべき総選挙で働きかけるスキルができません。

 まずは電話です。あるいはFBのメッセージ、チャットです。もちろん、FBに書き込む、Twitterに書き込む投票依頼も可能ですが、ていねいな「1票の確認」もほしいところ。金曜日と土曜日の特性を理解しながら、ていねいな人脈総当たりで、社会の一員としてお互いを認識し、共生社会をつくる「暮らしを守る力」になりましょう。

 
[写真]参議院通用門前の「やる木」。私たち有権者が大きく育てましょう。

 それでは、選挙区ごとの具体的な働きかけポイントです。

【埼玉選挙区 山根隆治(山根りゅうじ)】



 定数3。自民党現職と公明党新人が優勢。民主党を離党しみどりの風を経てみんなの党に入った行田邦子(こうだ・くにこ)さんがやや先行し、山根隆治が民主党埼玉県連の総力で猛追しています。山根さんは玄葉さんの下で外務副大臣を務めた65歳。彼の人柄を知る民主支持層は9割固めきっていますが、65歳男性ということもあり、無党派に浸透できず、ぎりぎりの戦い。

【東京選挙区 鈴木寛(すずきかん)】



 定数5。自民党現職2人についで、無所属の俳優・山本太郎さんが当選圏内に。残り2議席を、公明党の山口代表、共産党の30歳女性新人吉良(きら)候補、民主党のすずきかん候補、みんなの党の桐島ローランド候補が争う超大接戦。すずかんは現在5位~6位か。すずかんは、東京オリンピック誘致活動、高校授業料無償化の文部科学副大臣で、東京ヤクルトスワローズ元監督の古田さんからも支持されています。

 すずきかんさんはメルマガで次のように語っています。

 「すずきかんです。
このたびは、多大なる応援本当に感謝しております。
とても心苦しいのですが、皆さまに、あらためてお願いです。

現在すずきかんの当選は、大変厳しい状況です。
 
東京選挙区は5議席を争っていますが、ネット上で広がる
他の候補者からの言われない誹謗中傷などによって、
現時点では、この5議席目を争っています。
 
私は、12年間にわたり、常に理不尽な既得権益と戦ってきました。
 
震災後のたいへんな時期も、被災者の方々を最大限サポートするため、
難しい局面に対処してきたという自負があります。
 
種を植え、耕しやっと、問題解決できそうな課題が、山のようにあります。
それを解決すれば助かる人が沢山いる。
だから、どんな妨害や卑劣な行為をされたとしても、私は負けるわけにはいきません。
 
本当に苦しい状態です。
後は、みなさんがご家族ご友人のみなさんにお電話をかけて下さるかどうかにかかっています。
自民党は勝つと言われています。
 
健全な野党のため、どうか1票を鈴木寛に托して下さい。」

【神奈川選挙区 牧山ひろえ】



 定数4。今回から定数3→定数4に。菅・甘利・小泉各氏が推す自民党唯一の新人がトップ当選確実。みんなの党の松沢元知事も優勢。公明党の女性の新人弁護士も抜けだし、残り1議席を共産党の女性の元職と、民主党の女性で弁護士資格を持つ牧山ひろえ(牧山弘恵)さんが争う。牧山さんはインターナショナルスクール出身で、神奈川・横浜の人口増・繁栄を最も代表する候補者。

【京都選挙区 北神圭朗】



 定数2。テレビでおなじみ自民党の西田昌司(にしだ・しょうじ)さんが圧勝。残る1議席を共産党新人と民主党で昨年末の総選挙で落選した北神圭朗(きたがみ・けいろう)さんが争う。北神さんはワシントン生まれの、保守系議員で、前原さん、山井さんらの小選挙区勝ち上がりの2議員が一生懸命応援しています。

【大阪選挙区 梅村聡】



 定数4。自民党が先行し、ご当地の維新の会、さらに公明党までが当選確実。残る1議席を共産党新人と民主党現職の梅村聡(梅村さとし)さんが争うが、梅村さんは現在次点で落選の危機。梅村さんはお医者さんで、過去6年間に医療報酬や生活保護の改革で実績をあげていて、厚生労働大臣政務官を務めました。ここで議席をとらないと、この先、大阪の民主党は存亡の危機になる可能性があります。

 梅村さとしさんは、けさのメルマガで次のように語っています。

「皆さま、おはようございます。
大阪府選挙区・参議院議員候補の梅村さとしです。

全力疾走を続けているこの選挙戦、7月21日の投票日まで残された時間はあと2日、48時間です。
私、梅村さとしは、全身全霊、火の玉となっています。しかし、かつて経験したことのない危機感、いや「危機そのもの」を痛切に感じる最終盤となっています。今私は、政治家として大きな岐路に立たされています。

猛暑の中、昼夜を分かたずご支援いただいている皆さまのお力添えで、私は生かされているのだと実感しています。残されたわずかな時間、勝利に向けて、どうかあとひと押し、あと一票の積み上げ、投票行動の最後までの徹底をお願します。梅村さとし、魂を込めての要請であります。」

【兵庫選挙区 辻泰弘】



 定数2。自民党の鴻池さんがトップ確実で、残り1議席を維新の会公認で元ABC(朝日放送)アナウンサーで「おはようコールABC」キャスターだった清水貴之(しみず・たかゆき)候補と、3期目をめざす民主党の元厚生労働副大臣の辻泰弘さんが争っています。 昨年末の衆院選で、維新は兵庫県内で清水候補(兵庫4区で出馬)を含めて小選挙区全敗しているほか、清水候補は昨年の衆院解散当日の11月16日の岡田副総理の記者会見にテレビ朝日モーニングバードリポーターとして質問しておりフラフラしている印象。連合と地方議員が推す辻さんは勢いが増しています。

 このように、6人とも「暮らしを守る力になる」候補者です。

 しっかりと働きかけをしましょう。

 今できなくて、3年後にできるでしょうか。やるなら、今でしょ。

 自民党支持が増えている若者への一声も大事です。

【追記 2013年7月19日(金) 午前11時半】

 私は、午前9時台の1時間だけで、東京3人、神奈川3人電話しました。一方、埼玉では1人固定電話が変更になっていて、「どうしてるのかな」と思いを馳せました。これを機会にしっかりと確認しましょう。

【追記おわり】 


拡散)動画「投票前に見てほしい - 民主党 3分の主張」

2013年07月18日 19時40分37秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

 民主党は「投票前の見てほしい 民主党3分の主張」をYouTubeで発表しました。民主党は節約のため、第23回参院選TVCMを流していません。忙しい人は後で見てもかまいません。それよりも、ぜひ、土曜日の午後11時59分59秒までに、シェア、リツートなどで拡散してください。

 ドンドン拡散しましょう!!!




 ◇

 連合も古賀伸明会長のメッセージ動画をFaceBookで発表しました。 

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新潟県にかえった風間直樹前外務政務官「北朝鮮拉致に我が国の本質が潜んでいる」10年前の県議会議事録

2013年07月18日 05時54分24秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

[写真]ジェンキンスさんと民主党の風間直樹さん、2013年4月15日。

 民主党穏健なる保守派のホープ、風間直樹(風間なおき)さんは、6年前は全国比例で初当選しましたが、第23回参院選はふるさと新潟県選挙区(定数2)から立候補しています。


 その風間さんは、2012年10月2月、民主党第1次与党期最後の内閣(7奉行内閣)で念願の外務大臣政務官として政府入りしましたが、衆院選での国民の審判により、12月26日外務省を去りました。

[写真]志半ばで外務省を去る風間政務官、2012年12月26日(水)。


[写真]風間直樹さんと野田佳彦前首相、2013年6月25日(火)、参議院議員 風間直樹フェイスブック(FB)ページから。

 風間候補は当時の玄葉光一郎外相から応援を受けました。7月15日です。 

 

 このなかで、10分00秒過ぎ、風間さんは次のように語っています。

 「玄葉さんも私も外務省で、TPP交渉の現場を見てきました。すさまじいですよ、アメリカの要求。これは「お互いに紳士的に話し合おう」という交渉じゃないんです。あくまでも、『アメリカの要請にしたがいなさい』という交渉なんです。」

 こういう生の声を野党第1党候補から聞けるようになったのが、今度の参院選におけるエポックメーキング(画期的、歴史を区切る)な出来事です。ただたんに「TPP反対」を叫ぶ旧来型野党とは明らかに違います。

 風間さんは演説を次のように締めくくりました。

 「私は曲がったことが嫌いです。理の通らないことは風間直樹はゼッタイに首をタテに振らない。その私の姿勢、国益をかけてこの選挙に臨んでいきます」

 風間さんは46歳ですが、玄葉さんは当選7回49歳。与党・自民党に結党以来「7期49歳の外相経験者」はいません。第2位以降の野党にもいません。

 それが民主党のフロンティアなんです。

 ◇



 さて、新潟に戻った風間さん。

 拉致被害者の曽我ひとみさんの旦那さんであるジェンキンスさんとの写真、冒頭に載せました。曽我夫妻が日本・新潟・佐渡島に戻ったのは2004年ですが、その前年、風間直樹・新潟県議当時36歳は、県議会で拉致問題について質問していました。

 私も新潟県議会議事録を読んだのは初めてですが、ネット選挙運動解禁ということもあり、少しでも多くの方に、7月21日(日)午後8時の投票終了までに読んでいただきたいと存じます。

 この中で、風間さんは石川県での久米裕さん拉致事件に関して警察庁長官賞を受けたのに、そのことを福田赳夫内閣が公表しなかったことから、その後の横田めぐみさん、蓮池さん奥土さん拉致事件を招いてしまったと指摘。北朝鮮の「万景山峰号」を検査すべきだとの考え(現在は入港禁止法と国会の了承にもとづき入港禁止中)を示しています。

 風間直樹、新潟県議、10年前、36歳、の議事録です。

新潟県議会議事録から引用はじめ] 

