
[写真]長谷川清・元参議院議員、国会議員要覧第33版・国政情報センターから。
報道によりますと、長谷川清(はせがわ・きよし)元参議院議員が、先週、平成29年6月1日(木)に亡くなっていた、ことが5日分かりました。享年84。葬儀・告別式は近親者のみ。
心より、お悔やみを申し上げます。
在りし日の姿を思い出します。といいますのも、私が会社員として初めて一人で任された、新党友愛のメンバーだったからです。長谷川さんは、1992年民社党比例3位(ラスト)で初当選し、細川・羽田内閣、新進党結党に参画。新進党解党後は、新党友愛を経て、第2次民主党結党に参画しました。
電力総連・東京電力労働組合(東電労組)執行委員長から、参議院議員に。昨夏から3期目に入った、現職の小林正夫・参議院経済産業委員長の、先代にあたります。長谷川さんの2回の選挙は、けっこう下の方で、電力総連も当時はご苦労されていたようですが、後継者の小林現参議院議員は、トップ当選で地盤を引き継ぎました。
長谷川さん、新党友愛時代は、裏の、関電労組執行委員長出身の議員が党副代表をしていたこともあってか、長谷川さんが何か判断をするという局面はありませんでした。私も、長谷川さんとお話しした記憶はありません。毎朝必ず、颯爽とした姿をされていました。長谷川さんの最終学歴は高等学校卒業です。それを差別語だと、ど勘違いしている人がいますが、長谷川さんは高卒。連合第4代会長の故笹森清さん=旭日大綬章=や、現職の小林経産委員長もともに高卒です。東電労組のみならず、電力総連傘下の、送電、配電の働く仲間の代表だから、高卒なのは、当然でしょう。
お話したことはありませんが、当時は、衆議院にも労組の比例議員がいて、ある中卒(←差別語ではない!)の運輸関係労組出身の衆議院議員が「長谷川先生、うちの組織がご迷惑をおかけしました」と謝っていたことがあり、なかなか、連合組織内もいろいろあるのだな、と感じました。私はきわめて謙虚な者だと思っていますが、連合組織内議員のそういう姿を一番蓄積している、現役政治ジャーナリストかもしれません。
自分語りになってしまいましたが、長谷川さんは、参議院科学技術特別委員長、参議院環境委員長もつとめました。上述しましたが、後継の小林さんはトップ当選。その後、電力総連は「2011年」後も、上位当選が続いています。
今現在の、民進党参議院議員も、その名を知っている人は1割程度でしょう。第4代連合会長と同じく、20世紀の東電労組らしい、「対決と調和」「やさしさときびしさ」を併せ持つ。すなわち「しなやかさ」がある時代だったと思います。翻って、現代の東電労組、前のO執行委員長などは「きびしさ」だけではないでしょうか。
まあ、それはとにかく、長谷川参議院議員、颯爽としていましたよ。ピターッ、て感じでしたね。
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