【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

江田議長「国会も“事業仕分け”のように透明で国民に分かりやすくしたい」

2009年11月30日 22時01分34秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 参議院の江田五月議長は、「江田五月新たな出発」や「江田五月メールマガジン第918号で、

(引用はじめ)

 政府の行った「事業仕分け」のように、国会の動きも透明で国民に分かりやすいものにしたい。

(引用いったん終わり)

 との考えを表明しました。

 きょうの参院本会議は先着順の傍聴券が札止めとなりました。中小企業融資や住宅ローンの条件変更がしやすくなる「中小企業者など金融円滑化法」、新型インフルエンザ予防接種の費用を軽減する「新型インフル法案」など17法案を可決しました。条約の承認や、主要な国会同意人事もありました。

 とはいえ、最終日にいっぺんに可決したため、国民の関心が分散されてしまいました。こういった「料理の盛りつけ」は、自民党は上手すぎて困るし、民主党は下手すぎて困ります。

 参議院の責任者として、事業仕分けに関心が集まったことに内心忸怩たる思いがあると思います。悔しいんだと思います。

 また与党の国会運営に関して、議長は細川内閣の国務大臣(科学技術庁長官)として、予算成立が6月にずれ込み、それが遠因となって内閣が倒れた悔しい思い出を共有しています。

 議長でありながら、しっかりと国民目線でメッセージを送れる参議院議長を持てたことは幸せなことだと思います。昔は貴族院だったんですから。良識の府・参議院の再生に、江田さんの存在は欠かせません。江田さんは、来夏の第22回参院選岡山選挙区にも出馬するだろうと、各方面から期待を集めています。

 議長のコメント全文は以下の通り。

 第173回臨時国会は本日、会期の最終日を迎えた。午前の本会議では、同意人
事に加え、肝炎法案、新型インフル法案、金融円滑化法案等17本もの法案を可
決した。「終わりは脱兎の如く」だが、与野党対立を最後まで引きずり、自民
欠席、公明出席で150数人の出席だった。参議院が重視している平成20年度決
算の審議は、午後の本会議で、各会派が揃って行われたが、会期延長は衆議院
だけの議決となり、与野党の対立は大きい。政府の行った「事業仕分け」のよ
うに、国会の動きも透明で国民に分かりやすいものにしたい。

4日間延長

2009年11月30日 15時55分08秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
秋の臨時国会は4日間延長が決まりました。122月4日(金)まで。臨時国会は2回延長できますが、残り法案からして今週で終わると思います。
不慣れ、不景気も含めて党内の雰囲気が悪いのが心配です。
言うべきことはしっかり言う人は国民は応援するし、記者団も見逃さない姿勢があると、感じとっています。

【速報】民主党政権で初めての法律成立 政権交代3ヶ月目

2009年11月30日 10時16分04秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 あの暑い夏の日の総選挙(8月30日)からちょうど3ヶ月目の11月30日。

 参議院で、午前10時14分、改正防衛省職員給与法が可決、成立しました。

 政治主導を掲げる民主党内閣での法律成立はこれが初めて。

 遅い!!

 陛下のご署名(御名御璽)を経て、広く天下に公布されます。

 参院本会議はこのあと、衆法「肝炎対策基本法」、閣法「中小企業など金融円滑化法」などが順次、可決・成立する見通しです。

 自民党は本会議に出席していない模様です。