平成15年  2月定例会 本会議 02月28日-一般質問-05号

◆風間直樹君 4年間の総括ということで質問をさせていただきます。

(中略)

 続いて、北朝鮮有事の際の危機管理、そして拉致事件につき触れさせていただきたいと思います。問題の性質上、多少踏み込んだ表現をすることがあるかと思いますが、その点につきましてはお許しを頂きたいと存じます。

 私が4年前にこの拉致問題解決への努力を多くの方々とともに始めたとき、その大きなきっかけとなりましたのは横田めぐみさんの御両親、蓮池薫さんの御両親とお会いしたことでありました。
 先般、岡山県で幼い2人の姉妹が行方不明になる事件がありましたが、あのとき地元の消防、警察あるいは町内会の捜索が御承知のように二、三週間続いたわけであります。その後、こうした捜索が打ち切られた後に姉妹の遺体が発見されたわけであります。

 実は、横田さん、あるいは蓮池さんの御家族も、当初それぞれの子供さんが行方不明になった直後、地元の消防、警察あるいは町内会の捜索が続き、それが終了した後、御家族は到底それであきらめることができず、それぞれお母さんが新潟市内の海岸線、あるいは柏崎市の海岸線を長いさおのような棒を持ち、子供の名前を叫びながら探して回ったとのことであります。私は、そのときの具体的な情景を教えていただき、大変胸を揺さぶられる思いがいたしました。この思いが私が拉致問題の解決にこれまで懸命に取り組んできたスタートとなったわけであります
 

 さて、昨年の小泉内閣総理大臣訪朝の後、北朝鮮が拉致を認め、それ以来、我が国の報道の中では多数のこの拉致、北朝鮮に関する報道がなされております。しかし、こうした多くの報道に埋没をせず、私ども政治に携わる者が今ここでしっかりと確認をしなければならないのは、私たち日本の政治にとり、外交上北朝鮮に対する上での目的は、まず拉致された全被害者の救出にあり、2点目に北朝鮮の我が国に対する軍事的な脅威から私どもの国を守るということ、このことであると思うのであります。私個人的には、こうした我が国の国益を守る上で、北朝鮮の現在の体制の転換、あるいは体制の崩壊を実現しなければならないと考えるものであります。

 先般、知人であります評論家の金美鈴さんとこの件をめぐりお話しする機会を得ました。金さんは、御承知の方もいらっしゃるかと思いますが、早稲田大学に留学をし、そのまま当時の国民党独裁政権下にあった台湾の民主化を進めるために日本に亡命をし、この運動を進めてきた方であります。

 当時、恐らく昭和30年代のことだと思いますが、台湾から多くの留学生が日本に来る、あるいは日本を経由し、アメリカに留学をする。そうしたときに金さんの御主人である周英明さんは、これらの友人に自分が編集している「台湾青年」という民主化推進のための機関誌を読んでほしいと渡したそうであります。そのとき、ある留学生の1人がそれを読むことを望みながらも、それを受け取ることを拒否した。なぜかといいますと、それを受け取り、読んだ後に捨てた場合に、日本国内にあっても、あるいは留学先のアメリカ国内にあっても、当時の台湾の国民党の捜査機関の手が及ぶことを恐れたからそうであります。「自分は、この雑誌をもらうことはできない。もらったならば、捨てるときには割りばしでこの冊子をつかんで捨てなければならない」、この一言が金美鈴さんの頭には強く今も残っているとのことでありました。

 私は、5人の被害者が日本に帰国をした後、日本国内で一たん北朝鮮にこれらの人々を戻すべきかどうかという議論が出たことがあり、このときに日本人がいま一度北朝鮮の独裁体制の恐ろしさ、その本質というものを見きわめる必要があると考えたのであります。

 拉致発生から25年になります。前回12月の県議会連合委員会におきまして、我が党の斎藤議員が石川県で起きました久米裕さんの拉致事件を取り上げられました。あのときに、斎藤議員が触れられましたように、この事件においては当時の石川県警が警察庁の長官賞を捜査への功労として受賞しています。しかし、この受賞は当時政府、警察庁内部でも極秘とされました私は、なぜ当時の政府、警察庁内部でこれが極秘とされたのか、そこにこの拉致事件の実は我が国におけるやみの深さ、本質が潜んでいると考えるものであります。

 警察庁は、恐らく当時の無線傍受の記録を今なお持っているのではないかと私は推測をしております。同時に、それらの報告を受けていたはずである当時の福田赳夫内閣、なぜこの福田内閣が拉致事件の発生を公にし、その2か月後に起きた横田めぐみさんの拉致事件、翌年に起きた蓮池さん、奥土さんの拉致事件を防ぐことができなかったのかと思いますと、じくじたる思いを禁じ得ないのであります。

 こうしたことを裏づけるように、1988年には当時の梶山静六自治大臣が国会において、日本人の拉致事件は北朝鮮による疑いが極めて濃厚という答弁をしております。これらの経緯を踏まえ、私は以下の4点を考えるとき、我が国における拉致事件のやみ、それが30年近くにわたり解決されなかった本質に迫ることができるのではないかと思うのであります。以下、4点につき事実を述べさせていただきます。

 まず、去る1990年の5月、当時の金丸信自民党副総裁を団長とする北朝鮮訪問団の実施が発表されました。同じ5月、大韓航空機爆破事件の容疑者であった金賢姫、この金賢姫に日本人の教師役として日本語を教えたとされる埼玉県在住であった田口八重子さん、李恩恵こと田口さんが拉致された事件、この実行犯宅と在日本朝鮮人総連合会への家宅捜索令状を警視庁は取り、その執行直前だったわけであります。この執行が実はストップをされた。同じ5月、在日本朝鮮人総連合会の元幹部が外国人登録法違反で、これも捜査をされる寸前でありました。これにもストップがかけられた。

 そして、この年の10月に金丸氏は超党派で訪朝し、当時の北朝鮮の金日成主席との会談を終えて帰国をするわけであります。この訪朝では、兵庫県の有本さんの御両親が娘さんが北朝鮮に拉致された疑いが濃厚であるとのことで、娘さんから来た手紙を添え、金丸氏に交渉でこの件を取り上げるよう要望したものの、一切交渉では触れられなかったのであります。

 この訪朝から時間を置いた今日、実はこのときに何が起こったのかが明白になりつつあります。

 まず、皆様の御記憶を思い出していただきたいのでありますが、金丸氏の個人事務所に捜査が入ったとき、金丸事務所の金庫から出てきたものが一体何であったか。金の延べ棒であります。そして、核心はこの金塊に刻印がなかったという事実であります。御承知のように、世界じゅう刻印のない金の延べ棒が流通しているのは、唯一北朝鮮のみだそうであります。

 その後、警察庁あるいは警視庁の関係者より、1990年5月の田口さんの捜査の執行直前のストップ、あるいは在日本朝鮮人総連合会の幹部、外国人登録法違反の捜査のストップ、これはすべて金丸氏からのものであったことが明らかになったのであります。

 さて、昨年ある雑誌に代議士の小池百合子さんが寄稿をされています。細川政権当時、アメリカのクリントン政権は、日本政府に対し渡した北朝鮮に関する機密情報が政府内部から北朝鮮に流出しているとの疑念を深め、細川氏が訪米の際、クリントン大統領より、この点についての厳重な抗議と内閣におけるある処分を求められたとの記事が出ています。当時の官房長官が北朝鮮に対し機密情報を流していたとの事実、このことが書かれているのであります。一体このことが何を意味するのか。当時の官房長官は、御承知のように、今政治家としての職にはありません。その政党もございません。しかし、私どもはそこで起きたことに今目を向けなければならないのであります。

 そして、4点目の事実、昨年、日本経済新聞の元記者である杉嶋氏が北朝鮮に旅行中、抑留逮捕され、2年間、現地で拘置されるという事件が起きました。これは、杉嶋氏が記者として北朝鮮を訪問する中で撮影したさまざまなビデオあるいは写真を帰国後、内閣調査室、あるいは日本の公安当局に協力を求められ、情報提供ということで協力をした、その内容に基づき北朝鮮側に拘留されたものであります。

 昨年のある雑誌に、この杉嶋元記者の手記が載っているのでありますが、私がそれに目を通し驚愕を禁じ得なかったこととは、杉嶋氏が信頼をし、渡した内閣調査室と公安当局あての資料、ビデオ、写真等がすべて北朝鮮当局の手に渡っていたということであります。

 以上の4点の事実を考える場合に、私は今我々政治家、そして国民が我が国で起きたこの拉致事件の真の核心の部分は何かを考える場合、それはすなわち北朝鮮の影響力が我が国国家中枢にまで浸透していたという事実にほかならないと思うのであります。

 私は、こうしたことから、まず我が県における万景峰号の入港停止など、我が国の国益を著しく疎外する事件に際し、私ども政治家が全力で取り組まなければならないということ、さらに多くの北朝鮮工作員が日本に潜入をしながら逮捕もされず、再び出国をし、さらに入国をしてくる。その根源に工作員防止法、スパイ取締法の不在があるという事実、このことを直視をし、対応しなければならないと考えるのであります。

 これは、私の一つの疑念でありますが、県当局が万景峰号の入港に関し、港湾法を子細に検討され、そしてそれが不可能だという結論を出していらっしゃる。しかし、この港湾法という法律以外に県当局の判断に影響を与える何らかの出来事がなかったのかどうか、私は今後もこの点を注意深く見詰めていきたいと思うのであります。

 昨年6月、フィリピンのイスラム系原理主義テロ組織アブサヤフに拉致をされましたアメリカ人の宣教師夫妻2名、そしてフィリピン人1名、計3名が半年間にわたりアメリカ国軍の特殊訓練を受けたフィリピン軍の手による救出作戦に際し、残念ながら2人が死亡し、1人が救出をされたという事件がありました。
 私の手元に在日アメリカ大使館のホームページから印刷をしましたものがあります。これは、この人質救出事件に際し、アメリカ政府がアメリカ国民、そして世界じゅうの各国民に対し、どのようなメッセージを送っているかという証左であります。

