【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

○民主・維新・無所属クラブ結成、衆議院20%の議席占有率 第190回通常国会

2015年12月11日 12時29分17秒 | 第190回通常国会(2016年前半)


 民主党の岡田克也代表と維新の党の松野頼久代表は、平成27年2015年12月11日(金)、「民主・維新・無所属クラブ」を結成しました。

 来月4日召集の第190回通常国会の衆議院で、議席占有率20%(四捨五入)となり、巨大与党と対峙します。

 岡田代表、松野代表、民主党の枝野幸男幹事長、維新の党の今井雅人幹事長の4人はそろって記者会見。

 「政権交代可能な勢力の結集をはかる」とし、衆議院では部門会議もともに行うことを明らかにしました。

 岡田代表は、今後他の野党にも声をかけるとしました。

 松野代表は、参議院でも統一会派が結成されるとしました。


[画像]署名する両代表、民主党YouTubeサイトからスクリーンショット。


[画像]宮崎信行作成、日本共産党、社民党、生活の党と山本太郎と仲間たちは別々の会派ですが、友好政党として一つにまとめました。

 民主党・維新の党両代表共同記者会見の内容は次の通り。

■冒頭発言

○統一会派を結成

【岡田克也民主党代表】
 今、松野代表とともに合意文書にサインいたしました。内容は、お配りしたとおりですが、
 1.両党間で協議を重ねてきた「基本的政策合意」を共有する。
 2.次期通常国会で統一会派を結成する。
 3.政権交代可能な政治を実現するために、両党の結集も視野に、地方組織も含めさらに信頼関係を高める。
 4.政策・理念を共有する幅広い野党勢力の協力・結集を目指し、各党、各会派等に呼び掛ける。
 この4点を確認いたしました。今後、この合意に基づいて両党間しっかり、ともに頑張っていきたいと考えております。

【松野頼久維新の党代表】
 今日こういう形で、野党第1党・第2党である我々と民主党が国会の中で共闘することを確認して、来年の通常国会では今の「一強」と言われている自民党に対してしっかりチェック機能を果たしていく、こういう思いで合意をさせていただきました。

【岡田代表】
 この文書以外に、まず統一会派名ですが、「民主・維新・無所属クラブ」。これは衆議院での会派名です。
 それから今後の運営に当たって、両党の代表・幹事長から成る協議会を設ける。
 そのもとに、政策面では政策調整会議。両党の政策責任者等から構成されます。部門会議などはもう合同でと思っていますが、政策決定は各党ごとになりますので、調整が必要な場合には調整会議で検討する。
 国会のほうは、速やかに人事など行いたいと思いますが、会派が一つですので、一体運営ということになります。
 そして選挙についても、幹事長・選対委員長から成る調整会議を設けて、参議院選挙・衆議院選挙についての調整を行う。
詳細は各党持ち帰って、それぞれの機関に諮って決定したいと考えております。会派というのは国会の中で一体的にやるということですが、同時に選挙とか、あるいはもちろん国会で一体的にやるためには政策、法案の賛否などは揃えていかなければなりませんので、政策の調整も一体的にやることになります。
 両党が、1+1が3にも4にもなる、そういうパワーを発揮して、安倍自民党・安倍政権の暴走をしっかりチェックする、抑える。そして対案を出していく。そういう運営をしていきたいと考えています。

■質疑

○統一会派の結成について

【朝日新聞・高橋記者】
 統一会派を結成して、来年早々にも召集されるといわれる通常国会、どう存在感を示していくかが課題だと思う。現時点でどのような点を追及して、安倍政権と対峙していこうとお考えか。両代表に伺いたい。

【岡田代表】
 統一会派を組んだわけですので、各党バラバラではなくて、そういうことも含めてこの年末しっかり協議しなければいけないと思います。
 まずは予算委員会です。メンバーを確定して、そしてその中で論点を整理して、しっかりとした議論ができるようにしていきたいと考えています。

【松野代表】
 我々は去年の衆議院選挙で「身を切る改革」ということで850万票の得票をいただきました。これは民主党さんと違いはないと思いますが、徹底的な税金の無駄遣いを追及する。再来年には消費税増税を控えているわけですから、国民の皆さんにしっかり政治や行政が、特に予算委員会では行政に対する税金の無駄遣いをしっかりチェックをしていくことをやっていきたいと思います。

【岡田代表】
 安保法制、憲法問題ですね。これは引き続きしっかりやっていかなければなりません。
 それに加えて、例えば補正(予算)における1人3万円のバラマキ。これは象徴ですが、選挙(対策)もあるのでしょうが、全体に財政規律がなくなり、私に言わせれば財政健全化をもう放棄してしまったと。そういう中でバラマキをしている。それから消費税についても、いろいろな前提が満たされないまま、軽減税率で1兆円とか、そういった、これまたバラマキをしている。そういうこともしっかりと議論していかなければならないと思います。

【NHK・花岡記者】
 参議院の統一会派については、今後どのような方針で協議されていくのか、両代表に伺いたい。

【幹事長】
 参議院に関しては、わが党は統一会派を組むことには異論はないが、その時期とかやり方についてはハウスで少し相談させてもらいたいということなので、そこは認めました。
 ですから参議院がどういう話し合いに今後なっていくかわかりませんが、ただ、統一会派を組むということに関しては確認できていますので、時期は、ハウスの事情もあるでしょうからまだわかりませんが、そう遠くない将来だと思っています。

【岡田代表】
 特に加えることはありません。

【毎日新聞・影山記者】
 統一会派の結成、これは議運への届け出になると思うが、年内、いつくらいに正式結成とお考えか。

【岡田代表】
 まだ決めていませんが、参議院の状況を見つつ、というふうに思っています。衆議院はいつでも出せる状況です。

【松野代表】
 少なくとも1月4日、(通常国会)冒頭にはきちっと衆議院のほうは組めているということが、これは絶対条件ですから。年内には出すことは間違いありません。

このエントリー記事の本文は以上です。

(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
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