写真はトウモロコシ=NHKホームページ
国際争奪戦が激化、農水省が小麦・大豆などの備蓄拡大方針
(2008年1月1日3時7分 読売新聞)
[この記事はツッコミを入れながらご紹介します]
政府が、輸入への依存度が高い小麦、大豆と、家畜に与えるトウモロコシなどの飼料作物について、現在の備蓄水準を引き上げる方向で検討に入ることがわかった。
[小麦、大豆、トウモロコシの備蓄水準引き上げは当然です]
2009年度からの実施を目指す。食料自給率が先進国最悪の40%未満に落ち込む一方、中国やインドなどの新興国での消費が急増、穀物の争奪戦が激しくなっていることに対応する。穀物の備蓄水準は財政難を理由に徐々に引き下げられてきたが、食料安全保障政策を強化する方向に大きくかじを切る。
[食糧安保は大事。安全保障は防衛省・自衛隊だけの仕事ではありません]
福田首相が本部長を務める「食料・農業・農村政策推進本部」の下部組織「食物の未来を描く戦略会議」(座長・生源寺真一東大教授)が月内に検討に着手し、3月に報告書を取りまとめる。これを受けて農林水産省が具体策を検討する。現在、民間在庫も含め、穀物に応じて年間需要の1~2か月程度に設定している水準を3か月程度に増やす案が軸となる見通しだ。
[3月に報告書を取りまとめる? 3月狂乱物価危機説が出てるんですけど遅くないですか・・・]
現在の備蓄水準は、自給率13%の小麦で2・3か月分(うち政府備蓄1・8か月分)、25%の大豆で約1か月分(同0・5か月分)、全量を輸入に依存する飼料穀物で2か月分(同1か月分)だ。政府はコメの備蓄も行っているが、自給できるため、今回の拡大対象にはしない。
[うーん、ちょっと少ないですね。もっと備蓄しないと・・・]
世界の穀物市場は、需要と供給の両面で大きな変化を起こしている。供給面では、米国でガソリンの代替燃料であるバイオエタノール向けに大豆からトウモロコシへの作付け転換が進み、国際的な大豆不足が起きている。小麦の大輸出国の豪州は2年連続の干ばつに見舞われ、ロシア、アルゼンチンなどの穀物輸出国は食料安保の観点から、輸出の制限に踏み切っている。需要面では新興国が消費国として台頭し、07年12月の小麦の国際価格は、06年1月との比較で約2・6倍に急騰している。