 私は、国民がその国に税金を納め、みずからの生命の安全と財産の保持を国にゆだねている以上、150名以上の日本人が拉致されている我が国にあって、やはり国家がこの国民の救出にまず第一義的に当たることが不可欠だと考えるのであります。そして、そうした意味でアメリカにそうした精神があるということをいささかうらやましく思うのであります。
 
 さて、お尋ねをいたします。

 現在、北朝鮮はイラク攻撃前ということもありまして、アメリカに対し大変な挑発活動をしております。とりわけ核施設の再稼働等の動きは、我が国の安全保障に与える影響が極めて大きい。万が一北朝鮮の有事になった場合、我が県として、あるいは県警として、さらに政府としてどのような対応策、準備策を講じているのかが県民、国民の気にかかるところであります。

 仮に有事の際、日本海側の海岸に多くの北朝鮮難民が流れ着いた場合、本県ではこの難民船の漂着にどのような対応をされるのか、また県警としてはどのような準備態勢を整え、対応をお考えになっているのか、お尋ねをいたします。

 4年間、この拉致事件、そして北朝鮮問題につきましては、一貫して取り組みをさせていただきました。その根底には、朝鮮半島の動きが我が国の安全保障、あるいは日本国内の政治、政局に大きな影響を与えるという歴史的な経緯がございます。古くは日露戦争しかり、あるいは征韓論しかり、この朝鮮半島へどのような勢力が政治的なパワーを占めるかにより、我が国の将来には大きな影響が及ぶ。まさに戦後57年を経た今日、そのときが再び来つつあると私は考えるのであります。こうした認識に基づき、以上の北朝鮮有事関係のことをお尋ねをさせていただきたいと存じます。

(後略)

◎警察本部長(加地隆治君) 風間議員の一般質問にお答えいたします。
 本県海岸に難民船が漂着した場合の県警察の対応についてでありますが、いわゆる半島有事の際の危機管理につきましては、御指摘の大量避難民の問題を含めまして、国全体で対応すべき重大な事案になると思われます。
 したがいまして、その準備につきましても警察庁、管区警察局を初め、海上保安庁、入国管理局、自衛隊等と密接な連携を図りつつ、的確な対応をとれるよう対応してまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。

[引用おわり] 

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全国比例)石井一さんを「参議院の父」に

2013年07月17日 21時27分13秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

[写真]東京・巣鴨を遊説する石井一・第23回参院選全国比例候補者、2013年7月17日、石井一フェイスブックFBから。

 私が心より尊敬してやまない、石井一先生。

 経世会(自民党竹下派)→改革フォーラム21(自民党羽田派)→新生党→新進党→国民の声→民政党→民主党と私とまったく同じ党籍を歩む永遠のシンドバッド

 かような事情から、私としても当選してもらわないとさみしいです。

 第23回参院選立候補者では全国比例では最年長。選挙区では、泡沫で80歳の立候補者がいますが、当選圏内では最年長。

 非改選でも1歳下の片山虎之助さんをおさえて、最年長議員になる見通しになりました。


[写真]1969年(昭和44年)、国会に初登院した石井一さん、石井一さんフェイスブック(FB)から。

 この獅子のような青年代議士が44年後に、英国流に言えば、Fataher of the House、参議院の父へ。

 不出馬の草川昭三・参議院議員(昭和3年1927年8月16日生まれ)から当選すれば石井一さん(昭和9年1934年8月17日生まれ)が最年長となります。残念ながら、天皇陛下(昭和8年1933年12月23日生まれ)より年長者は参議院からいなくなってしまいます。

 最年長になれば、8月2日(金)の見通しの、議長・副議長選挙後に、全議員を代表して、ピンさんが新議長・副議長を祝い、前議長・副議長をねぎらうことになるのだろうと思います。

3年前の議長・副議長就任後の議事録から引用はじめ]

○草川昭三君 私は、年長のゆえをもちまして、議員一同を代表し、ただいま就任されました新議長並びに新副議長に対しましてお祝いの言葉を申し上げ、あわせて、退任をされました前議長並びに前副議長に御礼を申し上げたいと存じます。

 西岡武夫君は議長に当選をされ、尾辻秀久君は副議長に当選をされました。私ども一同、衷心より祝意を表する次第でございます。
 皆様も御存じのとおり、御両君は、長年にわたって豊かな議会運営の御経験を重ねてこられました。卓越した御見識をお持ちで誠実なお人柄の御両君が本院を代表する議長並びに副議長に就任をされましたことは、御同慶に堪えないところでございます。
 御両君におかれましては、公正かつ民主的な議会運営に当たられ、本院の権威高揚のため、一層のお力を発揮されますようお願いを申し上げまして、お祝いの言葉といたします。
 次に、江田前議長並びに山東前副議長に対しまして、一言お礼を申し上げます。
 御両君におかれましては、平成十九年の御就任以来、大きく変動する政治状況の中で、本院運営の重責を担われました。ここに、御両君の御労苦に対し深甚なる謝意を表するとともに、今後とも、御自愛の上、議会政治発展のため、御活躍くださるようお願いを申し上げまして、御礼の言葉といたします。
 ありがとうございました。(拍手)

[引用おわり]

 このように、石井一最年長議員が登壇する姿を楽しみにしています。

 任期満了時には84歳となります。仮に天寿を全うしても、全国比例なのですみやかに次点が繰り上げ当選して議員の仕事をするとうのも非拘束名簿式のすぐれた点です。

 

 石井一さんが最年長議員としてにらみをきかすのが、二大政党と参議院の機能安定にとって、かけがえのない財産になるのです。

 2枚目(全国比例)は民主党の2番目(名簿の右から2人目=あいうえお順)の「石井一」へ。

 石井一を参議院の父にすることが政治の安定です。

3年前の参議院議長選挙の議事録から引用はじめ]

(前略)

○副議長(山東昭子君) 第百七十五回国会は本日をもって召集されました。
 これより会議を開きます。
 日程第一 議長の選挙を行います。
 投票は無名投票でございます。議席に配付してあります無名投票用紙に被選挙人の氏名を記入して、白色の木札の名刺とともに、御登壇の上、投票を願います。
 氏名点呼を行います。
   〔参事氏名を点呼〕
   〔投票執行〕
○副議長(山東昭子君) 投票漏れはございませんか。──投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。
   〔投票箱閉鎖〕
○副議長(山東昭子君) これより開票いたします。投票を参事に点検させます。
   〔参事投票及び名刺を計算、投票を点検〕
○副議長(山東昭子君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数        二百三十九票  
 名刺の数もこれと符合いたしております。
 本投票の過半数は百二十票でございます。
  西岡武夫さん       百三十九票  
  江口克彦さん         十一票  
  尾辻秀久さん          一票  
  白票            八十八票  
 よって、西岡武夫さんが議長に当選されました。
   〔拍手〕
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔参事 議長西岡武夫君を演壇に導く〕
○副議長(山東昭子君) ただいま議長に当選されました西岡武夫さんを御紹介いたします。
   〔拍手〕
○西岡武夫君 一言ごあいさつ申し上げます。
 ただいま、皆様の御推挙によりまして、参議院議長の重責を務めさせていただくことになりました。誠に身に余る光栄に存じますとともに、その責任の重大さを痛感をいたしております。
 もとより微力ではございますが、公正公平を旨とし、新たな局面を迎えた本院の円滑なる運営に努め、本院が二院制の下における役割と使命をより一層果たしていけるよう、全力を尽くしてまいる所存でございます。
 皆様方のより一層の御支援、御協力を心からお願い申し上げまして、就任のごあいさつとさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)
   〔議長西岡武夫君議長席に着く〕
     ─────・─────
○議長(西岡武夫君) 議事を続けます。
 日程第二 議席の指定
 議長は、本院規則第十四条の規定により、諸君の議席をただいまの仮議席のとおりに指定いたします。
     ─────・─────
○議長(西岡武夫君) ただいま副議長山東昭子君から辞任願が提出されました。
 辞表を参事に朗読させます。
   〔参事朗読〕
   辞 任 願
 先般の通常選挙により参議院は議員の半数が改
 選されました よって改選後初の国会が召集さ
 れたこの機会に参議院副議長を辞任いたしたい
 のでお願い申し上げます
   平成二十二年七月三十日
         参議院副議長 山東 昭子 
  参議院議長 西岡 武夫殿
○議長(西岡武夫君) 副議長の辞任を許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西岡武夫君) 御異議ないと認めます。
 よって、許可することに決しました。
     ─────・─────
○議長(西岡武夫君) これより副議長の選挙を行います。
 投票は無名投票でございます。議席に配付してあります無名投票用紙に被選挙人の氏名を記入して、白色の木札の名刺とともに、御登壇の上、御投票を願います。
 氏名点呼を行います。
   〔参事氏名を点呼〕
   〔投票執行〕
○議長(西岡武夫君) 投票漏れはございませんか。──投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。
   〔投票箱閉鎖〕
○議長(西岡武夫君) これより開票いたします。投票を参事に点検させます。
   〔参事投票及び名刺を計算、投票を点検〕
○議長(西岡武夫君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百四十票  
 名刺の数もこれと符合いたしております。
 本投票の過半数は百二十一票でございます。
  尾辻秀久君       二百三十五票  
  白票              五票  
 よって、尾辻秀久君が副議長に当選されました。
   〔拍手〕
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔参事 副議長尾辻秀久君を演壇に導く〕
○議長(西岡武夫君) ただいま副議長に当選されました尾辻秀久君を御紹介いたします。
   〔拍手〕
○尾辻秀久君 ただいま、皆様の御推挙により、副議長の重責を務めさせていただくこととなりました。誠に光栄に存じます。
 今日、参議院に課せられた使命は極めて重要なものがあり、微力ではございますが、中立公正を旨とし、西岡議長を補佐して、本院の円満なる運営に努めるとともに、本院の使命達成のため、全力を尽くしてまいる所存でございます。
 皆様方の一層の御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げまして、簡単ではございますが、就任のごあいさつとさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)
○議長(西岡武夫君) 草川昭三君から発言を求められました。この際、発言を許します。草川昭三君。
   〔草川昭三君登壇、拍手〕
○草川昭三君 私は、年長のゆえをもちまして、議員一同を代表し、ただいま就任されました新議長並びに新副議長に対しましてお祝いの言葉を申し上げ、あわせて、退任をされました前議長並びに前副議長に御礼を申し上げたいと存じます。
 西岡武夫君は議長に当選をされ、尾辻秀久君は副議長に当選をされました。私ども一同、衷心より祝意を表する次第でございます。
 皆様も御存じのとおり、御両君は、長年にわたって豊かな議会運営の御経験を重ねてこられました。卓越した御見識をお持ちで誠実なお人柄の御両君が本院を代表する議長並びに副議長に就任をされましたことは、御同慶に堪えないところでございます。
 御両君におかれましては、公正かつ民主的な議会運営に当たられ、本院の権威高揚のため、一層のお力を発揮されますようお願いを申し上げまして、お祝いの言葉といたします。
 次に、江田前議長並びに山東前副議長に対しまして、一言お礼を申し上げます。
 御両君におかれましては、平成十九年の御就任以来、大きく変動する政治状況の中で、本院運営の重責を担われました。ここに、御両君の御労苦に対し深甚なる謝意を表するとともに、今後とも、御自愛の上、議会政治発展のため、御活躍くださるようお願いを申し上げまして、御礼の言葉といたします。
 ありがとうございました。(拍手)
○議長(西岡武夫君) 江田五月君から発言を求められました。この際、発言を許します。江田五月君。
   〔江田五月君登壇、拍手〕
○江田五月君 退任に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
 ただいまは、議員の皆様を代表して草川昭三先生から身に余るお言葉をいただき、誠にありがとうございました。
 議長としての三年間、参議院は激動の渦中にありましたが、山東副議長を始めとする議員の皆様方に多大な御協力をいただき、心から感謝申し上げます。
 参議院は、今その在り方が改めて問われています。新たに御当選されました西岡議長、尾辻副議長には、広く国民世論にこたえられるよう、更に一層参議院改革を精力的に進められることと存じます。私も一議員として力を尽くすことをお誓いし、お礼のごあいさつといたします。
 ありがとうございました。(拍手)
○議長(西岡武夫君) 山東昭子君から発言を求められました。この際、発言を許します。山東昭子君。
   〔山東昭子君登壇、拍手〕
○山東昭子君 退任に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 副議長の任を務めさせていただきまして以来三年間、江田前議長始め議員の皆様方には格別の御指導、御鞭撻、また御協力をいただきまして、誠にありがとうございました。
 また、ただいまは、草川昭三先生より御懇篤なるお言葉をいただき、重ねて厚く御礼を申し上げる次第でございます。
 今日、参議院に課せられた使命と国民からの期待感は、非常に大きなものがあります。在任中も、いわゆる衆参のねじれなどの状況の中、様々な事態に直面し、反省することも多々ございました。これからは、更なる英知を結集して、政争に流されず論議する参議院、そして、充実した審議、調査の中から建設的な合意形成を行える参議院を是非とも実現していかなければならないと確信をいたしております。
 折しも、本年は議会開設百二十年に当たり、今日、我が国は内外共に多事多難でございます。私も、これら解決を迫られる諸課題に全力で取り組みつつ、今後とも、本院の機能発揮、そして使命達成のため、更に力を尽くしてまいる所存でございます。
 皆様方には、今後ともなお一層の御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げまして、御礼のごあいさつとさせていただきたいと存じます。
 本当にありがとうございました。(拍手)

