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ニュースサイト 宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

政府、小麦、大豆、トウモロコシの備蓄引き上げを検討

2008年01月01日 04時11分57秒 | 人物

写真はトウモロコシ=NHKホームページ

国際争奪戦が激化、農水省が小麦・大豆などの備蓄拡大方針

2008年1月1日3時7分  読売新聞)
 
 [この記事はツッコミを入れながらご紹介します]  

  政府が、輸入への依存度が高い小麦大豆と、家畜に与えるトウモロコシなどの飼料作物について、現在の備蓄水準を引き上げる方向で検討に入ることがわかった。

 [小麦、大豆、トウモロコシの備蓄水準引き上げは当然です]Click here to find out more!

 2009年度からの実施を目指す。食料自給率が先進国最悪の40%未満に落ち込む一方、中国やインドなどの新興国での消費が急増、穀物の争奪戦が激しくなっていることに対応する。穀物の備蓄水準は財政難を理由に徐々に引き下げられてきたが、食料安全保障政策を強化する方向に大きくかじを切る。

 [食糧安保は大事。安全保障は防衛省・自衛隊だけの仕事ではありません]

 福田首相が本部長を務める「食料・農業・農村政策推進本部」の下部組織「食物の未来を描く戦略会議」(座長・生源寺真一東大教授)が月内に検討に着手し、3月に報告書を取りまとめる。これを受けて農林水産省が具体策を検討する。現在、民間在庫も含め、穀物に応じて年間需要の1~2か月程度に設定している水準を3か月程度に増やす案が軸となる見通しだ。

 [3月に報告書を取りまとめる? 3月狂乱物価危機説が出てるんですけど遅くないですか・・・]

 現在の備蓄水準は、自給率13%の小麦で2・3か月分(うち政府備蓄1・8か月分)、25%の大豆で約1か月分(同0・5か月分)、全量を輸入に依存する飼料穀物で2か月分(同1か月分)だ。政府はコメの備蓄も行っているが、自給できるため、今回の拡大対象にはしない。

[うーん、ちょっと少ないですね。もっと備蓄しないと・・・]

 世界の穀物市場は、需要と供給の両面で大きな変化を起こしている。供給面では、米国でガソリンの代替燃料であるバイオエタノール向けに大豆からトウモロコシへの作付け転換が進み、国際的な大豆不足が起きている。小麦の大輸出国の豪州は2年連続の干ばつに見舞われ、ロシア、アルゼンチンなどの穀物輸出国は食料安保の観点から、輸出の制限に踏み切っている。需要面では新興国が消費国として台頭し、07年12月の小麦の国際価格は、06年1月との比較で約2・6倍に急騰している。

[そうなんです。この段落はとても参考になります。2008年は「物価の年」になります。4月の政府の輸入小麦価格の改定(引き上げ)の前後に買い占めが起きる可能性があります。原油高と連動して、物価には細心の注意が必要です]

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「自民党のおいしいお水」 水にも議員特権がある

2008年01月01日 00時00分44秒 | 人物

写真はテレビ朝日の映像から

【追記 2008-01-01 00:00】
 3ヶ月半前に書いたエントリですが、ぜひお正月の時間に余裕があるときに読んでいただきたいと思い、日付を変更しました。第45回衆院選の公示前にもう一度あげる予定です【追記おわり】


(初投稿日時 2007-09-15)

 自民党総裁選のため、当分国会審議は始まりそうもありませんので、今日はずっと書きたかった「自民党のおいしいお水」という話をご紹介します。

 私が大学に入った1992年(平成4年)のことです。入学間もない私は先輩から誘われて「全国学生交流会」(NSA)に入会しました。この組織は実質的な自民党学生部で、毎月、自民党本部で開かれる勉強会に参加していました。

 自民党青年局学生部長は30歳の当選1回生、赤城徳彦衆院議員(現茨城1区)でした。

 私が「全国学生交流会」に参加したのは自然の流れでした。当時の日本には、自由主義政党は自民党しかなかったからです。

 日本社会党には「社会主義青年同盟(社青同)」、日本共産党には「民主青年同盟(民青)」という学生・青年組織がありましたが、商家で生まれ育った私に社会主義や共産主義は縁遠いものでした。

 月例会ではまず、夕食としてカレーライスを食べながら、執行部の学生が説明するその日の会議予定を聞きます。食べ終わると、カレーライスを下膳して、資料などに目を通しながら、発表者の説明を聞くという流れです。

 場所は自民党本部内の80人ほどが入る会議室。朝は自民党の政調会の部会が開かれています。よくTVニュースで、白い布が敷かれた机に若手議員がぎゅうぎゅう詰めで座る中、中堅議員が立ち上がってマイクで話している姿が流れますが、あの部屋です。

 冷戦崩壊後でバブル末期の1992年ですから、政治に関心を持つ学生は少なく、「交流会」の会員は30~50人ほどだったのではないかと思います。それだとどうにもならないので、月例会ごとに会員の友人を誘って来てもらっていました。

 カレーライスは自民党本部内にある喫茶「リバティ」の配膳のおばさんが出してくれます。専属の喫茶店が出してくれるのですから当日の出席者数に柔軟に対応してもらえるので、執行部の学生としても大助かりだったわけです。

 あるとき、いい季節だったのか、テーマが面白かったのか覚えていませんが、大盛況の月例会がありました。カレーライスに付きものの銀色ポットに入った水がどんどん品切れになりました。

 私はすぐに廊下に出て、配膳係の「リバティ」のおばさんにおずおずと「お水をいただけませんでしょうか?」と聞いたところ、快く「はい、もちろんいいですよ」と柔和な笑顔が返ってきました。

 その女性は水差しから、ポットに水を入れながら

「このお水は先生がお飲みになるお水ですから、おいしいですよ」

と18歳の私に言ったのです。

 私は彼女の言葉を聞いて、がく然としました。

 議員特権というものがあります。日本国憲法では「不逮捕特権」(第50条)、「議院での演説、討論又は表決について、国会外で責任を問われない」(第51条)などの議員特権を定めています。

 が、私は「おいしいお水を飲む議員特権」があるとは知らなかったので驚きました。

 今日、かちかち山の泥船にしか見えない自民党本部の中で、入院中の総理の見舞いにも行かずに後継総裁選びに奔走する自民党国会議員たちの姿をTVで見て、違和感を感じるのは私だけではないと思います。

 しかし、政権与党である自民党の国会議員には「おいしいお水を飲む権利」があるのですから、その権利を守るために奔走するのは、人間の本能として、自然の理(ことはり)と言えるかも知れません。

 配膳の女性は「毎日国政に汗している先生方に少しでもおいしいお水を飲んでいただこう」という職業倫理から言ったのでしょう。

 でも、それが当たり前の言葉として日常的に出て来るのが37年間にわたる長期独裁政権なんだなあ、と大学1年生の僕は思いました。

 その日から15年が経ちました。

 自民党は今日も権力の座にあります。

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新年明けましておめでとうございます

2008年01月01日 00時00分00秒 | その他


 新年明けましておめでとうございます。

 早々とお屠蘇をいただいてしまいましたが、夜風に吹かれてもうさめました。

 2008年!
 平成20年!

 って何か良くないですか?

 丸っこい数字って良いですよね! 
 僕も丸っこいんでね。

 で、8月8日から北京オリンピック。

 2007年は私にとって久しぶりにいい年でした。
 トラバやコメントでたくさんのブロガーのみなさんから元気をもらいました。

 今年がいい年でありますように・・・ではなく、
 今年をいい年にしましょうよ!

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