goo blog サービス終了のお知らせ 

宮崎信行の国会傍聴記 ニュースサイト

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

残り会期3週の参議院で朝鮮総督府特別会計を加えて決算委員会の准総括質疑【5月9日(月)】

2016年05月09日 17時21分04秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

 残り会期は3週間半となりました。ここからは怒涛のスピードになります。

【平成28年2016年5月9日(月)参議院決算委員会】

 会期後に改選をひかえる、参議院では、決算委員会(小泉昭男委員長)が「平成26年度決算の准総括質疑」。

 准総括質疑は、採決の1回前に行われます。

 参院選の夏に向けて、第22期・第23期参議院のラスト3週半の攻防の流れができます。

 これに加えて、ここから「昭和19年度及び20年度の朝鮮総督府特別会計決算」が付託されました。

 政府の答弁などによると、朝鮮総督府の会計資料は、占領軍の持ち去りや、提出義務が通じなかったために散逸しました。現存する場合も、部分的な記録にとどまり、外地特会はまったく作成できない状態でした。戦後70年の節目に、当時の予算書を基にして、日本銀行の国庫出納帳簿から可能な限り作成して、国会に提出した、とのことです。また、会計検査院の検査については、「日銀の帳簿と合致しているか確認した」とのこと。精いっぱいの戦後処理といえます。

 准総括質疑の中では、民進党から今後の補正予算案の編成について、円高や国債の低金利(マイナス金利)の影響について質問があり、麻生財務相は為替の影響はないが、低金利の影響はあるという趣旨の答弁をしました。安倍首相指示の前倒し執行のため、いずれにせよ、年度中に第2次補正予算案が編成されるのは確実でしょう。

 公明党は、勤続24年ながら59歳の若さで引退する議員が「公明党はかねてから、公務員の不正な経理に厳しくあたってきた」と決算審議をしました。安保法に加担した公明党。そういえば、「公明」の英訳は、「クリーン・ガバメント」だったという遠い過去を思い出しました。何を思って、国会を卒業するんででしょうか。

 共産党の田村智子副委員長は、政府による保育士の緊急対策について、基準が甘すぎる点があると指摘しました。

 とくだん、何か方向感が見えたということはなかったです。

 とはいえ、参院選前の最終局面に入ってきた印象はありました。 

このエントリー記事の本文は以上です。

(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
(http://miyazakinobuyuki.net/)

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い 

Twitterアカウントを再開しました。 

このブログは以下のウェブサイトを活用して、エントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館ウェブサイト)

衆議院議案(衆議院ウェブサイト

今国会情報(参議院ウェブサイト)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

日本法令索引(国立国会図書館)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせ終わり]


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 成年後見制度利用促進法(平... | トップ | 民進党がパナマ文書調査チー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。