【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【岡田克也】【埼玉16区】「解散もてあそび解散」をあらかじめ批判「三角そうた候補予定者」が対する「女性である土屋品子復興大臣」の批判はひかえる

2023年10月04日 22時47分43秒 | 第50回衆院選(2025年11月より前)
[写真]演説に長時間耳を傾けた女子校生と話す立憲民主党の岡田克也さん、中央は、三角そうた立憲民主党埼玉16区総支部長、埼玉・春日部で、きょう令和5年2023年10月4日、宮崎信行撮影。

 埼玉16区は、春日部市、吉川市、松伏町、さいたま市岩槻区。面積はさほど広くありません。自民現職・土屋品子さんが復興大臣として初入閣しました。前回は中盤でリードした情勢調査もありながら惜敗した「三角そうた」さん35歳が初当選を目指しています。このほか、日本維新の会、共産党、参政党の公認予定者が名乗りを上げましたから、本番の構図はいまだ見えません。

 週刊誌報道では、土屋さんの母(元参議院議長・埼玉県知事の妻)、会計も管理する家事代行女性、男性政策担当秘書らが引き締めがうまいようで、前回の終盤再逆転につながった、ということのようです。

 三角税理士35歳は、2歳児と0歳児のパパだそうで、落選後に子供を儲けられる夫婦力と生活力は、印象的です。

 立憲の岡田幹事長は、きょう4日、埼玉16区の東武「春日部駅」前で演説しました。女子校生・男子校生が長時間耳を傾け、最近の選挙は地域ごとにまるっきり違うとの感想が強まるばかりです。

 岡田さんは、土屋大臣への批判はせず、岸田首相と森山裕自民党総務会長を念頭に次のように演説しました。

 「岸田さんを見ていて気になるのは、解散権をもてあそんでいるということです。当初は補正予算案を国会に出すかどうか明言しなかった。だから国会を開いたら、すぐ解散するのではないかとの憶測が永田町に流れた。 私たちもそのつもりで準備にかかりましたし、自民党の議員たちもおなじです。でもやっぱり補正予算を出すと総理がようやく言ったので、それもにやりと笑いながら言ったんですね。この補正予算が通れば解散でないのと今言われている。私もその可能性が高いと思います。
 でもみなさん、解散ってなんでしょう。国民の皆さんが選んだ500人近くの衆議院議員の首をいっせいに全部切っちゃうという話です。
 もちろん解散権は憲法上、総理大臣に認められています。だけど、例えば内閣不信任案が通ったときとか、憲法に明示されているのはそれだけです。あるいはそれに匹敵するような大きな選択肢を国民に問うときに解散はできるのであって、今、言われているような岸田総理にとって一番有利なときに解散するといわれていますが、それは明らかに邪道だと思います。700億円かかるんです、税金が。一回総選挙をやると。争点がはっきりしていれば解散してもいいでしょう。それが明確にならないなかで、解散権をもてあそんで、最近の新聞をみると、自民党のなかでも解散権をにおわすことで求心力を持とうとしている。そんな大きな権限である解散権をもてあそぶようなやり方は邪道だと思います」

 と述べました。


[写真]演説する三角創太さん(三角そうた)さん、同。

 三角さんは「消費税のインボイス制度は、小規模事業主、フリーランスのみなさんなどで、年間最大100万円程度支出が増加をする可能性がある」との認識を示し「こうした制度を物価高の今強行すべきではない」との考えを語りました。「後戻りできないのではないかと思っているかもしれませんが、3年間の猶予期間の間に廃止するよう、我々立憲民主党は政府に働きかけを続けてまいります」と述べました。「普通の人の生活にきちんと寄り添う候補者が誰なのかご覧いただいたうえで、次の総選挙でご判断を示していただきたい」と語り、元参議院議長・元知事の娘である土屋大臣を暗に批判しました。

 5人の女性大臣がいますが、自民党女性政治家の「割合」は批判しても、「個人」の批判はしないのがムーブメントとなっています。私より若い人が是非を議論するのはいいですが、数年は、女性政治家の個人攻撃はしないというムーブメントで、論戦が続きます。


[写真]改札前でビラをまく岡田克也さん、埼玉16区・春日部で、きょう令和5年2023年10月4日、宮崎信行撮影。

[写真]本へのサインを求められた岡田克也さん、埼玉16区・春日部で、きょう令和5年2023年10月4日、宮崎信行撮影。


[写真]演説に長時間耳を傾けた女子校生と話す立憲民主党の岡田克也さん、中央は、三角そうた立憲民主党埼玉16区総支部長、埼玉・春日部で、きょう令和5年2023年10月4日、宮崎信行撮影。

【会話をお控えください】異次元の量的金融緩和がたどりついた現在、常識の土壌の崩壊で日本語での会話が通じなくてストレスを感じています。私・宮崎信行は、高卒の両親が実業で成功をおさめ、山手線沿線地主になった後から生まれており、人間の立場で相対評価されたり、疑問形で話しかけられたりした経験に乏しいです。表向きの言葉遣いは丁寧ですが、裏では、言葉の暴力で財産虞犯者を威嚇するようしつけられたので粗暴な面もあります。日本雑誌協会の役員を出している社の媒体のインタビューは受けていますが、講演、勉強会講師などの依頼はお断りします。記者会見場、議員会館パブリックスペース、街頭演説会場でのお声掛けやファンレターの送付もとっさに反応できませんからお控えください。歳費ゼロの宮崎信行に国民と分かりやすく会話する責務はありません。
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