(後略)

[引用おわり] 

英国議会議事録(ハンサード)から引用はじめ]

(前略)
House of Commons

Tuesday 18 May 2010

The House met at half-past Two o'clock

http://www.publications.parliament.uk/pa/cm201011/cmhansrd/cm100518/debtext/100518-0001.htm#1005181000002

Election of Speaker
Sir Peter Tapsell (in the Chair): Under the terms of Standing Order No. 1A, I am now required to ascertain whether Mr John Bercow is willing to be chosen as Speaker. I call Mr John Bercow.

(中略)

Election of Speaker

Sir Peter Tapsell (in the Chair): Under the terms of Standing Order No. 1A, I am now required to ascertain whether Mr John Bercow is willing to be chosen as Speaker. I call Mr John Bercow.

2.49 pm

John Bercow (Buckingham) (Ind): Thank you, Sir Peter, and welcome to your role as Father of the House. It was a privilege to serve as Speaker for the past 10 months and it would be an honour to serve again in this Parliament. I would discharge my duties impartially, not just between parties, but between individual Members. Above all, I would defend the rights of Back Benchers to hold the Government to account and to champion the causes dear to their hearts. For better or for worse, I have become known for insisting on short questions and short answers. Sometimes a short speech is also appropriate, so I shall leave it there in order to demonstrate that once in a while, at least, I do practise what I preach. Colleagues, thank you.

Jim Sheridan (Paisley and Renfrewshire North) (Lab): On a point of order, Sir Peter. May I ask a procedural question? This is an extremely important time for this House and for its democratic future. We are in the process of electing a Speaker without having the opportunity of understanding or hearing what his views are on the long-term future of this House. May I therefore ask what safeguards are in place should the Speaker decide to change the constitution of our country, either to consolidate or indeed to stabilise the Opposition or his position? What are the criteria required to support any such moves, for example, the 55% provision that the Government wish to embrace-it is thereby known as the Mugabe question?

Sir Peter Tapsell (in the Chair): The hon. Gentleman has made his point and I am sure that it will have been heard, but it is not a point of order for me to deal with under the Standing Orders. The House will have other opportunities to debate these matters.

(後略) 

[引用おわり]


自民党員は敵に塩を送れ! 閣僚待望組を大量につくると政権は長持ちしない

2013年07月17日 07時28分14秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

[写真]武田信玄像、当家蔵、筆者撮影。

 共同通信の世論調査(14日~16日)によると、選挙区で41・3%、比例区で38・7%が投票先を決めていないようです。

 産経新聞・フジテレビ終盤情勢では、東京選挙区(定数5、20名立候補)で「有権者5割以上」が投票する候補者はおろか、政党すら決まっていないそうです。

 ただ第22回参院選に関する明るい選挙推進協会の事後調査(リンク先、PDF http://www.akaruisenkyo.or.jp/wp/wp-content/uploads/2012/07/22sangaiyo.pdf)によると、前回のこの時期もほぼ4割強が投票先を決めていません。事後調査に回答者に限った投票率は79・3%だったので、それを補正すると、投票者のうち、きょうと同じ「残り5日間(投票日含む)」の段階で35%は決めていませんでした。そして、投票者の8・7%は、「当日」に投票先を決めています。


[画像]3年前の参院選で投票先を決めた日、明るい選挙推進協会、第22回参院選調査結果から。

 自民党員は、向こう3年間、あるいは政権運営を持続的にやっていく方法を考えなければなりません。しかし、政権交代ある政治で、民主党側の衆参議員に閣僚経験者が増えたことから、逆に自民党では入閣待望組が渋滞する状況になっています。

 参議院自民党では、当選3回18年務めた鈴木政二さん、谷川秀善さん、松村龍二さんが閣僚経験のないまま不出馬、引退します。とくに、国会対策に汗をかいた鈴木さんが閣僚経験なく引退するとは驚きです。

 第23回参院選に出馬している自民党の現職でも仮に当選すれば4期生の橋本聖子さん、世耕弘成さん、武見敬三さんが未入閣です。
 仮に当選すれば3期生になる有村治子さん、大江康弘さん、愛知治郎さん、伊達忠一さん、松山政司さん、吉田博美さんらも閣僚予備軍になります。3年先輩になる非改選3期生は7名いますが、岩城光英さん、脇雅史さんらだれも入閣していません。

 衆院経験者では、仮に当選すれば、現職の衛藤せい一さん、衆院元職の木村義雄さん、金子善次郎さん、あるいは非改選の金子原二郎さんが閣僚待望組にひしめいてきます。

 で、それに先立ち、自民党員にわかってほしいのは、衆院の現状です。

 連続当選8回生の山口俊一さんはいまだ財務副大臣。宮地和明さんも8期生です。

 衆院7期生では、坂本剛二さん、山本公一さんの2名が未入閣。

 衆院6期生では、河野太郎さん、平沢勝栄さん、山本幸三さんら16名が未入閣です。

 衆院5期生では、小渕元国務相(現財務副大臣)、新藤総務大臣、小野寺防衛大臣が入閣しているのに、22名が未入閣。

 衆院8期生と言えば、民主党では岡田さんが副総理、外相を経験しましたが、同じく連続当選8回の山口さんは党の要請で比例転出した経験もあるのに未入閣で、財務副大臣です。5月14日の衆院本会議で「それでは、お許しをいただきまして、私の方から答弁をさせていただきたいと思います」と異例の副大臣答弁を果たしました。周りが気をつかっているようです。財務省の大臣は首相経験者、相方の副大臣は閣僚経験者です。が、意地悪く言えば、当選5回39歳の小渕副大臣と同格におしとどめられているという見方もでき、本人がもっても周囲にひずみができるかもしれません。

 6期生の「河野太郎・平沢勝栄・山本幸三」トリオは、自民党の強さの象徴です。が、この3人を同時に入閣させるとすると、どういう配置がありえるでしょうか、ありません。1人ずつ1年間ずつ閣僚を経験させるために、内閣改造を繰り返すのでしょうか。 6期には、木村太郎さん、小此木八郎さんら首相側近グループもいて、バランスは難しい。

