【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

◎麻生首相、「解散先送り」を明言せず 死んだふり解散ねらいか?

2008年10月30日 21時00分56秒 | 第170臨時会(2008年9月~12月)麻生兵糧攻め

 30日夕の麻生太郎首相の記者会見について、事前の報道では「解散の先送り」を表明する、とされていましたが、首相は冒頭発言で衆院解散について全くふれませんでした。

 この後、質問に答えて、「解散の時期につきましては、しかるべき時期に自身が判断させていただきます」と答えました。

 当初予想が出ていた「総選挙の来年への先送り」を含めて「解散先送り」についてはヒトコトも発言しませんでした。

 これに先立つ自公党首会談について、公明党の太田代表は記者団に「衆院解散についてのやりとりはなかった」、「30日に解散がないことは了解したと言えば、了解した。30日、31日の解散はない」と述べたと報じられています。だったら11月1日以降に解散があるかもしれないと受け取る方が自然です。

 私は、1986年の衆参同日選で自民党を大勝(初の衆院300議席)に導いた中曽根康弘首相の「死んだふり解散」と最近の政局が奇妙なまでに似ていることに警戒しています。

 日本でのサミット→円高→解散予測→解散先送り観測→やはり解散→野党の出遅れ、という流れです。

 「死んだふり解散」のシナリオは中曽根首相の腹心だった藤波孝生・国対委員長が、企画から遂行まですべて実施しました。

 麻生首相のこのシナリオを参考にしている可能性があります。今回シナリオを書いているのは菅義偉さんではないかと思っています。

 なお、現在、次に衆院本会議を開く予定はないようです。法案がないからです。臨時国会が開店休業状態なのも、不気味です。

 自民党を見たら泥棒と思え。
 もうこれ以上、騙されるのはごめんです。

【資料編】「死んだふり解散」(1986年)と2008年政局は似ている

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