残り会期は3週間半となりました。ここからは怒涛のスピードになります。
【平成28年2016年5月9日(月)参議院決算委員会】
会期後に改選をひかえる、参議院では、決算委員会(小泉昭男委員長)が「平成26年度決算の准総括質疑」。
准総括質疑は、採決の1回前に行われます。
参院選の夏に向けて、第22期・第23期参議院のラスト3週半の攻防の流れができます。
これに加えて、ここから「昭和19年度及び20年度の朝鮮総督府特別会計決算」が付託されました。
政府の答弁などによると、朝鮮総督府の会計資料は、占領軍の持ち去りや、提出義務が通じなかったために散逸しました。現存する場合も、部分的な記録にとどまり、外地特会はまったく作成できない状態でした。戦後70年の節目に、当時の予算書を基にして、日本銀行の国庫出納帳簿から可能な限り作成して、国会に提出した、とのことです。また、会計検査院の検査については、「日銀の帳簿と合致しているか確認した」とのこと。精いっぱいの戦後処理といえます。
准総括質疑の中では、民進党から今後の補正予算案の編成について、円高や国債の低金利(マイナス金利)の影響について質問があり、麻生財務相は為替の影響はないが、低金利の影響はあるという趣旨の答弁をしました。安倍首相指示の前倒し執行のため、いずれにせよ、年度中に第2次補正予算案が編成されるのは確実でしょう。
公明党は、勤続24年ながら59歳の若さで引退する議員が「公明党はかねてから、公務員の不正な経理に厳しくあたってきた」と決算審議をしました。安保法に加担した公明党。そういえば、「公明」の英訳は、「クリーン・ガバメント」だったという遠い過去を思い出しました。何を思って、国会を卒業するんででしょうか。
共産党の田村智子副委員長は、政府による保育士の緊急対策について、基準が甘すぎる点があると指摘しました。
とくだん、何か方向感が見えたということはなかったです。
とはいえ、参院選前の最終局面に入ってきた印象はありました。
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