 つまり、大量に「自民党国会議員経験者」をつくってしまうと、3年間で内閣改造を繰り返しても、全員は入閣させらない状況になります。大臣になりたくない議員もいるでしょう。しかし、「大臣になりたくない」のなら、何が目的で国会議員になろうとしたのでしょうか。各種団体の利益の用心棒になるためでしょうか。

 一方、複数区で当落を争っている民主党公認候補は、いずれも大臣未経験者です。それでいて、ほぼ全員が副大臣・政務官経験者です。年齢も若い。そして、6年前は野党だったので、野党の間に大臣になりたいと言い出す候補者は後援者はいません。

 自民党員は、自民党政権を少なくとも3年間、持続可能なものにするのならば、ここで敵に塩を送る。比例区は民主党公認候補に投票する。そうすると、閣僚待望者、副大臣待望者、政務官待望者を多少選別して置いた方が自民党政権は長持ちすることにつながります。やはり、皇居に参内すると、並び順や、服装コード、大先輩の勲章などをみていると、大臣・副大臣や、国会の委員長になりたくなるものなんですよ。

 しかも、自民党の閣僚待望組はすでに60歳を超えている人が多いです。参院大勝なら安倍内閣は内閣改造圧力に立ち往生するでしょう。安倍晋太郎さんを若死に追いやったそういった自民党内のストレスは、民主党に分担させてしまう。 敵に塩を送ることで、上杉家は、五大老になりました。米八俵の精神とは、自民党をあまり勝たせないことです。


菅直人元首相が「福島原発への海水注入」安倍晋三首相を訴える&第1次安倍所信表明の謎の言葉

2013年07月16日 21時33分12秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

[写真]菅直人元首相と安倍晋三首相、菅Twitter安倍Twitterそれぞれのプロフィール画像から。

 「ネット選挙解禁」という表現だと「インターネットで投票ができる」という思う人が多いようです。「インターネット選挙運動解禁」になりますが、やはり「運動」だけあって、菅直人元首相が元気。Twitterで福島原子力発電所の海水注入による、当事者同士の証言の食い違いについて、つるし上げ状態になっていましたが、菅さんかえって元気になって、民事事件として、安倍晋三首相を提訴したようです。ちなみに、15年前の参院選は投票しめきり時刻が「午後6時→午後8時」になるという大きなルールチェンジ(公選法改正)があり、菅さん率いる民主党は、まさかの大逆転勝利をつかみとりました。やはり、運動のルールチェンジに元気になる菅直人。まさに存在証明、唯一のとりえです。総理経験者が有権者からの質問で選挙中にここまであつくなったのは、1890年の第1回総選挙以来、はじめてと思われます。きょうは、自由民権(政治を国民の手に取り戻す)運動の新しい節目の日です。 


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 菅さんが問題視している、安倍晋三さんのメールマガジンのホームページ版の記述は次の通り。

 [安倍晋三さん公式ホームページから引用はじめ]

『菅総理の海水注入指示はでっち上げ』

最終変更日時 2011年5月20日

福島第一原発問題で菅首相の唯一の英断と言われている「3月12日の海水注入の指示。」が、実は全くのでっち上げである事が明らかになりました。

複数の関係者の証言によると、事実は次の通りです。

12日19時04分に海水注入を開始。
同時に官邸に報告したところ、菅総理が「俺は聞いていない!」と激怒。
官邸から東電への電話で、19時25分海水注入を中断。
実務者、識者の説得で20時20分注入再会。

実際は、東電はマニュアル通り淡水が切れた後、海水を注入しようと考えており、実行した。
しかし、 やっと始まった海水注入を止めたのは、何と菅総理その人だったのです。

この事実を糊塗する為最初の注入を『試験注入』として、止めてしまった事をごまかし、そしてなんと海水注入を菅総理の英断とのウソを側近は新聞・テレビにばらまいたのです。

これが真実です。

菅総理は間違った判断と嘘について国民に謝罪し直ちに辞任すべきです。

[引用おわり]

 ということで、私は官邸に入る取材パスのようなものがありませんので、どちらが正しいか、分かりません。ひとつ、官邸内で取材していた多くの友人に聞くと、1人評判の悪い民主党政治家がいてなにかあったのだろうと思いますが、それは、菅さんでも、枝野さんでも、細野さんでも、馬淵さんでも、仙谷さんでもない人物です。

 きょうたまたま、畑村洋太郎さんの『失敗学のすすめ』という本を読んでいたのですが、英政府主導の国産旅客機「コメット号」が開発着手から12年後の1954年に2つの墜落事故を起こしたときに、チャーチル首相(第2次内閣)が、「イングランド銀行の金庫が空になっても事故原因を徹底究明せよ」と命令し、政府の威信をかけた調査が開始された、というエピソードがありました。金属疲労の耐久テストをしていたのに、高空における機内外の圧力差を条件にした品質テストをしていなかったので、金属疲労が早く進んでいたという原因を突き止めます。この教訓は、結果的には、米ボーイング社が取り入れて製品化に成功し、ジャンボ・ジェットなどボーイングの民間機、あるいは「MVー22オスプレイ」(ボーイング・ヘリコプター社製)といったボーイング社の繁栄につながっているようです。

 このように、失敗を徹底的に究明することが後の富につながります。第23回参院選では、社民党が「集団的自衛権の行使よりも、戦争につながらない信頼をつくることが大事だ」といった趣旨の発言がありました。共産党は「地震大国であるトルコに原発を輸出するのは許せない」という自由主義経済における契約関係を超越した発言をしています。しかし、東京電力福島第一原子力発電所については、もっとしっかりと原因を究明する必要があります。どうやら東京地検特捜部は捜査するやる気も、能力もないようです。

 ところで、第1次安倍内閣の議事録を読んでいて、ひとつ興味深いことに気づきました。安倍さんは、6年前の通常国会の施政方針演説で原子力発電所については言及していません。しかし、第21回参院選に負けた後の、第168回臨時国会の所信表明演説では原子力発電所について言及しています。

 「世界一災害に強い国づくりを進めます。学校などの公共施設や住宅の耐震化を進めるとともに、お年寄りに対する情報伝達、安否確認、救出など、いざというときに確実に機能する体制を整えます。地震発生時における原子力発電所の対応に万全を期すとともに、情報公開を徹底し、周辺住民の方々の不安を払拭します

 この発言。まず、「世界一災害に強い国」とは抽象的でまったく意味が分かりません。そのうえで、安倍さんは「地震発生時における原子力発電所の対応に万全を期すとともに、情報公開を徹底し、周辺住民の方々の不安を払拭します」と国会で語っています。

 なぜ施政方針演説に入っていなかった「原子力発電所」という言葉が参院選敗北後の秋の臨時国会の所信表明演説に入ったのか。一つは、演説の後ろにある「私は、ハイリゲンダム・サミットにおいて美しい星50を提案し、すべての主要な温暖化ガス排出国が参加できる枠組みの考え方について理解を得」たので、実績として原発を強調したのではないかという推測。この「美しい星50(クールアース50)」は日経新聞のシンポジウムで初めて発言したため、日経新聞が大きく報じました。サミットで他の首脳から評価されたのは事実です。もう一つは、結果として提出されなかったのですが、第168臨時国会で補正予算をやろうとしていて「耐震化」というキーワードで公共事業をねらっていたのではないかという推測です。

 「地震発生時における原子力発電所の対応に万全を期すとともに、情報公開を徹底し、周辺住民の方々の不安を払拭します

 これが何を意味していたのか、安倍さんは、今語る必要があります。なぜなら、この所信表明演説に対する各党代表質問は行われていないからです。御輿の上で明るく振る舞う安倍首相も、「政権投げ出し批判」については、ときに複雑な顔をしているように感じます。

 安倍さんは、ぜひ堂々と、「地震発生時における原子力発電所の対応に万全を期すとともに、情報公開を徹底し、周辺住民の方々の不安を払拭します」という所信表明の続きの代表質問を実現させて欲しいと考えます。

 「日本銀行の金庫が空になっても事故原因を徹底究明」しないと、日本のものづくり全般への信用にかかわります。1人区の有権者も、こんなみんな憤慨している政策課題に足がすくんでは、ちょっと、人として生きている意味があるのかな、とまで私は感じます。

[国会会議録データベースから引用はじめ]

168 - 参 - 本会議 - 1号
平成19年09月10日

http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_dispdoc_text.cgi?SESSION=1742&SAVED_RID=1&SRV_ID=9&DOC_ID=4064&MODE=1&DMY=1842&FRAME=3&PPOS=6#JUMP1

○議長(江田五月君) 日程第三 国務大臣の演説に関する件
 内閣総理大臣から所信について発言を求められております。これより発言を許します。安倍内閣総理大臣。
   〔内閣総理大臣安倍晋三君登壇、拍手〕

http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_dispdoc_text.cgi?SESSION=1742&SAVED_RID=1&SRV_ID=9&DOC_ID=4064&MODE=1&DMY=1842&FRAME=3&PPOS=7#JUMP1


