![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/d0/45166a9dedef4f7972e763bdae20c649.jpg)
伊香保森林公園での樹木学実習で見かけた虫こぶ(虫えい)です。この虫こぶは今までも何回か見ていたのですが、細かく観察する機会が無かったのです。
写真の虫えいはウツギメタマフシと和名がついていて、ウツギメタマバエによってタニウツギに作られたものです(他にハコネウツギにも作られるようです)。虫えい(虫こぶ)は緑色の1cm前後の球形で白っぽい毛が生えています。虫えい(虫こぶ)の上部には萎縮した葉が数枚ついていることがあります。
切断すると幼虫室が一つ(数個ある場合もあるようです)あって蛹化?したタマバエが見られました。
幼虫室の内側は菌糸に覆われていると虫えい図鑑に書いてありました。何となくそのように見えますが・・・
前の年の秋に葉の付け根にある芽の中に産卵され、1齢幼虫のまま芽の中で越冬し、5月頃から急速に膨れ始め、6月中旬ころに成熟します。6月下旬から7月にかけて蛹化して7月上・中旬に羽化してするのだそうです。
しかし、観察された産卵時期は9月頃で2か月間の生息場所が不明なのだそうです。産卵は昼夜を通して曇天の日に行われ成虫は2日で命を全うするのだそうです。このタマバエの生活史も分からないことだらけですね!
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虫こぶ入門―虫えい・菌えいの見かた・楽しみかた |
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