かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

昼休み散歩:サクラの虫えい(虫こぶ)

2010年06月16日 | 虫えい(虫こぶ)

またしても虫えい(虫こぶ)に戻りますが、植物やそれを利用する人間にとっては虫えい(虫こぶ)のほとんどは吸汁などをして樹勢を弱めたり奇形を作ったりする病害虫なのですね。
さて、今回はサクラの虫えい3題ですが、サクラ属の仲間も虫えい(虫こぶ)が多い樹種です。

エドヒガンハベリフクロフシ(アブラムシ科)
エドヒガンの葉縁に作られた袋状の虫えい(虫こぶ)で弧を描いて曲がり黄色~赤みを帯びます。

えい形成成物はサクラハベリフシアブラムシなどで芽の基部に生み付けられた卵で越冬し、4月初めに孵化して新葉に寄生して5月頃に袋状の虫えいとなります。その後、有翅胎生虫はヨモギに移って寄生し、秋にサクラに戻るそうです。


サクラハチヂミフシ(アブラムシ科)

カスミザクラの新葉の裏を内側にして萎縮しながら巻き込んだ虫えい(虫こぶ)で、色は鮮やかな紅色で肉厚になります。

えい形成生物はサクラコブアブラムシで、芽の基で越冬(卵)し、春に孵化します。その後、幹母幼虫が先端部の新葉に移動して増殖を続け虫えい(虫こぶ)となるのだそうです。6月には有翅胎生虫が現れてヨモギに移り住むそうです。


サクラハマキフシ(アブラムシ科)

サクラの先端部の葉が裏側に向かって縦に巻き込まれます。

えい形成生物はヤマハッカコブアブラムシで巻き込んだ葉の中で増殖し葉柄や梢にも広がって虫えいが褐変することもあります。6月頃には有翅胎生虫が現れてヒキオコシやヤマハッカに移動して個体数を増やし、秋にサクラに戻ります。


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