[画像]「敬愛の精神を持て」と異例の公開説教を末松信介参議院予算委員長から受けている際の高市早苗大臣(右)は目を見た後に、手元に目を戻して紙をさわるような所在無げな動作も見られました=参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
きょう月曜日は午前10時から一般質疑5日目(3巡目)で令和5年度予算案は、祝日明けのあさってにも採決の攻防に入ります。
理事会が14分ほど遅れたようで、遅れて開会しました。
末松信介・参議院予算委員長は、冒頭に、次のように語りました
「この際、委員長から一言申し上げます。先日の委員会におきまして、杉尾秀哉君の質疑中に、高市国務大臣から答弁が信用できないなら質問をしないでくれ、といったような発言があったことは誠に遺憾であり、この場で注意させていただきたいと思います」
としました。
末松委員長は原稿を読み上げました。末松委員長は続けて発言し、過去の例からすると、かなり厳しい文面でした。
「ときとして質疑者と答弁者とは間で議論が白熱することはありますが高市大臣におかれましては、予算審査をお願いしている。政府の立場であることを今一度留意していただき質疑者の質問に真摯にお答えいただくようお願いをいたします。本件に関し、高市国務大臣から発言を求められておりますので、これを許します」と述べました。
ここでいう「発言」は謝罪だけをする前提で、与党・参議院自民党は考えていたと思います。ところが高市さんの発言も異例の長広舌となりました。
高市さんは「末松委員長からのご指導ご注意につきましては重く受け止めさせていただきます去る3月15日の本委員会におきまして杉尾秀哉委員から全く信用できませんあなたの答弁はどうですかと。ご質問をいただきました。これに対しまして、私が信用できない答弁が信用できないんだったら、もう質問をなさらないでくださいと答弁いたしました。私といたしましては、言論の府でお互い真摯に質問と答弁をする中で答弁しても信用していただけないのではないか、そうであれば、ご質問をされても納得される答弁を申し上げることは難しいのではないかと、そういう思いで申し上げた言葉でございますこの私の答弁が答弁を拒否していると受け止められて、国会のご審議にご迷惑をかけることは私の本意ではございません。私としてはもとより国会においてご質問いただきましたら、真摯に答弁をするよう心がけてまいりました。3月15日には杉尾委員の、その後のご質問にも答弁を続け、3月15日以降の他の委員会でも答弁を続けております今後もそのように努めてまいる所存でございます」と述べました。
ここで、野党理事が止めました。
そして、一人目の女性1期生・岩手の広瀬めぐみさんが先輩から指示があったようで、与党として高市大臣とやりとり。この一問一答で、通告が終わったため、退席してよいと促しました。
ここで、末松委員長が呼び止め、異例の公開説教をしました。
「ちょっと大臣、お待ちください。今大臣からきちっと答弁をいただきました。石橋筆頭が今こっちに来られていろいろ意見を述べておられます。私信用できないから質問をなさらないでくださいというのはこれは表現とは全く適切でないと思っております。大臣も認めなさった通りでありますけれども、閣僚がやっぱり国会議員の質問をする権利について揶揄したり、あるいは否定したりするっていうのは本当に大きな間違いであると思うんです。私ども議会人が質問するにあたっては、政府に入って答弁する方も質問する側も、基本的にはやはり敬愛の精神というのは私は必要だと思っております。私が野党の時代のときでも野田総理に質問したとき、予算委員会あったんですけれども。厳しい言葉で攻撃的にいってもやはり根底には、敬愛の精神を持っていたという、そういう認識のもとでございます。行政監視委員長時代にも、細川厚生労働大臣や仙谷長官にも注意をしたとき、きちっとしたがっていただいたことを覚えております。そういう意味で、私は信用できないから質問をなさらないでくださいっていう表現については、これはぜひ適切な表現ではないんである面で敬愛の精神を忘れている言葉だと思っておりますので、ぜひ省いていただきたいということをそういうことを思っております。これは私の思いでございます。それだけ強く述べさせていただきます。ご退席いただいて結構でございます」と語りました。
但し、末松さんはキリスト教系のミッションスクール「関西学院」で学んでいますので、私(仏教真言宗信者)の心の感性から勝手に判断すると、神戸港舶来かつ関西学院の建学の精神も含めた「敬愛の精神」という言葉だったように感じます。
いずれにせよ、同種のことは今まであった中での比較でいうと、ある部分から踏み込んだ異例のやりとりとなりました。
