【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【速報】日銀総裁は「点検」の結果「デフレの経験によって定着した考え方・慣行の展開には時間がかかる」として「金融緩和を継続していくことが適当だ」共同通信きさらぎ会で講演

2021年03月30日 12時50分45秒 | 経済
[写真]日本銀行、5年前の2016年、宮崎信行撮影。

 日本銀行の黒田東彦総裁は、30日、共同通信きさらぎ会で講演し、政権再交代後の2013年4月に始また政策効果の「点検」により、「長期にわたるデフレの経験によって定着した、物価が上がりにくいことを前提とした人々の考え方や慣行の転換には時間がかかる」との結果を得たと語り、現行の量的金融緩和を「経済物価の押し上げ効果を発揮している、長短金利操作付量的質的金融緩和を継続していくことが適当だと考えております」と明言しました。

 野党・自民党の総裁選に当選した安倍晋三さんが「こびりついたデフレマインドを払しょくする」とした公約は8年経っても実現していないことになります。

 黒田さんは「点検」の結果を、おそらく初めて公表し、

 「予想物価上昇率が、実際の物価上昇率だけでなく、過去の経験やその過程で培われた規範などにも強い影響を受けるということが示されています。つまり、長期にわたるデフレの経験によって定着した、物価が上がりにくいことを前提とした人々の考え方や慣行の転換には時間がかかるということです。しかし、このことは、人々が実際に物価上昇を長く経験すれば、物価上昇が徐々に人々の考え方の前提に組み込まれていく可能性が高いことを示すものでもあります。以上を踏まえますと、(年換算)2%の物価安定の目標を実現していくためには、引き続き、経済物価の押し上げ効果を発揮している、長短金利操作付量的質的金融緩和を継続していくことが適当だと考えております」と語りました。

 黒田総裁が共同通信きさらぎ会の講演会で語りました。当ニュースサイトの筆者・宮崎信行は、会員企業・宮崎機械株式会社の構成員の立場で、講演会を聴講しました。

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