○内閣総理大臣(安倍晋三君) 第百六十八回国会の開会に当たり、新潟県中越沖地震や台風による災害により亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。被災者の皆様の不安の解消を第一に、復旧・復興に全力を尽くしてまいります。
 さきの参議院議員通常選挙は、与党にとって大変厳しい結果となりました。今回示された国民の皆様の思いや怒りに対し、これまで十分こたえ切れていなかったこと、政治と行政に対する不信を招いたことについての深い反省の上に立って、今後国政に当たっていきたいと考えております。
 ここまで厳しい民意が示されたのだから退陣すべきとの御意見もあることは十分承知しています。
 しかし、人口減少や地球規模の競争の激化、学校や家庭における教育力の低下、日本を取り巻く安全保障の環境の変化、こうした時代の大きな変化に直面している我が国が豊かな国民生活と明るい未来を手にするためには、経済、行財政の構造改革はもとより、教育再生や安全保障体制の再構築を含め、戦後長きにわたり続いてきた諸制度を原点にさかのぼって大胆に見直す改革、すなわち戦後レジームからの脱却がどうしても必要です。我が国の将来のため、子供たちのために、この改革を止めてはならない。私はこの一心で続投を決意しました。初心に戻り、厳しい選挙結果を踏まえた反省と国民のために闘うとの覚悟を持って、引き続き改革に取り組むことにより、国民の皆様に対する責任を果たしてまいりたいと思います。
 昨年九月の就任以来、安倍内閣は、教育基本法の改正や公務員制度改革法の成立など、新しい時代にふさわしい新たな国家像の骨格づくりを進めてきました。同時に、少子高齢化や国際化に堪え得るたくましい経済への転換を図るべく、新成長戦略を推し進めてまいりました。景気は安定した回復軌道に乗り、雇用も拡大するなど、具体的な成果も生まれてきています。改革の基本的な方向を変えてはなりません。ばらまきや護送船団と言われたかつての政治手法に回帰することは、絶対に許されません。
 しかし、改革にはどうしても痛みが伴います。これまでも必要な対策を講じることに努めてまいりましたが、まだまだ十分ではないと思います。今後、改革を進める一方、改革の影の部分にきちんと光を当てる、優しさとぬくもりを感じられる政策に全力で取り組んでまいります。
 このたび、新しい国づくりを再スタートさせるため、内閣改造を行いました。極めて遺憾なことですが、補助金の不正受給の問題で閣僚の一人が辞任しました。今後こうしたことが二度と起きないよう、内閣として補助金などの厳正な執行に万全を期してまいります。
 自由民主党及び公明党の連立政権の下、政策実行内閣として一丸となり、地に足の付いた政策を着実に進めてまいります。将来にわたり国民の皆様が安心して暮らせるよう、堂々と政策論を展開し、野党の皆様とも建設的な議論を深め、一つ一つ丁寧に答えを出していくことに最善を尽くします。
 この内閣がスタートするに当たり、私は国民の皆様との対話を何よりも重視してまいります。私を始め、大臣、副大臣、政務官など七十名が手分けして全国各地に直接赴き、お年寄りや若者、中小企業などの現場の声を受け止め、きめ細やかな政策につなげてまいります。
 年金に対する信頼を取り戻すことは、私に課せられた重要な使命であります。まじめに保険料を払ってこられた方々に正しく年金を支払うためにあらゆる対策を講じること、原因と責任を厳しく明らかにすること、この二点を徹底して、年金記録問題を究明し、必ず解決いたします。
 国民生活を支える基盤である公的年金について、国民が安心して頼れる制度とするためには、長期的な視野に立った制度設計が不可欠であり、それは政治の責任です。国会における与野党の立場を超えた議論が再開され、透明で建設的な協議が行われることが極めて重要です。
 私は、格差や将来への不安を訴える地方の皆様の切実な声に真摯にこたえ、改革の果実を更に地方の実感へとつなげるため、あらゆる努力を尽くします。
 地方が自ら考え、実行することのできる体制をつくります。地方自治体への一層の権限移譲や、地方間の税制の偏りの是正といった地方税財政の改革に取り組むとともに、地方分権の総仕上げである道州制の実現に向け検討を加速します。
 内閣に置かれた地域再生などの実施体制を一元化するとともに、活性化に取り組む意欲のある地域に対し、頑張る地方応援プログラム、中心市街地や公共交通の活性化などの施策を総動員して、省庁の縦割りを排し、それぞれの地域の実情に応じた支援を集中的、効果的に実施します。
 地域で働く人々の生活の底上げを図るため、職業能力の向上を支援するとともに、最低賃金を引き上げます。あわせて、地域経済を支えている中小企業の生産性の引上げや地域力再生機構の創設など、地域全体の再生支援にも取り組んでまいります。
 安全、安心な食を生み出す日本の農林水産業が活力を持ち続けることは、我が国の将来にとって極めて大切なことです。攻めの農政を基本に、頑張る担い手への支援など、未来につながる政策に力を注ぐとともに、高齢者や小規模な農家の方々が抱いている不安をしっかりと受け止め、きめ細かな支援を行ってまいります。
 良質で負担の少ない公教育があってこそ、子供たちみんなが明日へのチャンスをつかむことができます。改正教育基本法、教育再生三法の成立を受けて、いよいよ具体的に高い学力と規範意識を身に付けるための改革に乗り出します。
 授業時間を増やし、教科書を充実し、全国学力テストを有効に活用して、きめ細かに学力の底上げを行います。体験活動や徳育にも力を入れます。良き教師を確保するため、めり張りのある教員給与体系を実現するとともに、教員免許更新制の円滑な実施に取り組みます。事務負担を減らすことなどにより、先生が子供たちと十分に向き合える時間を増やします。保護者の御心配や御意見に対し、専門家も参加して対応する仕組みを整えます。
 安心して暮らせる社会は、国づくりの土台です。国民の皆様が日々の暮らしの中で感じる不安に常に心を配り、迅速に対応します。
 食への信頼が揺らいでいます。正しい食品表示を徹底するとともに、水際における輸入食品の監視体制を強化します。
 夜間でも必要な救急医療を受けられるよう、それぞれの地域において責任を持って対応する救急の拠点病院及びネットワークの体制を確立します。地方における医師不足の解消に向け、県境なき医師団を速やかに派遣するとともに、地方の大学の医学部にへき地勤務枠を設けるなど、全力で取り組みます。
 世界一災害に強い国づくりを進めます。学校などの公共施設や住宅の耐震化を進めるとともに、お年寄りに対する情報伝達、安否確認、救出など、いざというときに確実に機能する体制を整えます。地震発生時における原子力発電所の対応に万全を期すとともに、情報公開を徹底し、周辺住民の方々の不安を払拭します。
 安心して子供を産み育てることができる環境をつくるため、多様できめ細かい保育サービスの充実や、仕事と家庭の両立に向けた働き方の見直しを推進します。
 急激な少子高齢化や、これまで経験したことのないような人口減少という厳しい状況下にあっても、年金や介護などの制度を維持し、雇用を生み出していくためには、経済成長が不可欠であります。科学技術など、我が国がこれまで蓄えてきた力を最大限に発揮し、持続的な成長を実現します。次の時代を切り開く新たなイノベーションを応援するとともに、日本の空の自由化を始め、観光、金融など、より海外に開かれた経済をつくることにより、アジアなど外国の成長や活力を日本に取り入れます。
 無駄ゼロを目指す行財政改革を断固実行します。二〇一一年度には国と地方の基礎的財政収支を黒字化するとの目標に向け、めり張りの利いた予算編成を行い、揺るぎなく歳出歳入一体改革の道を進みます。
 行政に対する国民の皆様の信頼を取り戻すため、公務員について指摘されているあしき体質を徹底的にぬぐい去り、二十一世紀の行政を支える新しい公務員像をつくります。
 歳出改革、行政改革を徹底して実施した上で、それでも対応し切れない社会保障や少子化などに伴う負担増に対しては、安定的な財源を確保し、将来世代への負担の先送りを行わないようにしなければなりません。本年秋以降、本格的な議論を行い、消費税を含む税体系の抜本的改革を実現させるべく取り組んでまいります。
 私は、今後とも主張する外交を展開します。
 世界の平和と安定なくして日本の安全と繁栄はありません。米国同時多発テロで二十四名もの日本人の尊い命が奪われたことを忘れてはなりません。テロとの闘いは続いています。テロ特措法に基づく海上自衛隊の活動は、諸外国が団結して行っている海上阻止活動の不可欠な基盤となっており、国際社会から高い評価を受けています。灼熱のインド洋で黙々と勤務に従事する自衛隊員こそ、世界から期待される日本の国際貢献の姿です。ここで撤退し、国際社会における責任を放棄して本当にいいのでしょうか。引き続き活動が継続できるよう、是非とも御理解いただきたいと思います。
 北朝鮮のミサイル発射や核実験声明の衝撃を忘れた方はいないでしょう。我が国を取り巻く安全保障の環境は、依然として厳しいものがあります。官邸の司令塔機能や政府の情報機能の強化を始め、我が国の安全保障の体制を再構築する必要があります。在日米軍の再編については、沖縄など地元の切実な声によく耳を傾け、地域の振興に全力を挙げて取り組むことにより、着実に進めてまいります。
 北朝鮮の拉致、核、ミサイルの問題の解決に向け、国際社会との連携を一層強化してまいります。すべての拉致被害者が帰国を果たすまで、鉄の意志で取り組んでまいります。
 地球温暖化問題は、人類の生存にかかわる世界共通の課題です。私は、ハイリゲンダム・サミットにおいて美しい星50を提案し、すべての主要な温暖化ガス排出国が参加できる枠組みの考え方について理解を得ました。環境に関連する技術は、我が国が世界に誇るべきものです。省エネルギー技術の海外への普及促進など、環境を経済成長の制約ではなく糧とする、日本ならではの環境と経済の共存を実現します。
 厳しい御批判をいただいた政治資金の問題につきましては、なお一層透明性を高めていくことが不可欠です。政治資金規正法の改正に向け、各党各会派や国会において十分な御議論をいただきたいと思います。内閣としても、政治に対する国民の信頼を一刻も早く取り戻すため、全力を挙げて取り組んでまいります。
 国の姿、形を語る憲法については、国民投票法の成立により、改正に関する議論を深める環境が整いました。今後とも、国民の皆様の期待にこたえる議論が行われることを希望します。
 本日、私は自らの信条、思うところを率直に述べさせていただきました。これからも、国民の皆様からの御意見を十分受け止め、政策をしっかりと説明しながら、国政に邁進してまいります。
 私の目指す政治とは、我が国を取り巻く厳しい環境変化に対応しながら、日本が本来持っている、今も生活の中に息づいている自律の精神、他者への思いやり、温かさといった価値を守り、伸ばしていくこと。そして、国民一人一人が、日々の生活において、真の豊かさ、潤いを実感できるようにすること。すなわち、美しい国づくりを進めていこうとするものであります。五十年後、百年後のあるべき日本の姿を見据え、原点を決して忘れることなく、全身全霊を懸けて、内閣総理大臣の職責を果たしていくことをお誓い申し上げます。
 国民の皆様並びに議員各位の御理解と御協力を心からお願い申し上げます。
 ありがとうございました。(拍手)

http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_dispdoc_text.cgi?SESSION=1742&SAVED_RID=1&SRV_ID=9&DOC_ID=4064&MODE=1&DMY=1842&FRAME=3&PPOS=8#JUMP1

