[写真]10年ぶりに戻った「北方の領土 かえる日 平和の日」の看板、東京千代田区霞が関の中央合同庁舎4号館、先月2023年6月、宮崎信行撮影。
霞が関の「内閣府4号館ビル」の前に立つ看板が「北方の領土かえる日平和の日」に戻っていたことが分かりました。内閣府北方対策本部によると、きょねん2022年6月の改装工事にあわせて看板をかけかえていました。
[写真]東京・霞が関の中央合同庁舎4号館に掲げられた看板、すべて筆者(宮崎信行)映す。
上が、「北方の領土 かえる日 平和の日」(2012年5月撮影)、
中が、「“いつか“を今に 日本の国土 北方領土」(2012年11月撮影)、
下が、「北方領土を想う。」(2014年4月撮影)。
「北方の領土 かえる日 平和の日」が、野田佳彦内閣で「“いつか“を今に 日本の国土 北方領土」と前のめりな看板となりました。ところが、安倍内閣で「北方領土を想う。」と薄口なものになりました。
安倍晋三首相が「ウラジミール、私とあなたは同じ未来を見ている」との政治姿勢で設けた「ロシア経済協力担当大臣」の関係で、スローガンを弱めたとの見立てが主流でした。
3年前の衆議院予算委員会で、立憲民主党の大西健介さんが「以前は違う標語が書かれていました。どんなことが書かれていたかというと、「北方の領土かえる日平和の日」、それから、その後は、「“いつか”を“今”に。日本の国土、北方領土」と書かれていたんです。 ところが、なぜ、「北方領土(ふるさと)を想う。」なんという領土返還の意思の感じられない標語に変えてしまったのか。これを見た国民の皆さんは、領土返還への思いが腰砕けになってしまったんじゃないかというふうに思うのも無理ないと私は思いますけれども、総理はいかが思われますでしょうか」と質問していました。
看板がかけかわったきょねん6月当時は、ロシアによるウクライナ戦争が勃発。首相も岸田文雄さんに交代したことで、国会での指摘など世論を受けてもとに戻したと思われます。
看板製作技術の向上もあってか、「北方の領土 かえる日 平和の日 北方領土は日本固有の領土です」と説明が詳しくなりました。
内閣府北方対策本部は橋本行革前は、総理府ではなく総務庁に置かれており、総務庁があった4号館に看板が立っています。外務省側に向けたかっこうとなっています。新幹線駅前などは北方対策協議会や根室市役所などが設置しているため、「直営」は4号館前だけとなります。
霞が関の「内閣府4号館ビル」の前に立つ看板が「北方の領土かえる日平和の日」に戻っていたことが分かりました。内閣府北方対策本部によると、きょねん2022年6月の改装工事にあわせて看板をかけかえていました。
[写真]東京・霞が関の中央合同庁舎4号館に掲げられた看板、すべて筆者(宮崎信行)映す。
上が、「北方の領土 かえる日 平和の日」(2012年5月撮影)、
中が、「“いつか“を今に 日本の国土 北方領土」(2012年11月撮影)、
下が、「北方領土を想う。」(2014年4月撮影)。
「北方の領土 かえる日 平和の日」が、野田佳彦内閣で「“いつか“を今に 日本の国土 北方領土」と前のめりな看板となりました。ところが、安倍内閣で「北方領土を想う。」と薄口なものになりました。
安倍晋三首相が「ウラジミール、私とあなたは同じ未来を見ている」との政治姿勢で設けた「ロシア経済協力担当大臣」の関係で、スローガンを弱めたとの見立てが主流でした。
3年前の衆議院予算委員会で、立憲民主党の大西健介さんが「以前は違う標語が書かれていました。どんなことが書かれていたかというと、「北方の領土かえる日平和の日」、それから、その後は、「“いつか”を“今”に。日本の国土、北方領土」と書かれていたんです。 ところが、なぜ、「北方領土(ふるさと)を想う。」なんという領土返還の意思の感じられない標語に変えてしまったのか。これを見た国民の皆さんは、領土返還への思いが腰砕けになってしまったんじゃないかというふうに思うのも無理ないと私は思いますけれども、総理はいかが思われますでしょうか」と質問していました。
看板がかけかわったきょねん6月当時は、ロシアによるウクライナ戦争が勃発。首相も岸田文雄さんに交代したことで、国会での指摘など世論を受けてもとに戻したと思われます。
看板製作技術の向上もあってか、「北方の領土 かえる日 平和の日 北方領土は日本固有の領土です」と説明が詳しくなりました。
内閣府北方対策本部は橋本行革前は、総理府ではなく総務庁に置かれており、総務庁があった4号館に看板が立っています。外務省側に向けたかっこうとなっています。新幹線駅前などは北方対策協議会や根室市役所などが設置しているため、「直営」は4号館前だけとなります。
[写真]10年ぶりに戻った「北方の領土 かえる日 平和の日」の看板、東京千代田区霞が関の中央合同庁舎4号館、先月2023年6月、宮崎信行撮影。
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