【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【2021年春の統一補欠選挙】国民民主幹事長「長野、我々の推薦どうこうではない」立憲は「選挙区ごとにていねいに」野党テンション上がるも絶対得票率北海道2区はわずか13%

2021年04月26日 01時18分08秒 | 国政統一補欠選挙
[写真]立憲民主党本部別館(永田町・三宅坂ビル)に張られた、3人の室内掲示用ポスター、さきほど2021年4月25日、宮崎信行撮影。

 コロナ禍でのすべての候補者、スタッフ、密を避けた投票方法を練る役回りをした有権者、そして何より、投開票業務にあたった地方自治体職員のみなさまに敬意を表します。

 2021年春の統一補欠・再選挙(4月第4日曜日)は野党の3勝0敗でテンションが上がっています。

 長野県区は羽田次郎さんが得票率54・8%、広島は宮口治子さんが48・4%、北海道2区は松木謙公さんが43・7%でした。但し、絶対得票率(=投票率かける得票率)は、松木陣営で13%ですので、衆院選の投票率の相場でも、ここ10年間の自公と同じ25%前後に過ぎません。2009年には公明党が7月の都議会中選挙区で全勝、8月の衆院選小選挙区で全敗もありました。テンションが上がっている幹部も含めた野党議員は、相変わらず育ちの悪さは隠せないと感じます。

 さて、国民民主党の榛葉賀津也幹事長(浜岡原発がある現在の御前崎市議出身)・電力総連の小林正夫議員・日本最初のストライキで長野県で起きた「山一林組紡績会社」の系譜のJAゼンセンの川合孝典さんが立憲・共産の政策協定にケチをつける出来事が告示前にありました。玉木雄一郎代表も苦慮したようです。「日米同盟の見直し」と報じられていますが、私は原子力発電のことだったと、衆議院議員から聞いています。

 国民民主党の榛葉幹事長は25日参議院麹町議院宿舎(千代田区)でぶら下がり記者会見。私は長野県区は、共産党の支持者が「雄一郎さんありがとう」のプラカードを持つなど歴史的な野党と市民の統一の経緯を引き継いでおり、国民民主党の推薦がなくても勝敗は変わらなかったのではないかと問いました。

 榛葉幹事長は

 「つぶさに長野の状況を分析していないので、軽々に申し上げられませんが、国民の投票行動にはさまざまなものがあります。政策面もあれば、情というものもある。とりわけ我々の盟友だった羽田雄一郎さんがご逝去された、それを受けての補選ですから。長野で羽田家といったら、保守革新与野党関係なく、大変ご尽力された家系ですし、インパクトが大きいファミリーです。戦術的にそれを前面に出すということは分からないでもないし、むしろ長野県民のみなさまがたがそういったことに思いをはせて投票するということは十分、分かることです。しかし、次の本戦、もしくは来年の参院選挙、そういったものではなくて、おそらく政策面とか、そういったものの評価の度合いはさらに高まりますから、野党がしっかりその辺も脇をしめていきたい」

 「それは分かりません。我々は我々の思いを筋を通してやっているだけですから。我々が推薦したから、推薦しなかったらどうこうということでないと思います」

 と語りました。



 福山哲郎立憲民主党幹事長は、25日、党本部別館(永田町・三宅坂ビル)
でぶら下がり記者会見で、私が

 「一本化するたたかいというのは、それぞれの政党がいろいろな事情を呪越えて、たたかっていただいていただくのが意味が、今言われた、国民民主党の推薦があっても、なくても、というのは我々考えていません。それぞれの選挙区において歴史的な経緯、それぞれの政党の事情がありますので、

 一概に野党の連携のあり方というのは統一的に物ができないと思います。ですから、今回の長野の問題も、亡き雄一郎さんに対しての信頼関係があったというのは、ご指摘の通りだと思います。ですかわ私は一律に何かを決めるというのは、適切だと思っていないので、一つ一つていねいにやっていこうと思います」とのことでした。



 宮崎さんもよくそういうこと聞くよな、と、これ聞いて篠原孝県連代表は喜んでいて、新・参議院議員はこれから4年やるのにちょっとちょっと、というところでしょうが、玉木代表・岸本周平選対委員長らも困っていたように感じました。

 今回、参議院麹町議員宿舎に、23年ぶりに入れたので、榛葉幹事長にお礼をいいたいところです。また、立憲民主党本部別館にはしごするために乗車した個人タクシーの運転手さんから「あ、おめでとうございます」となぜか、言われました。タクシーも、個タクの運転手さんの方が恵まれているような印象がありましたが、コロナ禍での資金繰りなどは個人経営者としてやらなければいけないので、コロナ禍で政権与党への不満が噴出したという与党も野党も日本国の舵取りの正念場を迎えているとの気持ちで兜の紐を締めなければなりません。


[写真]

 ところで、3度目の緊急事態宣言初日の夜の東京23区の地下鉄はごらんのように乗客がいました。この写真はたまたま多い空間です。都心は日曜夜とはいえ閑散としており、スケートボードに興じる若者数名をのぞけばゴーストタウンのようでした。とはいえ、中規模大規模飲食店・商業施設は営業を継続するようです。

 宮崎信行個人としては、夕刻まで、長野市の選挙事務所に行くことを模索していましたが、街の空気を読んで、さすがに行けないと判断。上述の取材に出かけました。

 全体として100人に1人以下ですが、そうとう困窮している高齢女性、映画「羅生門」に出てきそうな方を2人程度見ました。

 基本的に、私が、現地に行き、東京などで発信する全国の報道と政治の現場にギャップがないか確認することは必要火急であることは自他とも間違いありませんので、これからもこんな風にやっていきます。

 以上です。




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