○議長(江田五月君) ただいまの演説に対する質疑は次会に譲りたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

[引用おわり]


中曽根弘文参議院議長8月2日選出 参議院自民党、次の会長7月30日(火)選挙の運び

2013年07月16日 04時24分24秒 | 第184臨時国会(2013年8月)黄金の3年間

[写真]参議院自民党の中曽根弘文会長、参議院ホームページから。

 参議院自民党は、任期満了を迎える、中曽根弘文会長(非改選、群馬、当選5回)の後釜を選ぶ会長選挙を、7月26日(金)告示、30日(火)投票開票とする日程を固めました。有料ブログの「今後の政治日程」にも反映させました。

 中曽根会長は、第184臨時国会召集日の8月2日(金)午前中に参議院議長に選出される見通し。中曽根氏は、2004年に議長に就任する見通しだったのが、扇千景氏に奪われており、9年越しの就任となります。参議院議長は、扇議長、江田五月議長、西岡武夫議長、平田健二議長と4代連続で新進党勢が選ばれてきましたが、9年間でピリオドを打つことになりそうです。

 2016年の議長就任含みとなる会長ポストに関しては、溝手顕正・参議院自民党幹事長、岩城光英・参議院議院運営委員長らも取りざたされているほか、山東昭子・元副議長、橋本聖子・参議院自民党政策審議会長。平成研究会の吉田博美参議院自民党幹事長代行(改選、長野選挙区)、関口昌一・同国会対策委員長代理(非改選、埼玉)らも有力者で、かけひきが活発化しそうです。6年前の参院選惨敗で辞任した青木幹雄会長以来の会長ポストを平成研究会が占めるかどうかがポイントになります。任期は3年間。

 参議院公明党は、会長の議員辞職にともなう、会長選挙を自民党と同時期に行う見通し。こちらは、魚住裕一郎さん(改選、全国比例)、荒木清寛さん(非改選)のいずれかが就任の見通し。いずれにしろ、会長は引き続き新進党勢がしめる見通し。幹事長には、山口代表(改選、東京選挙区で再選の見通し)側近の西田実仁・国会対策委員長(非改選、埼玉選挙区)が昇進する可能性があります。仮に西田昇進が時期尚早とされても、西田さんは国対委員長を続投するとみられます。長年の「白浜・山口二重権力構造」から山口代表が参議院公明党での主導権を奪還できるかが焦点。 任期は1年間。

 民主党・新緑風会は、2014年6月~8月ごろ(来年の通常国会末)まで輿石東会長の任期が続くため、幹事長などの人事が注目されます。

 みんなの党は会長ポストにかかわらず、水野賢一議員(非改選)の発言力が確保される見通し。

 日本共産党は、参議院議員団長が市田忠義党書記局長(非改選)から山下芳生党書記局長代行(改選、全国比例)へと、先の通常国会中に交代しています。


「その都度支持」が地方を滅ぼす「衆院選は衆院選、参院選は参院選、そのとき限り軽いノリ」松本正生教授

2013年07月15日 06時36分58秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

[画像]「そのつど支持」についてインタビューに答える松本正生・埼玉大学教授、2013年7月10日付公明新聞4面「解説ワイド どこへ向かう? そのつど支持」から、キャプチャ。

 このエントリー中、黒字は筆者の考え。茶色字は、埼玉大学・松本正生教授の考え緑字は公明新聞記者の考え

 1年前にも紹介した埼玉大学の松本正生教授(民主党分裂は国民の責任だ!「その都度支持」が停滞生む、松本論文を全有権者は肝に銘じるべき)のインタビュー記事が、2013年7月10日付公明新聞4面に掲載されました。なぜ、公明新聞かというと、やはり公明党支持層には「その都度支持」が少ないので、逆に同党にとっても「その都度支持」の動向により議席獲得数が左右されて迷惑するから、ということでしょう。

 公明新聞は、

 「そのつど支持とは、特定の支持政党を持たず、選挙のたびにどの政党がよいかを戦略的に選択する有権者の投票行動を指す。そのつど支持の存在を初めて明らかにした埼玉大学の松本正生教授によると、(略)そのつど支持は決して政党を拒否しているわけではない。むしろ政治や政策に関心を持ち、選挙時には政治家単位ではなく、政党単位で政策を評価する有権者ともいえる」


 と、公明記者のリードによって、松本教授が登場。

 そのつど支持について、松本教授は、

 「選挙がそのとき限りのイベントのようになってきている

 「そのつど支持層は、衆院選は衆院選、参院選は参院選、という具合に、政治や政策を継続的な視点で評価せず、そのとき限りで完結させている。軽いノリ(世間の空気)で選択しているように思えてしまう

 「中高年の投票行動は自民から民主、民主から自民へ軽々とシフトする

 以前は良くも悪くも政治を自分と直接的な関係として実感できた。地域の人と人との関係性の延長線上に政治があったからだ。しかし、無縁社会といわれるように、人間関係の希薄化は、政治をマスコミなどの間接情報に頼って判断せざるを得ない傾向を強めてしまった。

 まさに世論調査政治だ。

 有権者は政治や政策をマスコミ報道や世論調査を頼りに評価し、政治家もその動向に過敏になっている。投票率が高い年配の有権者もそうした影響を受けている。

 地域の人間関係が急速に希薄化している地方ほど状況は深刻だ。その悪影響は、地方政治の衰退に拍車をかけている


 と松本教授は、公明記者のインタビューに答えています。 

 ◇  

  これを裏付ける資料があります。総務省の外郭団体である、明るい選挙推進協会が恒例の国政選挙の意識調査を今月、updateしました。もちろんすさまじい第46回総選挙の調査結果です。

 

[画像]明るい選挙推進協会の第46回衆議院議員総選挙全国意識調査から、一部を抜粋、赤字は筆者が加筆。

 この中で、投票行動の決め手について、複数回答で、66%がその党の政策や活動を考えたとしているのに、「家族や知人のすすめだから」がわずか5・9%になっています。これは当ブログがおととし指摘した数字よりもさらに低くなっています。(
◎孤独な日本人 家族の勧誘は9・1%のみ 2009総選挙)。他の調査を読むと、第46回総選挙での民主党の惨敗は、第45回衆院選での民主党支持層が離れたからで、とくだん自民党、公明党はおろか日本維新の会に流れていないこともわかります。

 もう1つ、明るい選挙推進協会の調査で見て欲しいのは次です。

 



 まず、いかなる団体にも加入していない人が4割を占めます。それはさておき、「あなたは、社会についての情報を何から得ていますか」について、「テレビ」が48・3%がテレビと答えて、「家族や友人からの話」は0・9%にとどまっています。これは驚愕の数字ですが、ただし、設問は「もっとも多くの情報を得ているものを1つ選んでください」です。インターネットが9・1%という答えからも、今回の参院選の新聞世論調査で、ネット選挙運動解禁が盛り上がっていないという傾向が出ているのは当然でしょう。

 このほか、第46回衆院選について、投票率が下がったのは、「投票は国民の義務である」という憲法にも法律にもない誤った認識が是正されたからという面も調査では明らかになっています。第46回衆院選については、改めて書きますが、家族や知人と話し合わずに、66%の個人がテレビの情報を頼りに「その党の政策」を独断的に決めたり、1割の個人(複数回答)は「政党間のバランス」を独断で考えて投票した結果、自民党と公明党の3分の2、野党第1会派の民主党が57議席で予算委員会の理事ポストが1つだけという極端なランド・スライド(地滑り)を起こしてしまったことが分かります。

 第46回衆院選については、あらためて書くとして、松本教授の「そのつど支持」。私は、31ある1人区で、仮に自民党が30勝するようになると、これこそ、日本の歴史における「地方の死」になるでしょう。自民党政治の国土の均衡ある発展のため、金太郎飴のような風土になり、新幹線でストローのように若者が都会に出て行ってしまう。地方における「少子高齢化」とは、まちが消えることを意味します。「私のお墓の前で泣かないでください」から「私のお墓の前に誰もいません」へ。自民党に投票すると地方の景気が良くなるという空気感から、31ある1人区で、自民党が30勝するようなことになれば、これは、地方は完全に死にます。というよりも、すでに死にかけているから、極端な振り子が、2005年以降の国政選挙で続いているのでしょう。

 私はこの参院選を2016年が予想される衆院選の前哨戦として、民主党は政党交付金(平成6年細川・羽田政治改革4法のキモ)を確保するための大切な戦いだと考えます。しかし、有権者の多くは、そのような連続性で考えていない。逆に言えば、民主党の3年3ヶ月の悪政、失政は、第46回衆院選の惨敗と野田内閣の総辞職により責任を取り終えたのです。それが選挙というシステムのすぐれたところです。

 菅直人元首相が、東電原発への海水注入に関する政府と東電の証言の食い違いについて、twitterでつるし上げにあっています。

四機の原発が次々とメルトダウンと水素爆発を起こした事故です。どの原発からベントや海水注入を行うべきかは政治的な判断ではなく現場の状況がわかっている専門家の判断。yoione


 菅さんがつるし上げにあうのは当然であり、彼は話すべきことをたくさん背負っています。原発再稼働派の私としても、しっかり検証してもらわないと、再稼働が遅れてしまうので困ります。が、それは、社会的、歴史的な問題です。そのことを、第23回参院選の判断材料に使うのはお門違いです。なぜなら、もう、第46回衆院選によって、政治的にリセットされたからです。時代は前に進んだのです。

