【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【6/11】補正予算案が予定より1日遅れでスタート、持続化給付金が電通、パソナ、トランス・コスモスらに再委託・中抜きの構図

2020年06月12日 00時24分29秒 | 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」
[写真]「私たち普通の経産省に戻りたい」が中堅幹部の本音か、日比谷野外音楽堂から見た経済産業省、2020年6月、宮崎信行撮影。

 第2次補正予算案の審議も始まりました。
 
【参議院予算委員会 令和2年2020年6月11日(木)】

 「令和2年度第2次補正予算案」の1日目の基本的質疑。片道方式なので、8時間を超える長丁場となりました。

 蓮舫さんは、この日の朝週刊文春が報じた、前田中小企業庁長官がテキサスの見本市で、近くのアパートを「前田ハウス」として連日パーティーで企業関係者と会っていた件。事実と認め、持続化給付金業者との関係が今後問題になります。持続化給付金は請け負ったサービスデザイン推進協議会が再委託、再々委託、再々委託をしており、この中には、電通、パソナ、トランス・コスモス、大日本印刷など名だたる大企業が出てきます。私も知人が多い会社ですが、「そういうこと言うな」の日本的な閉鎖的な情報囲い込みはこういったところから生まれているのだと納得です。ゼネコンが下請け・孫請けも含めて受注の波をなだらかにしていることに比べて、悪質・陰湿です。

 蓮舫さんは新型コロナウイルス感染症対策の専門家会議の議事録などについて、西村康稔担当大臣らの歴史的緊急事態のガイドラインにとって作成するよう要請。必要性について北村誠吾・公文書担当相が「作成するかどうかは担当大臣が判断する」と答弁し、蓮舫さんから「公文書担当大臣であるあなたは誰なのか」とし基準にもとづく判断を示すべきだとしました。公文書改竄で自さつした赤木さんが報われないところ。自さつで世の中が動くことは望ましくないという考え方だし、もともと知らない人ですが、赤城さんの死を無駄にするな、といったところです。

【参議院農林水産委員会 同日】

 「防災重点ため池に係る防災工事等の推進に関する特別措置法案」(201衆法  号)が、吉野正義・衆議院側委員長かた趣旨説明されました。質疑や討論は無くただちに採決。全会一致で可決すべきだと決まりました。

【与野党国対委員長 同日】

 前日の午後開けるのに、自民党内の衆参の連係ミスで開けなかった衆議院国土交通委員会と衆議院経済産業委員会を金曜日に開催。「マンション建替円滑化法改正案」(201閣法30号参先議)と「割賦販売法改正案」(201閣法39号参先議)が委員会採決。来週の火曜日か水曜日の本会議で成立するはこび。

【衆議院憲法審査会 同日】

 与党会員らは座席で待ちましたが、流会しました。

【衆議院原子力問題調査特別委員会 同日】

 与野党国対委員長会談の結果を受けて、流会しました。


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Ⓒ2020年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki

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