ところで、今の若い方は知らないでしょうが、高市さんはもともと新進党員だったんですよ。それはさておき、内閣総理大臣はいくらなんでも険しくなりました。
以上です。
きょう月曜日は午前10時から一般質疑5日目(3巡目)で令和5年度予算案は、祝日明けのあさってにも採決の攻防に入ります。
理事会が14分ほど遅れたようで、遅れて開会しました。
末松信介・参議院予算委員長は、冒頭に、次のように語りました
「この際、委員長から一言申し上げます。先日の委員会におきまして、杉尾秀哉君の質疑中に、高市国務大臣から答弁が信用できないなら質問をしないでくれ、といったような発言があったことは誠に遺憾であり、この場で注意させていただきたいと思います」
としました。
末松委員長は原稿を読み上げました。末松委員長は続けて発言し、過去の例からすると、かなり厳しい文面でした。
「ときとして質疑者と答弁者とは間で議論が白熱することはありますが高市大臣におかれましては、予算審査をお願いしている。政府の立場であることを今一度留意していただき質疑者の質問に真摯にお答えいただくようお願いをいたします。本件に関し、高市国務大臣から発言を求められておりますので、これを許します」と述べました。
ここでいう「発言」は謝罪だけをする前提で、与党・参議院自民党は考えていたと思います。ところが高市さんの発言も異例の長広舌となりました。
高市さんは「末松委員長からのご指導ご注意につきましては重く受け止めさせていただきます去る3月15日の本委員会におきまして杉尾秀哉委員から全く信用できませんあなたの答弁はどうですかと。ご質問をいただきました。これに対しまして、私が信用できない答弁が信用できないんだったら、もう質問をなさらないでくださいと答弁いたしました。私といたしましては、言論の府でお互い真摯に質問と答弁をする中で答弁しても信用していただけないのではないか、そうであれば、ご質問をされても納得される答弁を申し上げることは難しいのではないかと、そういう思いで申し上げた言葉でございますこの私の答弁が答弁を拒否していると受け止められて、国会のご審議にご迷惑をかけることは私の本意ではございません。私としてはもとより国会においてご質問いただきましたら、真摯に答弁をするよう心がけてまいりました。3月15日には杉尾委員の、その後のご質問にも答弁を続け、3月15日以降の他の委員会でも答弁を続けております今後もそのように努めてまいる所存でございます」と述べました。
ここで、野党理事が止めました。
そして、一人目の女性1期生・岩手の広瀬めぐみさんが先輩から指示があったようで、与党として高市大臣とやりとり。この一問一答で、通告が終わったため、退席してよいと促しました。
ここで、末松委員長が呼び止め、異例の公開説教をしました。
「ちょっと大臣、お待ちください。今大臣からきちっと答弁をいただきました。石橋筆頭が今こっちに来られていろいろ意見を述べておられます。私信用できないから質問をなさらないでくださいというのはこれは表現とは全く適切でないと思っております。大臣も認めなさった通りでありますけれども、閣僚がやっぱり国会議員の質問をする権利について揶揄したり、あるいは否定したりするっていうのは本当に大きな間違いであると思うんです。私ども議会人が質問するにあたっては、政府に入って答弁する方も質問する側も、基本的にはやはり敬愛の精神というのは私は必要だと思っております。私が野党の時代のときでも野田総理に質問したとき、予算委員会あったんですけれども。厳しい言葉で攻撃的にいってもやはり根底には、敬愛の精神を持っていたという、そういう認識のもとでございます。行政監視委員長時代にも、細川厚生労働大臣や仙谷長官にも注意をしたとき、きちっとしたがっていただいたことを覚えております。そういう意味で、私は信用できないから質問をなさらないでくださいっていう表現については、これはぜひ適切な表現ではないんである面で敬愛の精神を忘れている言葉だと思っておりますので、ぜひ省いていただきたいということをそういうことを思っております。これは私の思いでございます。それだけ強く述べさせていただきます。ご退席いただいて結構でございます」と語りました。
但し、末松さんはキリスト教系のミッションスクール「関西学院」で学んでいますので、私(仏教真言宗信者)の心の感性から勝手に判断すると、神戸港舶来かつ関西学院の建学の精神も含めた「敬愛の精神」という言葉だったように感じます。
いずれにせよ、同種のことは今まであった中での比較でいうと、ある部分から踏み込んだ異例のやりとりとなりました。
ところで、今の若い方は知らないでしょうが、高市さんはもともと新進党員だったんですよ。それはさておき、内閣総理大臣はいくらなんでも険しくなりました。
以上です。