 「うっかり1票、がっかり6年」といわれますが、民主党公認候補は、ほとんどが現職。過去6年間の実績があります。自民党の1人区の候補者は大半が新人です。民主党の1人区公認候補は、野党→与党→野党、ねじれ→解消→再ねじれを経験してきています。もちろん、候補者ごとの評価は相対的なものなので、選挙区によって違います。家族や仲間で話し合い、情報を共有し、判断の責任を共有したうえで、投票所に向かうべきなのです。

 31ある1人区の有権者は、日本を潰す気なのでしょうか。

 松本教授は次のようにも言っています。

 「各政党は政治哲学を打ち出すことも大事だ。あなたの党は何を考えているのか、という部分を見ている人は、実はたくさんいる。

 ねじれ解消がかかる今回の参院選をそのつど支持層がどう受け止めるか非常に気になる。

 政党側としては、最低限のマナーとして政権の枠組みなど選挙後はこういう政権をつくります、という部分を明示しないとそのつど支持層の気持ちはなえてしまうのではないか


 参院選だから、政権選択肢は提示しないというのは本来的だと私も思ってきました。しかし、実際のそのつど支持層が、第47回衆院選をみすえていないのならば、民主党はある程度の政権選択肢を提示すべきなのでしょう。「非自民反共産」で、与党経験がある野党。衆院選で唯一過半数を超える候補者を擁立できる野党。それを強く打ち出していくべきなのです。老若男女が真っ黒に日焼けして「お願いですから、投票してください」とわめく姿をみせるしかないところまで民主党はきていると感じます。もうそれしかないでしょう。民主党および日本存亡の危機の1週間です。死ぬ気で戦い抜きましょう!

 
民主党分裂は国民の責任だ!「その都度支持」が停滞生む、松本論文を全有権者は肝に銘じるべき
 私たちが第21回参院選「逆転の夏」第22回参院選「反省の夏」で構成した参議院の第1会派と第2会派が、選挙を経ずして逆転する可能性が出てきました。第45回衆院選「政権交代の夏」で構...
 

自公参院議員会長自ら「ねじれは悪くない」と発言 「ねじれ解消」訴える首相らとねじれ

2013年07月14日 23時02分19秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

 NHKは、選挙サンデーの2013年7月14日夜9時から1時間半、9党の参議院議員会長による討論会を放送しました。

 このなかで、「参議院のあり方」をめぐる議論で、自公の参院議員会長が「ねじれは悪くない」と発言し、安倍晋三首相(自民党総裁)らが真っ先に訴えている「ねじれ解消による政治の安定」とのスローガンと矛盾するシーンがありました。

 参議院自民党では、1986年の第2次中曽根康弘内閣による衆参ダブル選で初当選し、そのメンバーでは現在唯一議席を持つ、中曽根弘文・参議院自民党会長が出演。中曽根氏は2004年に参議院議長就任の予定を、当時の小泉自民党総裁で、扇千景さんに奪われており、9年越しの議長就任が見えています。

 その中曽根会長は「ねじれは各国でもよくある。(ねじれそのものより参院の)野党が党利党略に走るのが問題だ」と語ると、民主党・新緑風会の輿石東会長が「自民党は民主党政権時に7本の問責決議案を打ち込んできた」と野党自民党の参院での行動に問題があったと反論しました。

 会長、幹事長の引退にともない、参議院公明党を代表して出演した西田実仁(にしだ・まこと)国会対策委員長は「私もねじれそのものは悪いとは言っていない」とし、「私たちは野党時代にも法案を出してきた」と語りました。具体的には、公明党は野党時代に、参法(参議院議員による議員立法)で、「原子力災害の仮払い法」(平成23年法律91号)を浜田昌良議員(現復興副大臣)が自民党の佐藤正久さん(現・防衛政務官=改選)とともに提出し、参院可決、衆院修正のうえ、参院回付で同意して、成立させています。(関連エントリー「ねじれ新国会」は佐藤正久さんが先陣 参院野党提出の新法成立は憲政史上初 仮払い法)。

 中曽根さんは「私もねじれは悪いとは言っていない。良いねじれも悪いねじれもある。野党の対応次第だ」と語りました。

 「ねじれの解消が安定した政治につながる」 との安倍首相ら衆院議員の演説が、図らずも、同党内の参院議員によって否定されたことになります。

 もっと、参議院議員の話を聞いてみたいところです。昨年8月の「社会保障と税の一体改革法」では、参院の附帯決議に「幼児教育の無償化を検討する」と潜り込ませた森まさこ議員が、自民党マニフェストにそのまま入れることに成功し、1期生ながら大臣の椅子を勝ち取ったようです。与党参院議員でもねじれを活用している人は能力がある人です。

 私は、おそらく日本でも最も長時間、参議院の審議を聞いている国民だと考えますが、私も衆参はねじれていた方が政治は安定すると考えています。 


おめでとう岡田克也さん、60歳、還暦に 政権交代ある政治に耳順え、これからが本番だ!

2013年07月14日 01時11分52秒 | 岡田克也、旅の途中

 7月上中旬なのに、とても暑い1週間だったので、投稿時刻も涼しい時間帯ということで、不自然な時刻の投稿が続いて、失礼します。

 おめでとうございます!!!

 岡田克也さんが2013年7月14日(日)、60歳、還暦となりました。 フランス革命記念日で、やはり血の気の多い岡田さんらしく選挙期間中ということになりました。

 論語では、「30にして立つ(而立)、40にして惑わず(不惑)、50にして天命を知り、60にして耳順う(みみしたがう、耳順)」と言います。

 50にして天命を知った、岡田さんは58歳の時に、「これも「天命」なのかな」と語っています。

 60にして耳順う。60歳になって少しは人の言うことが素直に聞けるようになった(金谷治・翻訳)ということなので、ぜひ人の言うことが素直に聞ける60代になっていただきたいものです。岡田啓介元首相の工作で、鈴木貫太郎が首相になったのは77歳、第2次大隈重信首相が総辞職したのは78歳。まだまだやれます。

 冒頭に示したのは、第46回総選挙後に衆議院事務局庶務部議員課が編集した「衆議院要覧(乙)」の112ページ。

 岡田さんの書きぶりは徹底していて、

 「平成5年自民党を離党。以後、「政権交代ある政治の実現」という信念を貫き通す」

 「平成10年民主党を結成、党政策調査会長、幹事長、代表などを歴任し、民主党の基盤づくりに全力を挙げる」

 「平成21年5月再び党幹事長に就任し、同年8月の衆議院総選挙において政権交代を実現。」

 そして、「当選8回(39、40、41、42、43、44、45、46)」とあります。

 衆議院要覧(乙)で、これだけ主観的なプロフィールを書いているのは岡田さんだけ。こういう無料で自分をPRできる媒体を最大限に使うという、岡田さんのDNAは、反発しているけどその影響を無視できない偉大すぎる父からの物に違いありません。

  先の通常国会では、初当選前後の後援会リーフレットの通産省時代の写真にありながら、その後公式資料からは消えていた、「メガネ姿」を衆議院内閣委員会で披露する場面がありました。

 
[画像]長年封印していたメガネ姿を公の場で披露した岡田克也さん(2列目中央)、2013年5月22日(水)、衆院内閣委、衆院インターネット審議中継からキャプチャ。 

 現在は三重の高橋千秋選対本部長。

 バースデーの午後3時には、いまや盟友となった野田佳彦前総理が近鉄四日市駅にかけつけます。私もかけつけちゃおうかと考えました。しかし、インターネット選挙運動解禁で、動画が出るでしょう。

 アベノミクスの恩恵で少し余裕ができたとはいえ、日帰り出張旅費1・3万~1・5万円はここで使うより、貯金してそのうち海外旅行してリフレッシュしたいと思い、止めました。もう5年間も海外に行っていないですよ。英語を話したい。その5年間に、政権交代、津波、原発爆発がありました。

 むこう3年間、けっこう暇なのかなという覚悟はあります。民主党は必ずよみがえり、また政権交代します。ただ「いつまで」とは言えない。どんなに短くとも3年間はかかります。しかし、私はいつまでも待ち続ける。


[画像]高橋千秋候補(中央、タスキ姿)の選対本部長として演説する岡田克也さん、2013年7月4日(木)、Ustreamなどの映像から。

 向こう3年間でやらなければならないのは、民主党が自律的な財政環境を民主党が整えることです。楽なことではありません。私も貯金して財政に貢献したいところですが、それよりも、より民主党財政に貢献してくれる層の厚みを増していく手引き役になれるように邁進していきたいと考えます。

 私も39歳ながら、1度目の政権交代(細川・羽田内閣)にも、2度目の政権交代(鳩山・菅・野田内閣)にも、当事者として歴史に関わりました。私自身も来年は40歳、不惑ということになります。多くの方は誤解されているように感じますが、論語の解釈では、不惑とは、周りの雑事に惑わずに、本筋のことだけに惑うようになる、という意味です。私も、しっかりと雑事を整理し、国家、国民、皇室、民主党のことだけに惑えるように備えていきたいと考えております。

 当ブログも岡田克也とともに、まっすぐに、ひたむきに、政権交代ある二大政党政治を、命がけで、日本に定着させていきます。

 岡田が決めたらどこまでも。

 3年かかろうが、10年かかろうが、非自民反共産の政権担当可能な民主党を再建していきます。昔の新生党のように、合宿とかやってね。

 ますますやる気が出てきました!!!

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 1年前の記事はこちら↓ goo(NTTレゾナント社)さんもイノベーションしてくれてますね。そう人生は永遠のイノベーションです!

 
おめでとう岡田克也さん 59歳に 「これからの1年は激動の1年」 還暦は選挙戦中確実
[画像]「59歳、59歳、と何度も言われるとうれしくありません」・・・首相官邸ホームページ内動画からキャプチャ。 おめでとうございます。 2012年7月14日(土)、岡田克也さんは...